不完全な自分を受け入れ、発信するって怖い

わかっていても難しいことがある

やるからには完璧な物を出したい。このような思いが、時として自分を表現することを阻む。 仕事だってそうだ。たくさん準備して、完璧なものを用意したい。しかし、時間が十分にあることはない。しばしば、不十分なままでも、アウトプットせざるを得ない。そこで得られるフィードバックを通じて改善を重ねるしかない。

躊躇って、いつまでもアウトプットしなければ、同じ自分のままだ。だから、不完全なものを出すことに対して、恐怖心を受け入れながらも、今の自分を表現しなければならない。頭ではわかっていても、なかなか実行できないことの1つである。

このエントリだってそうだ。一般的な記事の作成ステップはあるが、それをやろうとすると心理的なハードルが高まって手がつけられなくなり、結果的に何もアウトプットしないと言う形になってしまう。そのため、そのような状況を避けるべく、まずは何も考えず、今思っている内容をそのまま打ち込むと言うことに専念している。改善なら、あとからすればいい。

頭の中を出してみる

では、この不完全なエントリを出す上で、自分が今何に恐れているのだろうか?  いくつか書き出してみた。

1. 今後ノートに書き残していきたいと思う内容について、共通して示したいコンセプトがないことが不安
2. そのため、今後いくつかの記事を書いた際、まとまりがないことが不安
3. まとまりがない記事をだすことで、他人にどう思われてしまうかが不安
4. 仮にコンセプトを作成したとしても、それに沿った内容をずっと続られるかが不安

これを少し整理すると、以下のようになる。

- 未来がどうなるか?
   - 今後,ノートに書き残していきたいと思う内容について、共通して示したいコンセプトがない
   - 今後,いくつかの記事を書いた際、まとまりがない
   - 今後,決めたコンセプトを継続可能か
- 他者がどうなのか?
   - 一貫したコンセプトがない記事を書くと、読み手は心地よくない可能性がある

要は、不確実性を持つ対象に不安を抱いているのだ。不確実性を持つ対象は、大きく2つある。未来がどうなるか?他人がどうなのか?だ。(参考:エンジニアリングの組織論)

こうして自分の思いを書き出してみると、自分の中にある、考えの前提が2つあることに気づいた。

1. 必要性: noteを続けるにあたって、何か一貫したコンセプトを決める必要があるということ。
2. 可変生: そのコンセプトは決して変えてはいけないということ

果たして、これらは自分が取り組んでいく上で、必ずしも前提としておかなければならないのだろうか?そこで、それぞれに対して自分と向き合っていく。

コンセプトは必要?

コンセプトが一貫している内容を書いている人は、その分フォロワーが増えるとか読んでもらう人が増えると言うことが考えられる。となると、潜在的には、長期的に自分が書き続ける内容に対して読んでもらえる人が増えていってほしいと言う願いがあることがわかる。そして、そのためには自分が投稿する内容に対して、一環したコンセプトが必要なのではないだろうか?と考えている。

以上から、より多くのひとが読みたいと思うくらい価値のある内容を継続的に発信するべく、一貫したコンセプトが必要である。と思っている自分を見つけることができた。しかし、今そのコンセプトがない。そのため、一環したコンセプトを決めることが今自分にとっての課題だということがわかった。

コンセプトは変えてはいけない?

一方で、取り組み始めた初期段階で、不変のコンセプトを決定することが困難であると言うことが懸念としてある。では、もし初期段階に決定しなくても良いとすればどうだろうか? 具体的には、

[仮説]
- 自分が書きたい内容を一定期間書き続ける
- それらを俯瞰してみたときに共通する内容を探す
- それによって自分が伝えたい内容のコンセプトが見つかるのではないだろうか?

つまり、コンセプトを決めると言うこと、それ自体も、不完全な状態だと受け入れて、複数回の試行錯誤を通じることで、理想とするコンセプトを決めるのである。

ありのままをうけいれて、小さく改善しつづける

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このように考えると、たいていの物事は仮説に過ぎないのかもしれない。残念ながら、人間は楽をしたがる生き物なので、いちど自分の頭にあるものを書き出して、俯瞰して見てみないと、自分の考えが仮説にすぎないと気づくのは難しい。そして、書き出した思い込みを一度疑ってみないことには、先に進めないときもある。今回の自分との対話は、まさにその典型と言っていいだろう。ということで、自分と向き合う中で、一つの仮説が出たので、今後実際にやっていこうと思う。

おまけ

最近ドラクエウォークのレベルアップに励んでいる。そこで、レベリングの片手間に何かアウトプットをしたいと思った。しかし、片手のタイピングでは何か入力することが難しい。そこで、レベリングをしながら音声入力をすると言う方法を思いつき、実際にやってみた。その後、よりわかりやすくなるように少し修正を加えたのがこの記事である。

現在、在宅で作業している人が多くいると思う。音声認識の技術が向上していることもあるため、心のつぶやきをテキストに変換することが容易になってきている。実際に片手間にゲームをしながら、心の思いをぶちまけてみたわけだが、案外悪くない。興味がある方はぜひ試してみて欲しい。

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