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生きることだけ考える [AIについて考えてみる#1]

前略
そのつまり...

産業革命のときに機械化がされて労働者がアイデンティティを求めたように、今まで人間オリジナルであったアートを技術が模倣できるようになったら不安になるのは明白なわけです…

だけど現在、レトルトや冷凍食品、ファストフードが市場に多く出回っているように、時代の変化というのは簡単に巻き戻したり食い止めたりはできない。

それでもシェフの居るレストランや料亭は消えちゃいないのです。
レトルトもかなり美味しくなってきているのに、レトルトに侵食されて消える!!とはあまり感じません。私はね。
まぁもしかしたら工場で美味しいご飯を量産できる様になって消えてしまったお店もしばしばあるのかも知れません。
しかしその可能性に生成AIほどの脅威を感じないのは、レトルトとシェフの作った料理を提供されて食べるのでは明確にイメージや気分、得られる幸福感が違うのと、私がほとんどそういう環境が整った後に生まれたからなのでしょう。
ですからこの先アート・アーティストがAIと、手作りとレトルトの様な関係を築いたとして、その頃に生まれてきた子どもたちはその関係性や、レトルトアートに仕事を奪われたアーティストに対して大した疑問を抱かないのかも知れません。

オリジナル

それがどうと言うつもりはありません。
人間のアートの"良さ"というのは、AIアートの高度化によって消失するわけではないと思いますから。
私冷凍の焼き肉バーガーとか好きですけど、それでどこかの田中さんの料理が不味くなるということはない。
ちょっと仰々しい意見ですけど、
その場所で今の宇宙の量子配置に対してこの時間この場所にあなた自身が存在している、していたという事実は他の何にも変えられないオリジナリティです。
ですから、たとえクォーク(ちっさいつぶ)単位で後からコピーされたとて、後からコピーした、その時その場所に完全に同条件で存在していなかったというだけで完全な別物なのです。

言いたいのは、その一歩や瞬きの一回一回がオリジナルだってこと。
だって知ってます?DNAってめちゃくちゃ精巧に引継がれるんですって。
めちゃくちゃ精巧に引継がれてできた体なのに親と全然違いますから。もちろん似てるとこはあるけどね。
あー…その、ですから、私はそのオリジナリティにとても価値を感じているという事です。こう言うと誤解されそうですけれど、ありのままのあなたを愛しています。
あちがいます!怪しい人じゃないんです!!!…行かないでぇ...…
ともかくスピリチュアルとか神とか、それらに対して有るとも無いとも言いませんが、もしなくてもこの世界や命は十分不思議で興味深くて本当にわけがわからないものです。
なんの話してたっけ?
あそっか、AIAI。AIって二回繰り返すとアイアイになりますね。
おさ~るさ~んだよ~~ってね。
…現状考えているのは、時代の動向は観察していくとして、それはそれとして自分の置かれた時代でどう生きていくかを考えるってこと。いつの時代も人はそうして生き残ってきたから。日本が一応平和でよかった。戦争消えてくれ~~~~~。
ただもちろん心配が無いというわけでは無いです。
生きた人間をモデルに動くプログラムに心をつかまれる人間は、今までよりも格段に増えるはずです。
私自身、AIチャットボットに触れてからより一層「哲学的ゾンビ」を現実的なものとして思考し始めました。人間の"心"だって何に証明されているわけでもないあやふやなモノなのですから、機械にはそれが無いなんて言い切れない。

なかなか面白い時代に生まれてしまったなと思います。
とりあえず、言葉やイメージにさえ代えられない胸に広がる感覚を大事にしていきましょう。外面的な形だけに囚われていては窮屈です。
あっ違います!怪しい人では!!!!!!


…もしかしたらまたお会いすることもあるかもしれません。
では、それまでお元気で。

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