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#1 願えば叶う「なぜ起業するのか?スタートで躓かないために・・」

皆さん、こんにちは!㈱アート・ラボの髙木です。

#0 プロローグに次ぎ第一回目のお話は、「何故起業したいと思ったのか、その動機は何なのか?」スタート時点で失敗するケースの内、とくに脱サラで起業する方が陥りやすいパターンについてお話したいと思います。私も脱サラで起業したひとりです。当時のことも振り返りながらお話したいと思います。

脱サラが失敗する4つの未熟な動機

1.職場の人間関係が嫌になったから・・・
2.起業した方が儲かると思ったから・・・
3.有名になって自慢したいから・・・
4.人に遣われるのが嫌だから・・・

以上のようなケースでは、一旦は運よく成功したかのように思える瞬間があったとしても決して長続きはしません。

賢者の皆さんは「そんなことは誰でもわかっているさ!」と思われているでしょうが、誰にでもこのように思ってしまう瞬間はあります。実は私も若いころはこのような思いが度々頭をよぎることがありました。勿論これらは真の目的を持たない単なる希望にすぎません。そして起業したくなる動機の中でも「不純な動機」「お粗末な動機」と言っても差し支えのないようなものです。

このようなケースの場合、現状に不満があるということが共通していますね。
今の状況に立ち向かわず、克服せずにそこから逃れたいがために起業を考えてるというパターンだと思います。
そして、このような「不純な動機」「お粗末な動機」には常に揺れ動く不安感が付きまとうものです。
「会社を辞めたいけど、勇気がない」
「転職しても今よりいい条件の会社に就職できるとは限らない」
「起業して、もし失敗して多額の借金を抱えてしまったらどうしよう」

などと、不安はどこからともなく止めどなくやってきます。
しかしながら、その不安を抱えることこそが次の一歩を踏み出すための最初の原動力になるのですが、その時点では「不安感に押しつぶされそうな気分と将来こうありたいと思う希望」とが鬩ぎあいます。しかもかなり長期にわたってその葛藤が続くのです。
では、どのようにしたら先が見えてくるのでしょうか?

理想と現実とのギャップ

通常私たち人間はだれしも自身の理想像を無意識に想い描きます。それが生きている証だからですが、「その理想と理想とは程遠い現実」の間でもがき苦しむのです。でもそれは正しいことです。
もがき苦しむということは、自然に理想を追い求めようとしていることに他ならないからです。
自分の理想を見つめようとしないでいる人や日常の生活の中で諦めてしまっている人に比べたら、よっぽど成功の可能性が高いと言えます。
それは正常で、未来に見込みがある証なのですが、当の本人はそれに気づかないのです。肝心なのはそういうときこそ、自分のことを他人事のように外から眺めてみることが大切だと思います。

自分を俯瞰してみる

このことこそ次のステージにいける唯一の方法だと思います。では、もう少し具体的に掘り下げてみましょう!

現状を打破するための3つのポイント

1.目の前の今の仕事を精いっぱい頑張る。
理屈抜きにいまある仕事に無我夢中で取り組むことです。不安感はときとして頑張り切れていないときに感じます。どんなことでもやり切ることがたいせつです。まずは、やり切ることだけに集中しましょう。些細なことでもそれをやり切って頑張れば、その結果として達成感が味わえます。たとえ誰かに褒めてもらえなくてもいいのです。人間には成功体験が必要です。小さな成功体験の積み重ねはやがて大きな自信につながってゆきます。


2.好きと嫌いを見極めること。
誰でも好き嫌いはあります。嫌いなことだけを一生懸命できないのは人間の性です。なんでも興味を持つ事は大切ですが、この「好きを見つける」ことが将来の理想像にはっきりとした輪郭を与えてくれるのです。
好きなもの・好きな事・好きと思える人のタイプや話し言葉など素敵だなと思えることを紙に書きましょう。メモのタイトルは「あこがれ」と表記してもいいでしょう。


3.なりたい自分を鮮明に想い描く
将来、こうなりたいと思える自分の理想像がはっきりしてきたら、ノートに箇条書きで書き足してゆきます。
絵をかくのもいいでしょう。頭の中だけで思っているだけでは、なにも見えてきません。より鮮明に自分の理想像を理解するためには、「書く」という行為がとても大事なのです。
このようにして1~3をルーティーンとして日常生活のなかに取り入れて繰り返し行うようにします。
そうすると、やがて見えてくるのです。自分はどんな人間でどういうことに一番心動かされているのかが・・。この絵を描くことの有効性についてはまた別の回で詳しくお話します。私の実体験を交えて・・・。

ここまでくると貴方は、自分のことをあまり知らなかった、ということが次第にわかってきます。通常人間は、自分のことは他人のことよりも知っているはずだと思って生きていますが、本当のところは自分のことがいちばんわかっていないのです。
これが見えてくれば、出口は近いと言えるでしょう。
そこで、初めて自分を俯瞰してみるということが出来るようになるのです。

人生のテーマを決める

自分のことがおぼろげながらでも分かってきたのなら、どんな人生を送りたいのかをノートに書き記してゆきます。この時点では具体的な職業が絞り切れていなくても大丈夫です。
逆に職業を限定してしまう方が、あとあと障壁となるケースが起こってきます。あくまで、決めるのは「どんな生き方か?」ということを掘り下げて突き詰めることがいちばん大切です。


コロナ禍の中で就職も厳しく、内定を取り消されてしまったという新卒者も今年は多いようです。
最近のテレビ番組で知った例では、航空会社のキャビンアテンダントを志望していて内定を得ていた女性のケースですが、このコロナ禍の影響で希望の職種はあきらめないといけなくなったというものでした。
この方のように、職業や職種まで限定していた場合、それが現実的に不可能で果たせぬ夢となったときに受けるショックはただならぬものがあります。
しかしながら、どのような生き方をしたいか、誰のために働きたいのか、というしっかりとした視点がそこにあれば、客室乗務員以外でも職業はいっぱいあるはずです。

