町の農業DX 市場15%増へ|売上をつくるDX-Case.2
こんにちは、根岸です。
2020年4月から始めた「地方×DXプロジェクト」。何を目指しているのか?何でやるのか?は、以下のプレスリリースとnoteをご覧いただけると嬉しいのですが、ざっくりいうと「ちゃんと事業再構築をすれば、日本には魅力的でさらに成長する企業が本当はたくさんある」ってことを広める活動です。
そんなプロジェクトですが、事例となるロールモデル(≒参考にしたら改革方法がみえてくる)が複数生まれてきました。
いろんなパターンがあるのですが、きちんと参考にできる形でオープンにしようと思い、「うちもやりたい!」と思ったら動ける受け皿もできた
ので、順次事例公開(≒できるだけ数字も暴露)していきます。
第二弾の事例は、熊本県阿蘇にある「高森町(行政)」×「株式会社hakken(スタートアップ)」です。
①どんな会社?
社名:高森町
場所:熊本県阿蘇郡
事業:町営
正職員:90名
URL:https://town.takamori.kumamoto.jp/
社名:株式会社hakken
場所:京都、熊本、広島
事業:フードロス対策事業、ほか
従業員:5名
URL:https://town.takamori.kumamoto.jp/
②事業課題は?
阿蘇山の麓にあり、農業が盛んな高森町。農家は手塩にかけて育てた作物のうち、生産量の30%が廃棄(ムダ)になります。生産者の稼働ロスになるだけでなく、廃棄にはコストもかかる。また、それはフードロス問題にも直結します。
しかし「廃棄が30%出るのは仕方ない」という先入観が本質課題があり、町の活性化、フードロス対策を推進するには、その”心の壁”を取り払う必要がありました。
目に見えた結果がその壁をぶち壊します。だからこそ、町と協力して、フードロス対策事業を展開するスタートアップ・hakken社の取り組みを加速させることが重要でした。
③改革方針(戦略・体制)は?
「売上をつくるDX」プロジェクトの方針は、行政×民間で、地域の「ムダ」を「価値」に転換し、地域全体の収益を上げる。と設定しました。また、取り組みを加速させるために、両者にない必要なスキルを持つフリーランスをプロジェクトに参画させました。
そのために体制を次のように作りました。
④具体的に何して、どうなった?
◆マーケティング:
ブランディング・マーケティングを得意とするフリーランスがプロジェクトに参加。フードロス問題への取り組みの賛同者を増やすため、クラウドファンディングをプロデュース。
◆クリエイティブ制作
実施にあたり、動画制作、写真撮影、コピーライティングなど、各種クリエイティブをフリーランスチームが実施。
フリーランスが作成したプロモーションムービーはこちらです。
⑤気になる売上や利益は?
この取り組みにより、町の農家の市場は15%拡大される見込みが立ちました。現時点(2021年末)はまだ道半ばですが、着実に活性化が促進されています。
⑥まとめ&今後
行政とスタートアップの取り組みを加速させるために、フリーランスチームもコラボレーション。それにより、改革推進スピードを上げることができました。
引き続きこの地域での取り組みを一層強化しつつ、同様の課題を抱える日本中の地域にもロールモデルとして展開していきます。
最後に
「売上をつくるDX」プロジェクトを実施したい企業・自治体を募集開始いたしました!
100名以上の候補者の中から選ばれた「実績のあるDXディレクター」がご相談にのります。
ご興味がありましたら、お気軽にお声がけください!