ゲイであるということ


こんばんは。

ほんとは続きを明日 、と思ったけど、今書きたくなったので書きます。


1つ前の記事にも書きましたが、僕はゲイ(同性愛者)です。

最近は、メディアでも取り上げられてLGBT、性的少数者を身近に感じたり、当事者に対する考えが世間的に変わってきたと思います。

そんな流れの中、僕が思うのはそんな世間の考えとは少し違っています。

性的少数者に寛容になってきたのは良いことだとは思います。

しかし、不寛容である人を「考えが古い」だとか「悪」である風潮は正直好きではありません。

むしろ「私は同性愛に理解があるよ!友達になろう!」のようなことを言う人の方が好きではありません。

実際にそんなことを言われたことがあり、その時は周りに理解者がいなく友達になり、遊んだりしていたのですが、次第に

この人は俺と友達になりたいんじゃなくて「ゲイの友達がいる自分」が欲しかっただけなんじゃないか?と思うようになりました。

※理由はありますが、その人を貶したいわけではないので割愛します

その経験から声高に「同性愛理解」を謳う人を見るたびに微妙な気持ちになります。。。。


さて、話は戻りまして、「ゲイであるということ」

今現在、僕はゲイであることに対して、複雑な気持ちと良かったと思う気持ちが半分半分あります。

まず、良かった気持ち。

自分に素直になれたということ。

今までは自分に嘘をつき、女性を好きになろうとしてストレスを溜め込んだり、悩んで死ぬ事を考える事も少なくありませんでしたが、自分がゲイだと認めてからはスッと気持ちが軽くなり、以前より悩むことは少なくなりました。最近は他の同性愛の方のnoteを見たり、同性婚をした方が発信されている情報を見たりしてこれからの人生、ゲイとしての生き方を考えています。

そして、複雑な気持ち。これはたくさんあります。

まずは、親に孫の顔を見せてあげれない事。

僕は家族が大好きです。反抗期も特になく育ち、父と母と姉二人と義兄と甥姪。もれなく全員愛しています。

だからこそ。

大好きな両親が一番望む幸せを見せてあげれない。

普通の人が出来る親孝行が自分には出来ない。

いっそのこと、家族に「自分はゲイだ」とカミングアウトしてしまおうか

と考える時もあります。でも、僕には出来ないです。

最近では、家族にカミングアウトして、受け入れてもらえた。という話をよく聞きます。良かったね、と素直に思います。無事に言えた本人は肩の荷が降りたと思いますし、家族に嘘をつかなくてよくなったのですから。

しかし、カミングアウトされた家族の気持ちはどうでしょう?

※カミングアウトした方を批判しているわけではないです

もちろん、それでも子供が元気に生きてくれるなら。と純粋に願い、受け入れる家族もいらっしゃると思います。がしかし、受け入れはするものの心の中では複雑な気持ちを抱えるご家族の方も多いと思います。

僕はそれが怖いのです。

家族に気を遣われたくないのです。

嫌なら嫌だと言って欲しい。孫の顔が見たかったと思うならそう言って欲しい。

でも僕の家族は優しいので、そんな言葉はきっと言わないでしょう。

笑いながら「流行に乗ってるね!」だなんて茶化してくれるんだと思います。

そんな家族の優しさに漬け込みたくはない。利用したくはない。

僕がいないところで、「私の育て方が間違っていた」「あの子の孫が見たかった」だなんて思って欲しくないんです。

お母さん。あなたは立派に僕の事を育ててくれました。

お父さん。酔うといつも「あとはお前が孫の顔を見せてくれれば幸せだよ」って言ってますね。

僕だって孫の顔を見せたかった。

父さんの期待に応えたかった。

でも出来ません。僕はゲイなんです。申し訳ない気持ちでいっぱいです。

今書きながら、感情がちょっと溢れてしまって泣いているのですが

こう思いながらもいつか、いつか家族に言える時がくれば

だなんて考えています。まだまだ先にはなりそうですがね。

さて、ちょっと長くなりましたが複雑な気持ちの2つ目。

周りにはノンケ(異性愛者)だと偽る事。

僕は自分がゲイであるということを、限られた人にしかカミングアウトしていません。

その限られた人も、ほぼ女性で、男性には片手で数える程度です。

理由は、男性にカミングアウトすると高確率でギクシャクして、それが面倒臭いからです。

まぁ、ノンケは「俺のこといやらしい目で見てるんだろう」とか「二人きりになったら襲われるんじゃないか」とか考えてる人が大多数でしょうね。辟易はしますが、実際にそういうことをしてしまうゲイ(ほんまにやめてほしい)がいるのでそう思われてしまうことも仕方ないよな、と諦めています。

そんなこともあり、ギクシャクするぐらいならカミングアウトしなけりゃいいや、となってノンケを演じることがよくあります。

逆に女性だと受け入れてくれる人が多いですけど、それって女性からしたら自分が性対象じゃないし、どうにかなることはない、ってなるからなんですかね?受け入れてくれるのは嬉しいですけどどういった気持ちなのかは純粋に気になります。

そんでもって、ノンケを偽る事。

これがまぁしんどくて、ゲイの方なら多く共感してもらえると思うんですが、「好きなAV女優だれ?」とか「あの子達の中なら誰とヤレる?」とか・・・何千何百回と聞かれてきたこの質問。そもそも興味ないねんから答えれません。。。

あとは恋愛話だったり、ノンケとの距離感の測り方ですよね。

ゲイの友達とノンケの友達やと微妙に距離感が違う。たまにそこを見誤って、ノンケに引かれたりすることもありました。失敗。

知り合った時点で、自分はゲイやと言えてしまったら楽なんですけどね

まぁ、、、難しいですよね、なかなかリスキー。


この話の着地点、ちょっと見つからないんですけど、まぁあれです。

同性愛者に寛容にならなくていい。無理に理解しようとしなくていい。ただそういう人たちもいる。と知っていてくれれば嬉しいです。

以上、都会の片隅でさらに肩を狭くして生きているゲイの独り言でした。

次回は、何について話そうかな。ちょっと砕けた話題で軽く書きたいです。


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