Win10ではVOICEROIDのインストールが失敗する
VOICEROID+ 民安ともえEX(弦巻マキEX)のインストールに失敗しました。昨今珍しいブルースクリーンで、hardlock.sysに問題が起きたというメッセージが表示されます。Windows 10の初期Verではこの状態にはなりませんでした(インストールできました)ので、最近のVersion(※筆者のOSはWindows 10 Pro Version 20H2)で生じる問題のようです。
hardlock.sysとVOICEROIDで検索をかけたら事例にヒット。いずれの個人ページでもこのインストール失敗の解決策が述べられておりました。公式ページへのリンクを載せておきます。
株式会社AI公式ページの説明
https://www.ai-j.jp/qa/q6/
AHS社公式ページの説明
https://www.ah-soft.com/voiceroid/maki/#faq
VOICEROIDをインストールしようとすると、ブルースクリーンとなりWindowsが強制再起動します。
VOICEROIDシリーズに搭載している認証用プログラムのインストールが、Windows10 May2020アップデート済みのシステム上で正常動作しない可能性があります。
VOICEROIDのインストールを行う前に、以下のサイトから最新の認証用ドライバのダウンロードとインストールを行なってください。https://supportportal.gemalto.com/csm?id=kb_article_view&sysparm_article=KB0018320
上記ページのClick here to download fileの右側にある 「DOW0003347」をクリックし、最下部の[I Accept]を押して、ドライバ ("Sentinel_LDK_Run-time_setup.zip") をダウンロードしてください。
zipを解凍すると、"HASPUserSetup.exe"というファイルが現れます。
これを実行し、ドライバをインストールしてください。
ドライバのインストール後は、Windowsの再起動を行なってください。Windowsが再起動しましたら、改めてVOICEROIDのインストールを行なってください。
もっと広く周知されていても良さそうなものですが、現象に遭遇するまで、目にすることはありませんでした。弦巻マキEXの製品寿命が想定よりも長いために(つまり、改版がないために)起きた珍事と言えるでしょう。
指示通り、Sentinel HASP/LDK Windows GUI Run-time Installer 8.13 をダウンロードしました。
ところが、インストール中に、

『エラー1704。民安ともえEXのインストールが現在中断されたままです。このインストールを続行するには(認証用ドライバを)変更前に戻す必要があります。そうしますか?』
とダイアログが出ます。民安ともえEXのインストールが失敗するから、ドライバを入れ替えているわけなので、答えは No です。
しかし、

『Sentinelランタイムのセットアップは、あなたの新しいソフトウェアのインストールが完全に終了していないので、中断されました。それを一旦完了させれば、セットアップをやり直せます。』
どっちを選んでも結局同じじゃないですか? どうするん、これ?
それならば……民安ともえEXのインストーラーを今一度立ち上げて、インストールを開始させずに終了ボタンを押して、“あなたの新しいソフトウェアのインストールが完全に終了”したことにすればよいわけですね!(つまり、インストールぜずに終了)。
これで、Sentinelランタイムのセットアップも無事完了できました! めでたし×2。
ブルースクリーンで中座したセットアップの情報が維持されていることに、ちょっと驚きました。だから、利用されるランタイムを入れ替えるようなセットアップが検出されてしまうのですね。
まだ続きが……
民安ともえEXにはVOICEROID2 EditorへインポートするプログラムがAHS社のユーザーページで提供されています。これを実行していると……

なんて言われてしまうのですが。でも、インストールはどうやら正常に完了できました。う~む?
これって、最初からインポートするプログラムの方(VOICEROID2_Tamiyasu_v1.msi)だけ実行すれば済んだのでは? アクティベーションがどうなるか(どの段階で求められるのか)分かりませんが。
今回は民安ともえEXをインストールした直後に一旦起動させた時点でアクティベーションを済ませてしまったので、検証できておりません。
とにかく、VOICEROID2 Editorにインポートし終わったら、民安ともえEXはアンインストールしてしまってもかまわないようです。
この記事は、ユーザーブロマガ 2020-11-04 の再掲です。
追記:Windows11に切り替えたことを機に、他のボイスロイド2が既にインストール(およびアクティベーション)されている環境に――つまり、民安ともえEXのインストールは省いて――、VOICEROID2_Tamiyasu_v1.msi だけをインストールしてみました。結果、インストールは無事うまくいきました(あらかじめ、前Verをインストールしておく必要はないわけです)。
ところが、Sentinelランタイムがないためでしょうか、正しいキーを入力してもアクティベーションが成功しないのです。

というわけで、前述のようにSentinelランタイムをインストールしてから、アクティベーション・キーを入力したところ、無事にアクティベーションが成功しました。
まとめると、民安ともえv1をボイスロイド2エディターに加えるには、民安ともえEXのインストールは必要としないが、DRM管理のためのランタイムが足りないので、Sentinelランタイムを別途ダウンロードしてインストールしなくてはならない、ということです。
弦巻マキは声優さんが代替わりされましたが、民安ともえVersionを使い続けたい方もいることでしょう。その際の参考になれば幸いです。