「直接的な人とのかかわりを持って人の手助けができるような職業に就きたい」 或いは、「お客様を笑顔にして差し上げる仕事に就きたい」
という目標であれば、ホテルのコンシェルジュでも看護師でもいいわけです。
もちろん、人間には憧れというものがありますので、一旦夢にまで見たイメージはそう簡単には切り替えることは難しいのかもしれませんが、そこを切り替える勇気が特にいまは試されているのだと思います。


切り替える勇気とは、自らの選択肢を変えるということです。
天運を変えることは出来ませんが、流れに逆らわず今あるその流れに身をゆだねてみるという人運の選択は出来ます。
その方にはひょっとしたらキャビンアテンダントは向いていなかったのかもしれないのですから・・・。天運がその方にふさわしい道を選択させるように導いてくれたのだと、そう思うことが大切です。
そのようにプラス発想に切り替えられる人には、必ず逆転のシナリオがやってきます。




金儲けを起業の目的にしてはならない!

起業したいと思う人の中で、お金に執着のある人も多いかと思いますが、お金儲けのために起業したいと思っている人には、ある共通点があるように思います。
それは、お金以外のはっきりとした目的がないということです。


○○のために!という目的も何をするのかという目標もすべてはお金のため、お金を稼ぐことが目標であり目的となってしまっているのです。
そして今やっている仕事があまり儲からなかったら、また別の仕事に鞍替えしそれを繰り返してマネーゲームに明け暮れてしまうのです。
勿論、お金は必要です。しかし事業を継続して成長させてゆくための資金と個人のポケットマネーのお金を混同してはいけません。


外車や高級腕時計やブランドものを身につけるために、お金を稼ぐというそのモチベーションを否定するつもりはありませんが、個人的な満足感を味わうためだけの起業なら天運はあなたを見放す時が必ず来ます。

天地自然の理に適う

それは、人類が生存する世界中、世の中のすべてに係る「天地自然の理」に適うことかどうかで天運が変わってしまうからなのです。
「自然淘汰」されるということです。必要のないモノや会社はこの世から消えてなくなるということなのです。

つまりは必要とされているかどうか?
身の周りの人や社会から必要とされているのかどうかということが、好むと
好まざるにかかわらず判断されてしまうという真実です。
このことは、私も最初から分かっていた話ではありません。紆余曲折のなかで何度も頭を打って、ようやく知り得たことなのですから、皆さんにとっても今は迷いの時期だと思いますので極度の心配はご無用です。
しかし、どのような道筋をたどってもこの真実と向き合わなければならなくなる局面は必ず巡ってきます。そう思っておいて間違いはないと私は思っています。

さて、人生のテーマとは・・起業の目的は?

確固たる生きる目的が決まっていれば、それが人生のテーマでありおのずとどのようなことをすればいいのかはわかる筈なのですが、なかなか難しい課題ですね!
子供のころは、何のしがらみもなく、夢を想い描くのに制約もありませんが、大人になるにつれて制約が出来てきます。
そして自分で夢見たことにも現実的に考えれば考えるほどに壁となって立ちふさがれているように思えてきます。
能力的な問題は、努力や勉強でカバーできるかもしれませんが、周りの環境や社会的な縛り(法規的な問題など)、あるいは金銭的な問題などがあります。
しかし、成功した人の中には大きな困難を乗り越えて、その時は現実的には不可能と思えたことにも打ち勝つすべを得て成功している人が少なくありません。では、その人たちは何をしたのでしょうか?

勿論、ケースバイケースではあると思いますが、私は彼らに共通していることは次の3つだと思っています。

1.天地自然の理に適う強い動機付け
2.あきらめない気持ち
3.協力者や気持ちを後押ししてくれる人との出会い


1の強い動機付けについては、「他者への愛」や「社会への貢献・奉仕」という強い使命感。或いは「新しい発見や発明のひらめき」などの世界へ発信したいと願うワクワクするモチベーションなどがあるかどうかの点だと思います。
自分一人だけが幸せになればそれでいいと思うような気持ちは、強い動機付けにはなりません。誰かを幸せにしたい、世の中をもっとハッピーにしたい、という自分以外に視点が置かれているということが大切です。


2のあきらめない気持ちについては、1の動機付けが大きくかかわってきます。その動機付けが天地自然の理に適うものであればあるほど、強く深いものになるからです。あきらめない、というよりあきらめきれないという感情が湧き出てくるからです。


3の協力者や共感者と呼べるような人との出会いは、1.2のプロセスを踏まない限り出会うことはないように思います。
何故なら、1.2の気持ちや言動がそれを引き寄せてくるからです。

「必然はいつも偶然の顔をしてやってくる」と言った人がいますが、本当にその通りだと思います。出会うべくして出会う。起こるべくして起こる。奇跡もまた必然だと言えるのだと、私はそう思います。


ちなみに私の脱サラから起業するまでの経験のことを振り返ってみたら、恥ずかしながら人生のテーマや目的にはあまり具体性がありませんでした。
しかしながら、自分の好き嫌いと生きざまとして許せないことだけはしっかりと持っていたように思います。
もし、ご興味がありましたら、別配信の「私のストーリー」をHPにアップし始めましたのでご興味のある方はご覧ください。

https://www.artlab.co.jp/mystory

では、次回の「願えば叶う」第二回をご期待ください。
第二回は、「創造的起業のすすめ」です。
お金をかけることなく企画力をアップさせて、競争優位な創造的な会社をつくる方法をお伝えしたいと思います。

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