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#0 願えば叶う「起業家を目指すひとに捧ぐ」

はじめに

皆さん、こんにちは!
 私、株式会社 アート・ラボの代表 髙木と申します。私、高木が代表を務めております、株式会社アート・ラボ(https://www.artlab.co.jp)は1987年に創業をし、アロマディフューザーやエアーリフレッシャーをはじめとした、様々な香りに纏わるアイテムを皆さまにお届けしてまいりました。

このコンテンツでは、これから起業家を目指す人たちに向けた応援メッセージ的なコーナーとして、「願えば叶う」という読み物を不定期ではございますが、配信してまいります。

拙い文章もあるかと思いますが、是非ご拝読ください。今回は私が何故この「願えば叶う」というコンテンツを配信するに至ったかを、第1回目の配信に先立ちまして#0のプロローグとしてお話したいと思います。

起業家が増えなければ日本は危ない!

 私は、常日頃から若い起業家が理想に向かってチャレンジ出来て、世の中に創造的な会社がたくさん出現してくることを強く望んでいます。そして、もしその起業家が、将来私たちのビジネスの競合となったとしても喜んで受け入れる覚悟を持っておかなければならないとさえ思っています。
何故なら、企業も社会も切磋琢磨し生成発展を繰り返していかなければこの日本に未来はないと思っているからです。

【起業希望者の減少傾向】
 総務省の経済センサスの資料によれば、2014年には410万社あった企業数が2016年には385万社に減っています。
そのうち99.7%が中小企業です。
また、起業希望者は1979年では、170万人いたのに対して2007年には約100万人に減少。さらに2012年では、83万人まで減っています。
しかしながら、起業を希望しているひとの中で実際に起業したひとの比率は増加しているというデータもあります。
 これは、そもそも以前よりも安易に起業を希望する人が減ったという結果として、全体の数が減り、実起業者の割合が必然的に上がったとみるべきなのかもしれません。また、実際に起業したひとの年齢別では60歳以上が最も多いということから、退職後の第二の人生設計としての起業が見えてくるようにも思います。
しかし、若い起業家という絞り込みではかなり減っているのかもしれません。

【起業家の開業率の国際比較について】

 企業数全体に占めるその年度に起業された会社の比率を国際的に比較したデータ(厚生労働省「雇用保険事業年報」)がありますが、2001年から2015年までの15年間の結果では、日本の起業率は最下位となっています。

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2015年の数値(米国2011年、ドイツ2014年が最新)では、
英国   14.3%
フランス 12.4%
米国   9.3%
ドイツ  7.3%
日本   5.2%です。
それぞれの国によってその集計方法が若干異なりますので、実際の数値の精度は高くはないと思いますが、それにしても毎年最下位の結果でした。

【起業の意識と起業活動についての国際比較について】
 世界の主要国が参加する「Global Entrepreneurship Monitor」(グローバル・アントレプレナーシップ・モニター)(GEM調査)の結果によると下記の起業家としての意識を調査する5項目の質問で日本はすべてにおいて最下位でした。

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①周囲に起業家がいる
 1位フランス 2位英国 3位米国 4位ドイツ 5位日本
②周囲に起業に有利な機会がある
 1位米国 2位英国 3位ドイツ 4位フランス 5位日本
③起業するために必要な知識、能力、経験がある
 1位米国 2位英国 3位ドイツ 4位フランス 5位日本
④起業することが望ましいと思っている
 1位米国 2位英国 3位フランス 4位ドイツ 5位日本
⑤起業に成功すれば社会的地位が得られる
 1位米国 2位ドイツ 3位英国 4位フランス 5位日本

【起業無関心者の割合の推移について】
(「起業家精神に関する調査」報告書(財)ベンチャーエンタープライズセンター)平成26年3月

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上の設問の①②③の3つの回答に何れもNOと答えた人の割合を2001年~2012年までの推移で表した表においても日本は無関心者が一番多く、2012年では他国をはるかに凌ぐ比率で77.3%となっています。
起業の関心が全くない人が77%以上もいるということです。ちなみに米国で関心のない人の割合は22.9%。比較的多いフランスでも39.2%となっています。
また、ちなみに「起業環境の国際比較」資料:世界銀行(Doing Business2017)の報告書においても、日本は起業のための手続きや日数、開業コストなどの面でハードルが高くまたもや最下位で、欧米諸国に環境面でも立ち遅れているようです。

 最初にお断りしておきますが、私は、教育者でもなければコンサルタントでもありません。ごくごく普通の中小企業の社長です。個人創業から35年。法人としては32年。

そんな私がなぜいまさら、起業家もしくはこれから起業しようとしているひとにむけて助言したいと思ったのか?

それは、創業当初の不安な日々に孤軍奮闘した経験からなのです。

実際に起業したことのある経験者にその体験から、気を付けた方がいいという話や困ったときにどのようにして窮地から脱出できたのか、ということを教えてもらえていたら、余計な失敗も減らせてもっとスムースに成長できたのではないかという思いからです。

勿論、孤軍奮闘の中で出会う人もいましたし、その中にもいい影響を受けて道を間違えずに済んだ経験もあるのですが、もっと身近に、しかも気軽に相談できるような場所があればいいのにと思うわけです。

またもう一つには、私自身がこれまで生きてこれたことに感謝して、また会社もこれまで潰れずにやってこれたこの奇跡に感謝して、遅ればせながら社会に少しでも貢献できないかという想いもあります。

 新しい市場の創造には多くの競合する起業家が必要です。けして一社だけで、一人だけで出来る話ではないと思っています。
学術的な裏付けもさほどなく、本当に人の助けになるのかどうかはわかりませんが、少しでも何かのヒントになればうれしいと思っています。

世の中には、起業のノウハウを伝えるビジネス書や成功哲学の書籍はいっぱいありますが、起業したての私にとってはあまり実践的に役に立った覚えもありません。
もちろん知識が豊富になり偉くなったようにも思えましたが、残念ながら実際の日々の企業活動に有効的な結果を出せた記憶もあまりないのです。

私は、このような書籍を否定するわけではありません。逆に、いろいろな視野を広げる上においては知らないより知っていた方が得をしますし、知識として勉強は必要だと思っています。ただ、知識があっても経営がうまくいくわけではありません。

そこで私は、もっと違った切り口から、実践してきたノウハウを「カジュアルな成功哲学」とともに皆さんにお伝えしたいと思います。
少しでも起業される方たちが増えて、新しいビジネスがたくさんできてくることを望んでいます。

では、次の配信からもどうぞよろしくお願いします。


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