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over bet なんか打てるわけねぇだろ!!~100%サイズを超えるCBの有用性~

はじめに


ポーカーの均衡戦略を見ていてみんなは一度は思ったことがあるでしょう。「こんなオーバーベット誰が打てるねん」「150%CBとかマイナスやろ!」均衡戦略を知らない状態の感覚でいうと「こんな大きいベットにコールできるのはトップペアのみだ。自分より強い手にだけコールされて弱い手に降りられる悪いベットだ!」となるでしょう。でも実際そうなのでしょうか?今回はオーバーベットで有名なシチュエーションであるBTNvsBBのAsQs9hのボードを使ってひもといていきます。

均衡戦略

BTN r2.5  BB call
AdsQs9h
BB x    BTN ?
この時のソリューション(GTO base)は
check 52%   bet 4.12(75%size) 24%  bet 8.25(150%size) 24%
意外なことにかなりの頻度がありますね。
他のソリューションだと
check 53.5%   bet 6.6(120%size) 46.5%
というものもあります。
このときのBB側のコール以上の戦略は
FD(7%)・バックドア+2ndpair(4%)・top pair(15%)・twopairとsetあわせて(4%)となります。(setはレンジキャップされているので99のみです。その上、99は3betする頻度が高いです。すべてコールにまわしてもBB側のセットは3comboのみです。セットは無いといっても過言ではありません。)つまり70%はfoldするということですね。

ブラフによる利益を可視化してみる

こちら側のブラフに対して相手がどのくらいfoldするかを考えます。
BTN側のベットにブラフは63%あります。そしてBBにコール以上が30%あります。この150%ブラフの必要勝率は60%です(1.5÷2.5)
1.5÷2.5<100-30 となるのでブラフのみでも利益的となります。
バリューはかならず+になると考えられるのでこのベットは利益的であるという結論が出ます。

まとめ

このように簡単な計算でもoverbetは有力であることが証明されました。
この記事を読んでいる人の中にはそもそもflop over bet bluffという選択肢自体がなかった人も多いと思います。これからも気まぐれで戦略等を書いていきたいので応援のほどよろしくお願いします。

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