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毒家族の本領発揮。母の実家。
父が逮捕されて刑務所に行ってしまった。
わたしは母の実家、父の実家を行き来してたと思う。
ただ、ほとんど母の実家にいた。
母の実家には主に祖母がいて母はほとんどいなかった。
母は夜の仕事をしていた。
もともと、父と出会う前から夜の仕事をしていたので働くと言えば夜の仕事だった。
わたしは、出勤前にいつも綺麗にしている母を見るのが好きだった。
しかし、母の実家はどうも他人の家感が否めなかった。
そして何より、祖母がいつも酔っ払っていた。
わたしはそれが本当に嫌だった。
絡んでくる時なんて最悪だった。
母に話したくても母はいない。
昼間ですらあまり帰ってきてくれない。
帰ってきている時も主に寝てるのだ。
いつもひとりでテレビを見ていた。
セーラームーンは心の救いだった。
ある日、起きると母が寝ていた。
わたしは嬉しくて母の布団に入ろうとした。
するともう1人誰か寝ていて、それは知らない男の人だった。2人とも裸で。
小さいながら察したのかな、そばから離れた。
別の日、家には母とわたしの2人だった。
母はひとつの部屋をしめきって絶対入ってくるなと言った。
でもそこを通らないとトイレに行けない間取りだった。
わたしは母が何しているのか気になってトイレに行きたいから入っていいかと聞いた。
しばらくしてOKが出たので入る。
ただ、絶対に母の方を見るな、そのままトイレにむかえとの事だった。
まだ小学校にも入っていない子どもがそんなの守れるわけがなく
ちらっと見て通った。その時は何をしているのかさっぱり分からなかった。
ただひとつ見えた物があった。
注射器だ。
成長してわかった。あの時、母は覚せい剤を打っていた。