ゲーム実況動画を見るだけではゲーム作りに大切な「手触り」が分からない問題
こんばんわ。
21卒での新卒採用を引き続きやっている会社の方と話す機会が有り、
こんな話題が出たので書いてみます。
「最近増えたよね~実況動画は見るけどゲームしてない子」
という話題。
個人的にはゲームを遊ぶことと、制作することは別スキルなので、
実況動画しか見て無くてもゲーム業界に興味を持ってくれるなら全然ウェルカムです。
ただ、一度も自分ではコントローラを持ったことが無い方に、
家庭用ゲームを作りたい!と言われたら、うーん…となります。
よく言われる、「手触り」は動画では掴めないので、
その辺を分かってもらったうえで、足りないものを補ったら大丈夫かな?と思っています。
この「手触り」について書いてみます。
●ちなみにゲームクリエイターも実況動画は見るのか
みますよ。普通に。
▲ねじお大好きおやつさん
アンケートとか取ったわけでは無いのでたぶん、ですが。
家庭用ゲームやPCゲームでは、
時間がかかるゲームとか、一度プレイしたことのあるシリーズとか、
苦手なジャンルのゲームとかは「とりあえず見ておこう」の手段の一つとしてYoutubeやニコ動で普通に見てたりすると思います。
スマホゲームは無料で遊べるものが多いので、
「とりあえずやってみよう」が多いです。
●手触りとは
この説明は色々な言い表し方が出来るのですが、
ゲームの手元の操作と画面内の表現がちゃんとつながっているか
という事だと個人的には思っています。
「右にスティックを倒したら画面内のキャラクターも右に移動する。」
こういう、ユーザーさんが想像していたり期待している動作をすることはもちろんですが、
ゲームなんだからバシバシ敵を倒したい!空を自由に飛びたい!かっこよく決めたい!という願望も満たす必要が有ります。
分かりやすい例を挙げるなら、
パズドラのジェムの動きと小気味のいい効果音。
コンボが決まった時のエフェクトと段階的に音階が上がる効果音。
▲これ(カタカタカタカタ…テンテンテンテン)
あれ、画面上を触っているだけなのに、
動かしている感がちゃんとあって気持ちいいですよね?
うまく繋がったら欽ちゃんの仮想大賞みたいに盛り上げてくれて楽しいですよね?
あんな感じで、
ゲームにはユーザーを気持ちよくさせるための工夫や、
こんな感覚になって欲しいなという配慮が盛り込まれています。
アクション要素で言うと、
2段ジャンプとかね。
空中でちょっと動ける謎移動とかね。
あんなこと実際には出来ないのですけど、
多少ウソでもかっこいいなーとかキモチイイなーとかを感じてもらうために落下速度をいじったり、重力無くしたりしています。
また、実際にその動作をしている感を疑似体験してもらうという意味もあるので、キャラクターの状態や持っているものによって動作の割当が変わります。
▲弓矢の操作ステップ
「ボタンを押すと構えて、離すと矢を放つ」
これもユーザーの体験を邪魔せず、没入感が高まるように操作方法を考えていたりします。
特にアクション要素のあるゲームではこの「手触り」を大切にしています。
●ゲームを実際に遊んでないと困る事
そこまで多くはないですし、業界に入ってからの勉強や努力で何とかなる事ではあります。
いくつか挙げておくと、
・周りの人たちはゲームをする人が多い
特にプランナーさんはゲームをとてもします。(個人差アリ)
休み時間になると集まってスプラトゥーンやモンハンやってたりしますし、
ダークソウルはプレイ時間がカンストしてたりします。
中には全くゲームをしない人も居ますが少数派ですので、
コミュニティとしてはゲーム好きの中に飛び込んでいくことになります。
ただ、来年以降の入社の方だと、
オンライン研修やテレワーク対応も進んでいるので、会社でみんなでゲーム!という機会自体が少なくなっているかも知れません。
・「あの作品の●●みたいな技」という、他のタイトル話題が分からない
動画を観たり資料を見たら見た目や効能は分かるんですが、
「どういう苦労をした上で使えるようになる技」というようなユーザーが抱いている背景や感情と、ボタンとSEが気持ちよくてコンボが決まると脳汁出る!みたいな感覚についてはなかなか分かりません。
書きながら、どこかで見た気がする内容だな…とググったら。
▲仕様です。さんの記事
フォローさせて頂いている仕様です。さんの記事でした。
素敵な記事なのでそのまま引用させて頂きます♪
●まとめ
書き出したら思ったよりも長くなってしまいました。
分かりやすい例をあげましたが、この「手触り」は色々なところに入っている要素です。
スマホゲームであればボタンやバナー画像の押してる感とか、
押したときの反応の良さとか、良く見るとひと手間入っていたりします。
▲押された感
是非ゲーム業界を目指される方や、ゲーム作りをお考えの方は、
こんな細かいところの工夫やこだわりを見ておいていただけると、
仕事としていざ考える際に思考の深さや引き出しの量が増えることにつながるのでオススメです。
多くの方がゲーム会社・ゲーム業界に興味を持って頂けると嬉しく思います♪
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過去記事はそれぞれマガジンでまとめています、宜しければご覧ください♪
人事的な記事⇒https://note.com/negikojyo/m/mb13243fd1754
中途採用の記事⇒https://note.com/negikojyo/m/m065b4610a93e
新卒採用の記事⇒https://note.com/negikojyo/m/m2326398a03cd
note/Twitterの記事⇒https://note.com/negikojyo/m/mdbb149c98460
その他雑記⇒https://note.com/negikojyo/m/m438046a9fda7
ジュース奢ってくれるんですか!? え!?コーヒーでもいいんですか!? 今から超がんばります。