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#04 はじめての街コン ~出会える男を観察してきた~②

↑の続きです。

街コンおわり

街コンが無事(本当に何事もなく)終了。
男性から退場となる旨がアナウンスされ、ねぐせもこれに漏れず退場する。

「初対面の人と話すと疲れるな〜。」「やれやれ勤務終了。楽しかった〜。」
疲労感と解放感を噛み締めつつ、帰ろうかと雑居ビルを後にするねぐせ。

すると後ろから階段を降りてきた男性に声をかけられる。
本日の戦友、爽やかイケメンの陸くんである。

「今日はありがとう。隣がねぐせくんでよかった。」こちらのセリフである。
「この後空いてる?」
そんなことを言われてしまっては、空いてないものも空くし、そもそもこの後にも前にも予定はない。

「空いてるよ。」そう答えると、陸くんの提案で何人かの女性を誘って二次会へ行くことになった。

「気になる子いた?」の問にねぐせは答えることができなかった。
誰に対してもなんの印象も抱かなかったのである。
「お前は普段、初回面接でなにしてるの?」まったく心理士失格の観察力と記憶力である。

舞台は二次会へ

現れた女性は1人。ねぐせの頭は?でいっぱいである。
女の子(以下海ちゃん)も戸惑っている様子である。
うん。1番戸惑ってるのはねぐせだよ。
なに?なんなの?わい、邪魔じゃね?
「店入るタイミングで帰ろう。」そう思っていたが、
気づけば3人の男女グループの一味として二次会のテーブルについていた。

おふたりのお許しをいただき、
ねぐせは、陸くんと海ちゃんの食事の場にご一緒させていただくことになった。

街コン後に食事に行く1組の男女と1人の男子。歪な空間である。
しかし、ねぐせはその歪な空間も楽しく過ごせた。
ねぐせの感性がひん曲がっているからではない。
モテる女と出会える男が放つオーラの違いというのだろうか。
とにかく歪な空間におかれたねぐせを置き去りにしない、ふたりの自然な配慮に溢れていた空間は居心地が悪いものではなかった。

気持ちのいいコミュニケーションとは

天上人のおふたりのやりとりには、我々地上人が学ぶべき点があった。
「相手を嫌な気持ちにさせない」
ふたりのやりとりを間近で見ていて、感じたことはこれに終始する。
これではあまりに抽象的すぎるので、聞くことと話すことに分けて振り返ってみる。

聞く
まずふたりに共通していた姿勢は“真摯に相手の話に耳を傾ける”ということである。
相手が話しやすいような合いの手や相槌はもちろん、
「知らないことには教えてください」「知っていることは共通点として盛り上がり」「共通点には相手の話を食わない程度に乗る」
この辺りが見事に徹底されていた。
だからこそ場は“話を聞いてくれる”という安心感というか、お互いの信頼関係によって熱を帯び、初対面にも関わらずそこそこの自己開示ができていたように思う。

話す
会話というのは、キャッチボールに例えられるように、こちらがボールを持っている間、相手はグローブを構えるのみである。
つまり、こちらが話している間、相手は基本的に聞いていることしかできない。

人は相手のことを聞いている時間よりも、自分のことを話している時間が長い方が満足感を得やすい傾向にある。
そのために、受け取ったボールを適切なスピードで・受け取りやすいコースで・コントロールを定めて投げ返す力が求められる。
会話に置き換えるなら、具体的なエピソードはほどほどに・わかりやすく・情報を過不足なく相手に伝え返す必要がある。

ふたりの会話から、天上人の「聞くと話す」を身をもって体験させられたねぐせ。
なんだよこれ。天上界では日々、こんなコミュニケーションが交わされてるのか。眩しい。
地上人どころか地底人のねぐせには少々刺激が強すぎたようだ。

街コンをふりかえって

1人あたり持ち時間3分でなにがわかるんだよ!
さすが超視覚優位表面化時代。
顔面か?結局顔面だろ。
街コンでの出会いの難しさを、時代のせいにすることで自分を守る。

たしかに街コンは、結婚や交際を目的として据え置いた時に、目的志向的で無駄のない効率重視の現代に合ったシステムであると感じた。
しかし、この人となら「付き合いたい。」「結婚したい。」というようなロマンチストには向かないとも思った。
つまり、交際を前提とした出会いではなく、偶然の出会いのなかに交際を求めてしまうねぐせに、現代人の目的から始まる交際観は肌に合わなかった。
なんなの?現代人意味わからん。
今度は街コンでの出会いの難しさを、現代人のせいにして自分を守ることにした。

モテない地底人ねぐせは、街コンに対して悪態をつくことで自分を守ることにしたが、今回の“普段やらないことをやる”からも普段見えないものが見えたように思う。
まだまだ書き足りないところもあるが、今回はこのあたりで締めることにする。


P.S.
実はこの街コンの二次会でねぐせは、陸くんと海ちゃんからYouTubeなり、ブログなりで自分を発信することを勧められた。
そんな後押しもあって従順単純ボーイのねぐせは今こうして筆を揮っているのである。
「きっかけをありがとう。」とおふたりには感謝したい。

まったく人の発言に影響されすぎでしょ。ねぐせ。
まあいっか。天上人のおふたりだし。

今回の約束「2023/3/5までに次の記事を投稿する。」





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