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窓を開けたら

そうね、昨日も眠れなかった
夜の真っ暗い空が上に広がっているのかと思ってたけど
広がっていたのは街の明かりがぼんやり映し出された
汚いベロアみたいな夜の空だった
もう何もすることがないって電話で伝えた
もう何も興味がない
もう何も食べたくない
もう何も歌いたくない
もう何も全然いらない
どんどん朝が追いかけてきて夜を追い越した
空っぽの体を引きずって朝日を頬に浴びて少しお散歩したわ
何も感じないのに
外の空気が吸いたくなったの
そうね、もうこんなもんかな
愛する人はいるけれど
悲しい気持ちになったらごめん
散らかった部屋に戻って高い窓へよじ登ってまた外を見てた
鳥がね2羽飛んでた
きっとあの子たちも空っぽなのかな
そんなことはないか
私も連れてって何もない場所へ
ただそんな気分
ただそんな気分で窓を開けたの

あのこが夢の中でそんなことを言っていた

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