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「原罪」とキャスの希望

 聖闘士パコランディウス師こと、さむさんとツイキャス。聖書の、とくにパウロの書簡における女性の扱いが、現代のキリスト教においてはどのように理解されているのか、ということに関する問いからはじまった話だったのだが、専門家らしいガチな学問的観点から丁寧な解説をいただけることになり、私としてもたいへん勉強になる時間であった。

(※録画視聴パスは2月1日の記事もしくはマガジンより取得できます。)

 個人的に印象深かったのは、西方教会と東方教会で、いわゆる「原罪」の理解が全く異なるというか、そもそも東方教会では「原罪」という枠組みでキリストによって贖われたものを捉えていないのだ、という話。私は全くの素人なので、東方教会の教理については佐藤優さんのロシア正教に関する文章などをちょっと読んだくらいでほとんどまるで知らないのだが、キャスの中で勧めてもらった以下の本などを読んで、もうちょっと勉強してみようと思ったような次第であった。

 また、たまたま見かけたこちらのnoteエントリも、キリスト教における「原罪」の理解のためには、きっと役立つだろう。

 他にも、私はさむさんがキリスト教の一般信徒にまでハードな聖書学への参究を要求している(ように見えた)ことの意味がいまいちよくわかっていなかったのだが、それが彼の「プロテスタント」理解に深く関わる態度であったということ、そして多くの日本人にとっては別の仕方でもキリスト教に関わることは可能であり、またそのほうがよりよいかもしれないということについても詳説していただき、個人的にはたいへんに啓発された。

 録画のタイトルに入れてある「日本の国体」と「解放の神学」というのはそのあたりの話だが、既存の入門書や解説書に述べられているような話ではもちろんないから、私にも理解が追いついていないところはまだ多々ある。そうした点については、おそらく遠くないうちに一冊にまとめたものが発表されるであろうから、それを読ませてもらえる日を楽しみに待ちたいと思う。

 そういえば、これは別の話なのだけど、こういう形で私が定期的にやっているツイキャスでの対談で、話をしたいと思っている人がいるということを間接的に耳にした。私としては、フォロワーの方からそういうご提案をいただくのは基本的に嬉しいことであるし、実際にやれるかどうかはケースバイケースの判断になってくると思うけれども、ご連絡をいただければ少なくとも検討は前向きにさせていただく。

 ただ、ご本人から直接のお話がなければ私もどうにもしがたいというところはあるので、もしフォロワーの方でそういうご希望がある場合には、とりあえずDMにでもご連絡をいただければと思う。


(※このあとに文章はありません。)

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