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傾聴の効能③〜ケイチョーくんは今日も聴く〜
みなさまごきげんよう!ネフネのメンタルヘルス担当、臨床心理士のほそみんです。
そして本年もケイチョーくん共々どうぞよろしくお願いいたします。
年末の番外編見られました?オフショット可愛すぎて悶えてましたね・・・鳥、怖いんや・・・見かけ鳥やのに・・・
そして前回までのこちらもおさらいで読んでみてくださいね。
ではでは、今日のケイチョーくん、どんな場面に遭遇するのかな??早速見に行ってみましょう!
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今日はスーパーでの一コマ。ケイチョーくんはお鍋を食べるんですね・・(かわいい)と、注目すべきは今回はそこではなく、親子間のコミュニケーションについて、見ていきたいと思います。
前回の上司部下編、については“仕事”という枠組みの中だったので、捉えやすかった部分はあると思います。ただ、今回は日常生活という中・・難しいと感じる方は多そうです。
誰もが子だったり、親だったりする時間がある(あった)わけですから。それぞれの立場だったら・・と、想像しながら読んでみてくださいね。
このスーパーでの一コマについては、やはりお子さんの“聞いてほしい”がスルーされてしまっている、というところに目が行ってしまいますね。
◎“聴くこと“には、そもそもどんな意味があるのでしょう?
前回までの2つでは、それぞれ“お互いの望みを折り合わせること”“個人にも会社にも良いように動くこと“などの目的がありましたが、親子の会話にはそういった明確な理由が見つけにくいものです。
強いて言えば、“お互いが生きるため、成長のため”でしょうか。なんだか漠然としてますよね。
前回からお伝えしていることですが、“聴く“ことは“相手に(積極的に)関わる“と同義で、“関わる”ことで副交感神経を刺激することができます。
(少し専門的な話になるのでこの辺りは割愛します。ご興味のある方は傾聴セミナー↓にどうぞ)
副交感神経が働くと、気持ちや身体が落ち着き、安心感や安全感、“自分がここにいて良いのだ”という感覚が芽生えるきっかけになります。
ちょうどこのスーパーにいた女の子は小学生くらいでしょうか?年代的にはちょっと外へ出て友達もできて、外でも楽しめるし、でもまた家に戻って家族に安心感を求めたい、な年頃なのではないでしょうか。
外に出て冒険をして、家で落ち着いて英気を養う。その繰り返しで、人はどんどん1人で過ごせるようになり、ひとり立ちもしていけるのです。
そのために親ができることは、全部しっかり聞かなくても、一旦子どもが話そうとしている姿勢を受け止めること。
◎”聴く姿勢”のポイントは?
じゃあ実際どうしたらいいの・・・?!と言うところですが、ポイントは
子どもを”見る”=ところどころで視線を合わせる
主に話した言葉尻を捉えて返答する
まずはこの2点に尽きるかな、と思います。
アイコンタクトや伝え返しは、心理士のベースとなる捉え方で、どなたでも採用できるものでもあります。
”ちゃんと聞いてるよ”を表すサイン、と言うわけですね。これを相手に伝えることで、”関わり”=副交感神経モードを作っていけるのです。
さらに具体的な言葉掛けの方法などについてはセミナーで・・となってしまう(文字で伝えるのに限界があって申し訳ない・・・)のですが。意識を持っておいていただくだけでも違うのかな、と思います。
◎(でもそんな四六時中聞いてられないジャン・・)
・・・っていう親御さんたちの心の声が聞こえるようです。
まさにその通りやと思います。だって生活回さなきゃならないんだもの。ずっと子どもに意識を向けてる暇なんてないと思います。
覚えておいていただきたいのは、子どもの安全基地になるためには、親御さんがまず安全安心で過ごしてないといけない、というのも大事なポイントだと言うこと。
ずっとじゃなくていいです。上記のポイントはあくまで”必須スキル”というよりは意識の持ち方を指す”スタンス”だということ。
”できない自分もOK”
できそうなときは少しやってみる。”そうするといいらしい”ということだけ覚えておいてできるときにできるだけ実行する。そういう折り合いを少しずつつけていく。
そういったことも積み重ねていくことで、より良いコミュニケーションができていくのかなぁと思います。
◎ということで
ケイチョーくんシリーズ3作目をお送りしました。
今回の大事なポイントは
聴くは関わり=副交感神経活性化!
全部完璧にやろうとしなくていいよ
のふたつです。
いかがでしたでしょうか?少しでも”聴くこと”に興味を持っていただけるきっかけになれれば幸いです。
今後もケイチョーくんの活躍に乞うご期待!です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。ほそみんでした!