#06 飛行機代0円でいく南の島。②
↑の続きです。
しばらく旅行日記が続きそうな予感がしています。
到着
空港駐車場へ向かう道すがら…
麦わら帽にタンクトップ姿のおっちゃんがベンチに腰掛けている。
地元民感あふれる風貌の彼に、この島の推しを尋ねる。
<こんにちは〜。この辺で何かおすすめありますか?>
「ないなあ。マングローブぐらいちゃうか?笑」「奄美はなんもないでえ。」
<そういうところがいいですね笑>
ふむ。空港に降り立ってすぐ。
地元民からの情報で、奄美に何もないことがわかった。
旅の相棒
「じゃっ。明日、空港の駐車場来てくれたらわかるから。」
スマホで予約して、確定メールを受け取ることに慣れていたねぐせには新鮮だった。
超アバウト予約。
「受付するから、そこのノートに名前書いといて。」
しなしなになったA4ノートに、名前と連絡先を記入する。
超アバウト受付。
「じゃあ明日もこの辺にいるから。ガソリンはその辺で入れてきてね。」
ゆるい。なんかいい。
きっとこれが島の日常なんだろう。
昼食へ
時刻は11時30分。
まずは地元飯「鶏飯」を食べよう。
お店もリサーチ済み。よし向かおう。
都会のスピード感に疲弊したねぐせは、
ゆっくりと流れる青い空と青い海に癒されていく。
時速30kmの原付、ちょうどいいじゃん。
すると、青いのぼりが目に飛び込んできた。
『おさしみまつり』
おさしみまつりて。笑 センスめっちゃいいじゃん。
おさしみまつり
「おさしみまつり」こと、田畑鮮魚店にお邪魔する。
ケースには地元でとれた島魚が並んでいる。
購入したい商品を決めてから、インターホンでお店の方を呼ぶシステムだ。
島魚というものはよくわからないが、どうせならインパクトのあるものが食べたい。
「キミに決めた!」
ねぐせはビビッドブルーなおさかな、エラブチの刺身をチョイス。
せっかくだから誰もいない海辺で。
目で、耳で、鼻で、肌で、そして舌で。
奄美の海を感じながら食すエラブチは、最高に美味であった。
うん。めっちゃうまい!!
15切れぐらい入ってたのに、気づけばエラブチは全てねぐせの腹の中。
「この感動をお店の人に報告しに行かねば。」
なんとなくそう思った。
「伝えに行こう。」
ねぐせは2月の海にそっと足をつけてそう決めた。
おさしみまつり再訪
行った。そして伝えた。
さっき食べたエラブチという魚がえらく美味しかったこと。
すると、おさかな雑学を教えてくれた。
エラブチという魚は成長すると、メスがオスに性転換するらしい。
そして、アゴの力が強く、サンゴを噛み砕いて吐き出すので、奄美の白い砂浜の一部をエラブチが作っているんだとか。しらなんだ。
せっかくなので、今日のおすすめを聞いてみることにした。
「島でとれた魚で、お姉さんのおすすめを食べてみたいです!」
これとこれ。2つ提案してくださる。
そのうちのひとつは「ツノマル」というお魚。
「頭がツノみたいになってて、あ。実物あるよ。」とのことで、実物を見せてくださった。
写真、SNSもokだそうだ。
すごい!ほんとにツノ生えてる!!
ツノマル。
一角獣ならぬ一角魚である。
奄美オーシャンビューランチ
さっきのオーシャンインも悪くなかったが、
ここは優雅にオーシャンビューを決め込もう。
適当に原付を走らせ、程よい場所を見つける。
自分だけのオーシャンビューベンチ。
地元の海を眺めながら、地元の魚をいただく。
地元同士は相性がいい。どっかの蕎麦屋が言っていた。
奄美の海に想いを馳せながらいただくツノマル。うまい。
3パックで40切れ超のお刺身をいただき、幸福度ランキングおさしみ部門で日本一に輝いたねぐせは、
すっかり鶏飯のことを忘れていた。
地図を開く、調べた鶏飯店から逆方向に進んでいたようだ。
目的地に辿り着かない旅。まあいいよね。
次の目的地へ…
大量のお刺身を食し、オーシャンビューを堪能したねぐせ。
「次はどこに行こうか〜。あ。」
自然に違和感なく生じた思考だからこその衝撃。
“自分はいつから目的地がないと動けない人間になったんだろう”
少し自分を恥じつつ、原付のエンジンをかけ、
赴くがまま行くことにした。
つづく…
文字に残したいことがあるのに、言葉が出てこない。
言葉が出てきても文章にならない。
言語力、文章力ともに-のねぐせです。
次もがんばります。
今回の約束「2023/3/12までに次の記事を投稿する。」