さよなら、6月とカントワール。
ノックノックス「人魚姫」が全公演終了いたしました。まずはご来場下さいました皆様、本当にありがとうございました!
私は主にロビー物販におりましたため、開演前も終演後もお客様とお話する機会が多く、たくさんのご意見を伺う事が出来ました。リピーターのお客様方から「マリエさんですか?」とお声掛け頂いたり、差し入れまで頂く機会もあったり、とてもありがたく、嬉しい日々を過ごしておりました。
1日だけ別現場にて中抜けしましたが、千穐楽の朝、毎日通った劇場にもう明日は行かないのかと思うと、そして大好きな皆さんに明日はもう会えないのかと思うと、カントワールの村とお別れの日だと気付いてしまうと、もう
「え!やだ、行きたくない……」
と、半ば登校拒否・出社拒否のような気持ちになったりもしました。(もちろん、実際はちゃんと時間通りに現場入りしましたよ!(笑))
私が普段関わっている音楽の現場は、仕込みと本番を含めてもほとんどが1日限りの公演なので、こんなに長いこと同じメンバーで、なおかつ連日の公演を重ねる事は初めての経験でした。仕込みを含めると12日間。10日間で14公演という濃密な日々は、嘘みたいに毎日が楽しくて幸せでした。そして今
超!寂しい!!!
です。今朝からもうホームシックならぬカントワールシックですし、完全なる人魚姫ロス、といったところです。おばあさんの寝言も、少年の泣き顔にも、お母ちゃんのお祈りも、アレッタやマリーナ達の歌も、アレキサンダーとガブリエルにも、みんなに会えないだなんて……!(遠い目)
今回、ヤストミフルタ氏による「人魚姫」の座組に加えて頂いた事は、本当に光栄でした。キャストの皆さんもスタッフの皆さんも本当に優しく気さくな方ばかりで、演劇界の慣例・常識を知らぬまま現場入りしていた私にも隅から隅まで良くして下さいましたし、千穐楽では宝物まで頂きました。
前述通り、演劇界の慣例を知らぬままの現場入りだったので、(自分の仕事に抜け落ちがあったらどうしよう?)と、心配しつつの日々ではありましたが、どうしたら皆さんが気持ち良く舞台に向かえるのだろうか?と、普段の私がライブやアーティストさんへ持っている気持ちと同じベクトルに自然と向かっておりました。座組の皆さんがそれぞれ本当に!ほんっっっとに!良い方ばかりで、いつも笑顔で「ありがとうございます!」「ありがとうー!」「ありがとね!」とお声掛け下さるので、
明日は皆さんのために何が出来るかな?!
と、毎日ワクワクしていたのです。主役・脇役とそれぞれの配役はあれど、とにかく「全員でひとつのお話・作品を作り上げる」という過程を間近で体感できた事は、私にとってかけがえのない経験であり、尊い時間でした。
蓮城まことさん、きよこさん、田野聖子さん、藤田奈那さん、村上哲也さん、小林至さん、藤谷みきさん、舘智子さん、八代進一さん、田中英樹さん、木暮拓矢さん、林周一さん、古澤光徳さん、岩坪成美さん、下出宗次郎さん
皆さん、本当にありがとうございました!
さらに、こちらのnoteでも記しましたが、私は今回「音楽制作」として座組に加えて頂いていたので、楽隊メンバーとはリハーサルからレコーディング、稽古への合流から現場までを密に関わって参りました。本来、皆さんのお世話をすべき私が、逆にお世話になってしまったなぁ……というぐらい百戦錬磨の素晴らしい楽隊の皆さんでした。
菜那くららさん、坪光成樹さん、角谷奈緒子さん、まぁびぃさん、大西香奈さん
本当にありがとうございました!くららさんと香奈さんはお初でしたが、お二方とも可愛らしくて、なんとなく天然で(笑)、毎日お会いできるのが嬉しかったです。つぼ、まぁびぃ、なおちゃんのお三方とはもともと見知った仲で、現場では常に安心感を貰っていました。さらに……
音響 中村久志さん
を忘れてはいけません。普段は代官山NOMADのPAとしてお馴染みの、りし君。音環境について完全に気心の知れたメンバーで臨める事も、心強いものでした。
(漢は背中で語る...風の、りし君)
舞監の伊藤新さんを始め、仕込み・バラシを含めると、きちんとご挨拶出来なかった技術スタッフの皆様も多々。本当にお世話になりました!
あとは、観覧に来てくれた友人知人、お客様からの差し入れもたくさん!!バタバタしていてお写真に残せなかったものもありますが……きちんとお腹の中に入っております。(笑)
作・演出・作曲のヤストミフルタさんが「マリエちゃん!演劇の現場って、面白いでしょう?」と事あるごとに声をかけて下さっていましたが、
面白すぎて病みつきになりそうですよ、ヤストミさん!(笑)
という気持ちです。
また皆さんとお仕事でご一緒できる様に、精進して参ります。そして、次にお会いした時に、恥ずかしくない自分で在りたいものです。
さよなら、6月とカントワール。本当にありがとうございました。