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虚無の引力
時間がない
家事をしたりしなかったりして、仕事をして、子の世話をして、仕事をして
気づけば午前1時だ
全巻買った呪術廻戦は読めていないし
ゼルダは途中で止まっているし
TOEICのテキストは新品同様だ
スマホに手が伸びる
Xを立ち上げる
YouTubeを立ち上げる
Tikto……
ここに時間はある
けれどこの、時間を無慈悲に喰らう虚無がないと休まらない気もして
今日も脊髄反射でアプリをタップ
最近子と花屋に行くと、どの色が良いか尋ねる
この前はピンク、直近は黄色だった
黄色いヒヤシンスの鉢を買った
アンパンマンにドラえもん。
キティちゃんにちいかわちゃん、ピカチュウにミッキー、おぱんちゅうさぎにトトロにしまじろうにノンタンにあーぷんにシナプしゅ……
気づけば子はたくさんのキャラクターを知っていた
教えていなくても、保育園でいつの間にか仕入れてくる
(キャラクターの入居は止められない。もう降参)
どれがいちばん好き?と聞いたら
「チイカワチャン!!!」
(手元にたまたま関連玩具があった)
新入りの名前を宣言
意外に思って別のタイミングに聞いたらキョトンとしていた
2歳の「いちばん」はまだ日替わりかもしれない
みんな好きだしそれぞれ良いよね
どのタイミングで順番がつけられ、好きはフラットじゃなくなるんだろう
しぜんにリソースには限りがあることを知ってからだろうか
体力も時間もお金(親の)も限りがあるから
どこに振るかを決めないといけなくなる
そうすると接触回数の多いものが好きになってくるのかな
どこで接触するのかな
マーケティングになってきたな
ところでそうやって選んだ好きなものを置いて
生活に打ち込む私はなんだろう
仕事にも楽しい瞬間はあるけれど、それはそれであって
暮らしの諸々にエネルギーが偏ると
握りしめた自分の時間を虚無に投げがちなんだな
さっさと寝よ
勉強しよ
noteかこ
XGのライブいこ
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