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脛毛どうするか問題

気温はぐんぐんあがり、ショートパンツをはく機会も多くなるこれからの季節。どうしようかなと悩むのが長く伸びた脛毛で、整えるべきか、ありのままの自分をさらけだすべきか(そもそも誰もあなたのことを気にしていないというのが妻の主張で、妻はムダ毛処理に反対派だ)、毎年悩みここ数年は百均で買った脛気用のカミソリで毛をすくという処理方法で済ませていた。

だが今年は新たな試みをと、先日除毛クリームをドラッグストアで購入した。そして2週間ほど自宅保管し、休日の朝、除毛に挑戦することにした。2週間ほど除毛クリームを寝かせていたのは単純にムダ毛処理をおこなうの億劫だったからだ。

パッケージの説明書きを読み、パッケージのQRコードから使用方法の動画もチェックする。毛の流れに逆らうようにクリームを塗ることがポイントだ。絶対に失敗したくはない。全裸になれとは説明書に書いていなかったが洗面所で全裸になる。顔を洗いに来た娘が「うっ」と驚き立ち去る。誰もいなくなった洗面所からバスルームへ向かう。

クリームを1〜3ミリの厚さに塗るというのは全て塗り終わってからの待ち時間に知った。10分ほど待つようなのでスマホを持ち込んでいた。バスルームのイスに座り付属のスポンジにクリームをたっぷりとつけ、脚へ塗りつける。まずは右の脛、そして脹脛、太腿へ。さらには左の脚へ。美容室の香りがするクリームを入念に脚へ塗り込む。

クリームを塗り終わり待つあいだ、もう一度クリームの使用動画をチェックする。1〜3ミリ塗り重ねる必要があるということにここで気づき、塗り方が薄かったかと少し不安になる。使用動画が終ったあと画面の下に広告が流れ、ホワイトボードでイラストを書くだけで35万円稼げる、といったコピーが表示され思わずその広告動画を最後までみてしまう。そんなおいしい話があるのかと、すぐにその広告主のことをネットで検索してみるが、そんなおいしい話があるはずもなく教材を高く売りつけられるだけだがら気をつけなさい、もし騙されたのなら私が相談に乗ります、といった怪しい広告サイトが現れる。ネット界隈の治安の悪さを感じたところで10分が経った。

付属のスポンジで足首から膝方向へ5センチほど探るようにこすってみると、脛毛がすっと取り除かれ、スポンジでこすった箇所はつるつるになっている。何度か探り探りスポンジを動かし毛の抜け具合と肌への負担を確かめながら除毛を進めていたが、だんだん大胆に円を描くようにスポンジを動かしはじめた。肌への負担がなさそうだということが分かったのと、このペースではいつになっても除毛処理が終わりそうになく、面倒くさくなってきたからだ。円を描いて抜けた毛は苔のように脛にへばりついており、それを見ていると自分の毛ではあるがだんだん気持ち悪くなってきた。

両脚をスポンジで拭きあげ仕上げにシャワーで洗い流すと、苔のようにへばりついていた毛は流れ落ちスベスベの脚があらわれた。少し毛が残っていた箇所があったのはクリームの塗りがあまかったのか、スポンジでこすれていなかったのかよくわからないがT字剃刀で簡単に剃れた。

仕上がりには満足している。ただクリームを塗った右手の爪の表面が少し溶けたようになっており、次に除毛クリームを使うときには、ニトリル手袋を準備した方がいいかなと思う。

除毛クリームは表面の毛を溶かすだけで、毛根から取り除いたりするわけではない。翌日ぐらいに太腿を触るとざらつきを感じ。1週間たった現在、はっきりと目視できるほどに毛は伸び始めている。2度目の除毛クリームを使う日も近いだろう。

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