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中小企業診断士への道(③合格後~編)

実務補習

 口述試験後2024年1月末に令和5年度試験の合格発表があり、「合格」を実感しましたが発表日前から、実務補習の講師から(事前に申し込んだ)実務補習のスケジュール、課題企業などのメールが来ており実質、2次試験合格の時点で中小企業診断士試験の合格と思っていいかもしれません。
 さて、まず2月に実務補習を受けました。
 最も気づいた点は、自分はIT系が苦手で、パソコンスキルが低いと自覚してましたが、やはり班(6名)の中で最もパソコンスキルに疎くかなり皆の足を引っ張ったなということです。以前より気にしてたんで1年前からパソコンスクール(エクセル、ワード等の活用など)に通ってたんですが、あまり効果はなかった(というより基本的な機能・活用法を知らなかった)です。Googleのドライブ活用とか、Wordでもマージ(ファイルの結合)とか…普段の仕事では社内のシステム内で済んでいるので外の世界では全く通用しないんだなと感じました。
 班の中で自分は営業職でもあったため「マーケティング」を担当しました。基本的には2次試験で勉強したことを深堀し実際の企業に活用していくことになります。短期間で課題企業へのヒアリング、課題抽出、改善案提出、社長へのプレゼンと大変でしたがとても勉強になりました。
 これで診断士登録に必要な15ポイントのうち5ポイントを獲得です。

タキプロ活動に参加

 少し戻って1月の口述試験直前、タキプロ(受験生支援団体)が福岡で口述試験対策を対面で実施するとの情報を得て行きました。これで安心して口述試験に臨めたという(有難かったという)思いがあり、タキプロから15期に参加要請があったとき前向きに参加できたのかなと思います。
 タキプロは中小企業診断士受験生を支援するボランティア団体で令和5年度合格者(15期)約140名が参加してます。
*タキプロでもSlackとかNextcloudなどを活用していたためこの半年でずいぶん新しい世界が開けたなと感じました。

 そこでも班分けがあり、メインの勉強会班もありましたが敢えて苦手なIT系でもある「ブログ班」を希望し、所属しました。もともと関心の高い文章力を鍛えたい、新たなデジタル世界に挑戦したいという思いがありました。   
 このブログ班では毎日ブログ(受験生向けに役立つ情報)を発信するため月に1回程度自分の担当が回ってきてテーマに沿った内容を作成・発信します。マニュアルを元にWordPressで作成するのですがブログを含めなにもかも初めてで新鮮な出会いでした。初回はブログってどう書けばいいのか、WordPressの使い方など数日かけて研究、作成したことを覚えてます。このブログとの出会いが今、noteへ繋がっているのです。

 タキプロについて少し書きたいと思います。全国約140名(令和5年度の合格者が1,555名なのでその約9%が所属)ですが、様々な方と出会いました。士業(弁護士、弁理士、社会保険労務士…)の方もいますが金融関係、IT専門家も多く異業種の方々と業種・世代を超えて繋がれたのは今後の財産になるなと感じてます。不思議と初めてお会いする方でも同じ経験(受験)・目的(診断士活動)を持っているので会話がスムーズで話題に事欠きません。皆さん地頭がよく優秀で、まじめ、人がいい…俺が俺が!みたいなガツガツした人はいない印象です。
 いつも思うのですが勉強会(ZoomやFacebook、リアル)は自主参加を基本としており、決して強制はされないのですが、ボランティア精神だけでよく自分の時間をタキプロ活動に捧げているな…と感心します。そんな勉強会班の活動をみて自分も何か応援したくなる気持ちになり、できる限り参加してます。
 ボランティア活動ですが参加するメリットとして、横のつながり(人脈)を作り、今後の診断士活動に役立てたいという思いはあると思います(少なくとも自分はそうです)。ただ、残念なのは積極的に参加するのは一部で140名の中には最初登録しただけで全く参加していない人たちもいるのです。いわゆるパレートの法則(20-80)を実体験してる感じですか。1年限りの活動であり、来年3月以降は16期にバトンタッチして我々15期は卒業です。もったいないなと思いますが。リーダー陣は不参加者にも参加する機会を作ろうと色々企画するのですがなかなか難しそうです。
 福岡でもタキプロ同期で飲み会をしたり会う機会があり、人数が少ない分関係性は強いかもしれません。将来、何かと繋がっていたい良き仲間です。

実務従事

 4月に7、8、9月の実務補習の日程が発表され、登録に必要な残り10ポイントをどう獲得するか考えてましたが、7月は本業のスケジュール上、実務補習を受けられないことがわかりました。実務補習5日間コースで5ポイントを9月(福岡は8月の実務補習はない)に取ったとしたら残り5ポイントは来年2月になり、来年は5日間コースがなくなって8日間コースになる…そうすると平日休まなければならない日が4日(5日間コースは2日)になり、費用も高くなることがわかりました。この時点でもう実務補習はないなと諦めました。
 一方、ネットで調べた民間の実務従事は平日は休まなくていいし、10ポイント~15ポイントを1回で取得でき、1ポイントあたりの費用も安く、実務補習では教えてくれなかった「補助金申請」についても学べることがわかりました。
 福岡でリアルで開催されるとの情報を聞き、早速応募。6月に実務従事を受けました。
 ここでも班分けがあり、自分はまたマーケティング担当に。自分の幅を広げるため積極的に経営戦略とか、組織人事など別の分野を担当すべきだったかなと少し悔やまれますが不得意分野を担当することは勇気がいることでした…今では逆にマーケティングをより強化して強みを深堀することもいいかなと考えてます。
 実務補習と比べ、だいぶ平日の課題取組み時間が減りました。ただ、実務従事日程が終わった後に出される課題(小規模事業者持続化補助金)が大変でいろいろ教えてくれるのかと思いきや、資料をみて自分で作成して提出してくださいというスタンス…提出期限はなかったですが7月中に出すことを推奨しますと言われつつも間に合わず8月中旬に提出しました。9月初旬に添削した申請書が戻ってきて、特に問題ないですねとの評価(コメントも少ない…)。
これで15ポイント獲得です。
 この経験で診断士業務の中でも代表的な仕事「補助金申請」の流れは少し学べたかなと思います。

以上合格後から実務従事まで診断士登録に必要なポイントを取得するまでを記しました。

次回は診断士資格登録の前に診断士として自分の強みをどう捉え、活かしていくか熟慮し、コピーライティングの勉強に至る経緯などお伝えしたいと思います。

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