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交渉におけるBATNAとZOPAを使うための英語フレーズ集

交渉におけるBATNAとZOPAを使うための英語フレーズ集

(英語がネイティブでない人向け)

海外企業との交渉は、ロジカルな戦略を立て、相手の文化を理解し… なんて言っていますが、実際それらを言語化できなければ、相手には伝わりません。

内容の詳細はそれぞれですが、「我々の考えはこうです」と、明確に発信することで、相手も、これから行われる発言の意図を理解します。

ここでは、それに適当な英語のフレーズをいくつか紹介します。

これらを使うべき、なんてことは一切ありませんから、一例としてみていただければと思います。

今回は、交渉の基本中の基本である、BATNA(Best Alternative to a Negotiated Agreement: 交渉が決裂した場合の最善の選択肢)と、
ZOPA(Zone of Possible Agreement: 合意可能領域)
に関するフレーズを紹介します。

1. BATNAを説明する

自分のBATNAを伝える

🔹 「私たちは他の選択肢も検討しています。」
✔ We are also considering other options.

🔹 「この提案が受け入れられない場合、私たちは次善の選択肢に進みます。」
✔ If this proposal is not accepted, we will move forward with our best alternative.

🔹 「私たちには、他にも有利な選択肢があります。」
✔ We have other favorable alternatives as well.


相手のBATNAを探る

🔹 「この取引がまとまらなかった場合、御社はどのような選択肢を考えていますか?」
✔ If we are unable to reach an agreement, what alternatives is your company considering?

🔹 「競合他社とも交渉されていますか?」
✔ Are you also negotiating with other competitors?

🔹 「もし私たちが合意に達しなかった場合、御社の次のステップは何でしょうか?」
✔ If we do not reach an agreement, what would be your next step?


2. ZOPAを見極める

ZOPAの範囲を特定する

🔹 「お互いに合意できる範囲を探りたいです。」
✔ We would like to explore the range where we can reach a mutual agreement.

🔹 「どの条件なら、合意の可能性がありますか?」
✔ Under what conditions do you see the possibility of reaching an agreement?

🔹 「私たちは、双方にとってメリットのある範囲を見つけたいと考えています。」
✔ We want to identify a range that benefits both parties.


ZOPAの範囲に交渉を誘導する

🔹 「私たちは、(〇〇の範囲内)で合意できる可能性が高いと考えています。」
✔ We believe there is a high chance of agreement within (〇〇 range).

🔹 「この条件なら、双方にとって良い結果になるのではないでしょうか?」
✔ Wouldn’t this condition lead to a good outcome for both sides?

🔹 「この範囲で調整することで、合意に至ることができると思います。」
✔ By making adjustments within this range, I believe we can reach an agreement.


😀 ちなみにですが、もし英語ネイティブなら、少し違った表現をするかもしれません。

例:
🔹 「この提案が受け入れられない場合、私たちは次善の選択肢に進みます。」
「 If this proposal is not accepted, we will move forward with our best alternative.」ですが、
ネイティブなら:
✔ If this doesn’t work out, we’ll go with our best alternative.
「受け入れられない場合」という表現が硬いため、"If this doesn’t work out" の方が自然。

自然なフレーズをサラッと言えたら、かっこよくないですか?

それはまた別の機会に。

ただ、意味が伝わることが最優先ですから、日本人にとっては「正確であること」「誤解が生じないこと」「得意の受験英語を活かせる(?)こと」などが良いですね。

言葉の選び方も戦略的であるかどうか、これも面白いテーマだと思います😀




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