見出し画像

#3 願えば叶う 「頭の体操」について

皆さん、こんにちは!㈱アート・ラボの髙木です。

今日は、最初に皆さんにとても役に立つ本をご紹介します。
著者は、多胡輝(たご・あきら)さんです。
累計1200万部を超えるクイズ・パズル集「頭の体操」「新・頭の体操」シリーズです。
多胡さんはインドネシアのスマトラ島で生まれ、東京大学で心理学を学んだあと、東京工業大学の助手を経て千葉大学の教授となられました。
1966年に独創的なクイズやパズルを集めた「頭の体操」第一集を出版。
2001年までに23集が発売されロングセラーとなった経歴の持ち主。
心理学者であり作家であり、私の尊敬する人物のひとりです。
*アマゾンのkindle版も出ていますので興味のある方は是非読んでみてください。

多胡さんの名言から抜粋 気になる言葉!!

① 私たちの頭は、環境に慣れる傾向があって、慣れた環境の下では、目も曇ってくる。アイデア開発にとって、これほど危険なことはない。
②大事なことは、進歩向上の比較を他人とするのではなく、過去の自分とすることです。
③動けば必ず何かが変わります。動けば必ず何かがわかります。動けば必ず何かが身につきます。動くことによってあなたは強くなってきます。

私は、この多胡さんのシンプルで極々当たり前の言葉に対して、「結局は当たり前に正しいことは、どこから見ても当たり前なのだな」と真実をみる思いがしたことを思い出します。


「頭の体操」はタイトルの通り頭が柔らかくなって発想の転換をさせてくれる本なのです。
自分はいかに常日頃から余計な常識に縛られて生きていたのかを思い知らされると言っても過言ではないと思います。
どんなことをやるにしても発想力は大切です。
しかしながら、私達は「世間の常識」というものに重きを置いて生活しています。
子供のころを思い出してみてください。
子供は自由な発想を持っています。人の絵を描くときに顔は肌色で塗るというのはあくまで一般的な大人の常識であって幼い子供の常識ではありません。それを常識だとして教えてしまう親や教師たち。そして異端児だと決めつけてしまう私たちの社会全体の問題でもあるのです。
青でも赤でも黄色でも、子供が感じたままに描くことの方が大切なのではないでしょうか?


「頭の体操」はクイズ形式で構成されていて、大変読みやすく少し時間ができた時に読めるので、仕事や勉強で疲れたなと思った時には是非読んでみてください。
さて、私たちは「彼は頭脳明晰だ」とか「彼女は頭の回転が速い」というような表現をしますが、本当に頭がいいということはどういうことを指すのでしょうか?
知能レベルを計るIQテストも実のところは、一つの物差しでしかなく知能の正体をすべて解明しているわけではないということが証明され始めています。
知能についての研究者のひとり、Cattellは「人間には二つの知能がある」と言っています。それが、流動性知能と結晶性知能です。

流動性知能と結晶性知能ってどんな知能?!


流動性知能とは、獲得した情報をスピーディーに処理し、加工して操作する知能と言われ、暗記力や計算力、直観力などが該当します。
結晶性知能とは、経験や学習などから獲得してゆく知能で、洞察力や理解力、創造力などが該当します。


流動性知能が、25歳ごろをピークにして次第に低下してゆくのに対して、結晶性知能は、経験や学習によって20歳以降も上昇を続け高齢となっても安定しているとされています。
しかしながら、その結晶性知能も流動性知能が老化によって衰えてくると有効活用が出来なくなってくることが判明しています。

では、その衰えはカバーできないものなのでしょうか?
答えは、カバーできる!ということの様です。
脳には可塑性というものがあって、筋肉と同様にしっかりと日々使っていれば流動性知能の維持・成長も期待できるらしいのです。

流動性知能には「ワーキングメモリ」という要素があって、その容量を増やしてやることで鍛えられるということなのです。
ワーキングメモリの容量が大きい人はというと、頭の中に広いデスクを持っていて、その上にPCを置き、その横に専門辞書を置いて、スマホも同時に使いこなしながら仕事をしているようなイメージです。

料理をする人のイメージであれば、まな板が大きく一度に多くの食材を並べて料理手順も同時進行でこなしているようなイメージです。
広いデスクや大きなまな板は、その人が思考するキャパシティーのイメージとしての比喩にすぎませんが、いずれにしてもそのキャパシティーはワーキングメモリを増やすということで大きくなるということなのです。

「Nバック課題」とは??

では、どのようにして鍛えたらいいのでしょうか?
脳トレの中でも「Nバック課題」というものがあります。 これはもともと認知心理学の分野で脳の一時記憶能力の実験調査にもちいられてきた記憶ゲームのようなものなのですが、この「Nバック課題」自体に脳のワーキングメモリを鍛える効果があることが分かり、今ではアプリも出ています。

Nバック課題は、1958年にキルヒナー(Wayne Kirchner)によって紹介された一時記憶能力(ワーキングメモリーの能力)の測定方法です。

それは、N個前の問題を応えていく形式で行われ、連続正答数やNの値などのレベルで評価されます。現在ではいろんなアプリが出ています。
iPhoneアプリの「N`バック」では、数字やアルファベットではなく、記号や図形の数を覚えるというものです。画面上にある特定の図形の数を記憶してゆくのですが、ほんの一瞬で消えて次の画面に切り替わるため、慣れないとN個まえの数を覚えておくのが難しいです。
この素早く消えてしまうフラッシュという方式以外でもスロー方式ステップ方式といったものが選べますので、まずは自分のレベルに合ったところから始めるのがいいでしょう。
また、図形には色がついているパターンもあるので、人によっては知覚しやすくなるかもしれませんね。

ここまでは、「頭の体操」と「流動性知能・結晶性知能」および「脳トレ」についてすこし触れてきましたが、これは「願えば叶う」というテーマにとって切っても切れない関係性のあることだからです。

私達がこの世の中で生きていること、その認識はすべて自身の脳が判断していることだからです。
自分のことほどわかっていないことはないという意味は、つまり自分の脳が何を考えているのか、どうしてそのような考え方になってしまっているのかを正確に理解できていないということの証なのです。

この世界がバラ色に見えるのか、灰色にしか見えないのかは自分の脳次第だということになりますね。
未来に希望が持てないとか、やる気が出ないとか、どうしてもマイナス思考になってしまうというネガティブな思考や想いはどうしたらポジティブに切り替えられるのでしょうか?
次回は、究極の「メンタルヴィゴラス脳を持つ」というテーマで核心に迫ってみようと思います。
次回からもお楽しみに!

いいなと思ったら応援しよう!