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PIN百物語 黒塗りベンツ byみんみん

どうも、カッパ夫婦の嫁・みんみんです。

PIN:Gamesのイベント【PIN百物語】楽しんでいただいてますでしょうか?

一般参加も始まり、毎回目を通してはちびりそうになってます(汗)


ということで、私も負けじと肝を冷やしたお話をば。


noteの中でも何回かお話してますが。

私は以前カポーたちが愛を確かめ合うホテールのフロントをやっておりました。

しかも、歌舞伎町と川崎で合わせて5年以上。


今回ご紹介するのは、歌舞伎町で働いていた頃のお話です。

歌舞伎町の朝方に

その日、私は歌舞伎町でホテールのバイトをしていました。

23時から朝の9時という夜勤帯で働き、死んだ魚の目をしながら帰路についていたんです。


朝方の歌舞伎町は不思議な空間。

オールで飲み明かした人たち。
逆にこれから遊ぼうと元気な若者たち。
そして夜の世界で働き、お疲れ顔の人たち。

いろんな表情が入り乱れています。


そんな中、私は慣れた感じで少し人混みを避けながら、駅に向かって無心で歩いておりました。


すると、そんなに広くない道を歩いてる時に、後方から車の音が聞こえてきたのです。

とりあえず道の端に移動しながら、私も歩き続け、車が通り過ぎるのを待つことにしました。
(早く帰って寝たかったのですw)

横付けするベンツ

今にも寝てしまいそうな目を無理やりこじ開けながら、車が通り過ぎるのを待つ私。

しかし、その車は通り過ぎることはなく、なぜか徒歩の私に横付けしたのです。


不思議に思い、その車を見ると

黒塗りのベンツ!!
中が全然見えないベンツ!!

『なぜ...
なぜ私の隣にこげなお車が横付けしとるのか!?』


明け方とはいえ、その人通りの少ない道は少し薄暗く、その上狭いので私に逃げ場はありません。

とりあえず早足に進んでも、相手は車ですから追いつかれます。


そしてとうとう、その車の窓が開いたのです。

車の中から誘われて

ウィーン

ゆっくりと開く黒塗りベンツの窓。


あまりに昔でうろ覚えだけど...

乗っていたのはいかつめのスーツにサングラスの男性2人だったと思います。


そして、完全にビビり散らかした私に告げたのです。


男性「お姉ちゃん、お金欲しくない?」


口調はむしろ優しく聞こえるくらいで、それが余計に私の中の危険信号を鳴らすんですよ。

『Maybe・893さんですよー!!!』とw


『...こえー!!!
こえーよ、こえーよ、何させられるんだよ!!!』

数秒の間、表情には出さずに心の中はパニックという状態に陥ったあと。

私は相手に動揺を見せないように、こう言い放ちました。


私「...足りてます...」


バイトを3つ掛け持ち、その日も夜勤バイトを終えた帰り道の女が放つ悲しくも必死な嘘。

しかしこれを聞いたMaybe・893さんは


男性「そっか。がんばんな。」


と、労いの言葉を放ち窓を閉め、その場から去って行きました。

もしもあの時ついていってたら一体何が起こったのか...本当に怖いです。

余談

個人的に歌舞伎町は好きですが、正直危険な目に遭うことがなかなか多い街でもあります。


黒塗りベンツの他にも、

外国の方に路地裏に拉致られそうになったり...
見事な飛び蹴りをするカポーの喧嘩に遭遇したり...
タイ古式マッサージで巨漢な女性が担当になり、全身もみ返しでバキバキになったり...


特にホテールでのデンジャラス体験は山のように...
それはまた別の機会に♪

終わりに

身の危険を感じた怖い話。

いかがだったでしょうか?


この他にも、霊的な怖い話、笑える怖い話、日常系の怖い話などなど。

いろんな怖い話が集まってきています。

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