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発達性ゲルストマン症候群とは。

突然ですが、発達性ゲルストマン症候群って、全国に何人くらいいると思いますか?

答えは、不明!です。

聞いておきながらなんだよそれ!と思いましたよね。すみません。
(いやどこかに数値出てるかもなんですが、ちょっと見つけられず)

ASD、ADHDなどのお子さんは周りにもいるし、よく耳にするし診断名だなと思うんです。
けれど発達性ゲルストマン症候群という症状の子は、私の周りにはゼロ。

療育の先生も「学生の時に習ったことはありますが、実際のお子さんは初めてです」とおっしゃいました。

でもそれって本当?診断されていないだけで、同じ症状の別診断がついている人もいるのでは?と思っているんです。
なぜなら、発達性ゲルストマン症候群を診断できる医師が全国的にみてほとんどいないから。(私調べ)


なので、我が子が診断された「発達性ゲルストマン症候群」はどんな症状なのか、まずは知ってもらいたい。
実は周りにも同じ症状のお子さんがいるかもしれません。

※医療に関しての知識はないため、担当医から教えてもらった情報、自身で調べた情報をまとめています


そもそもゲルストマン症候群とは

頭頂葉の側頭葉側境界に近い角回や縁上回と呼ばれる部位の障害が関係していると言われている。
言語中枢が有る方を優位半球と呼び、ゲルストマン症候群は、優位半球の障害とされる。優位半球は左脳の事が多い(反対側を劣位半球と呼ぶ)。

上本町わたなべクリニック
https://www.uehonmachi.jp/gerstmann-syndrome.html

大人で見られる場合は、脳卒中や脳障害などが原因で起こることがあるそうで、時間の経過で改善することが多いようです。
対し、小児の場合は“発達性”ゲルストマン症候群と呼ばれ、稀な疾患として上記クリニックでは紹介されていました。

発達性ゲルストマン症候群4つの症状

発達性ゲルストマン症候群には、主に4つの症状があります。4つ全ての症状が出るとは限りませんが、以下のどれかが当てはまります。

  1. 手指失認・・・指定された指を示すことができない

  2. 左右失認・・・左右の判別ができない

  3. 失書・・・・・自発的に字を書くこと、また書き取りすることができない

  4. 失算・・・・・暗算も筆算もできない

もう少し詳しく解説してみます

手指失認

手指に関する言語・視覚・触覚の刺激が働かなくなること。
例えば、目を閉じた状態で誰かに指を触られて、「今触っているのは何指?」と聞かれても認知できない、また「親指を見せて」と言われても理解できない場合があります。
手先の不器用さは、この手指失認が関係しているのではないか?と個人的に思っています。
思ったところを指さすことが難しい(指がブレる)ことが多かった息子は、発達性協調運動障害があると言われていましたが、手指失認が関係しているのかも?

左右識別障害


文字の通り左右が分からないということ。
自分や他人の体の左右の違いを認知できず、空間的な位置関係の把握が難しくなります。
集団行動の際に指示を理解することが難しかったり、絵を書いたりすることが苦手になるといった困りごとが生じます。
我が子の場合、なんとなく右・左の概念は分かっているものの、絵のレベルはやっと2〜3歳レベル。
絵が苦手なことに関しては、これが起因しているのではないかと思っています。

失書

文字を書くことや、文章を組み立てることに障害があること。
漢字が思い出せなかったり、文字を書くことが難しい。言葉にイメージを結び付けられず文の意味を理解できないといった症状があるようです。

小学生になったものの、息子はとにかく言葉を組み立てるのが苦手。こちらの言っていることを理解できているものの、文章の組み立てが苦手なため、返答するのは単語か2語分ということもしばしば。
同年代の子と会話をするというのは、かなり難易度の高い行為だなと感じています。

失算

基礎的な計算能力が低下していること。
数の大小関係や「1、10、100...の順に大きい数を表す」という順序性の把握が苦手です。
そもそも数字の概念の理解が難しいため、簡単な数字の計算でも難しく、日常的に必要な数の計算がとても苦手です。

最近ようやく数を数えれるようになった我が子。
就学前までは、数唱できるけど数は数えられない状況でした。
時計読むということもかなり難易度が高く、時間を意識するというのが難しい状況です。

どうやって診断されたのか

ここ、気になるところだと思います。
息子は発語が遅かったため近くの小児科に相談(1歳半検診でもひっかかった)、聞こえていないという可能性はないか?とのことで総合病院を紹介してくださり、2歳頃から3ヶ月に1回ほど総合病院を定期受診していました。

そして、4歳になった頃、それまでの定期受診での状況とMRIの検査結果で診断がつきまして。

この診断に至るまでに、他の診断(疑い)も挙げられた時期はありましたが、一番しっくりきて「これだったのか・・・!」と納得できたのは発達性ゲルストマン症候群の診断でした。

きっとこの先生じゃないと発達性ゲルストマン症候群という診断はおりなかっただろうし、知的障害と自閉症という診断がついたと思います(※)
(※自閉症がどうとかではなく、担当医がこの子は自閉症じゃないよとはっきり言ってくださった。今住んでいる地域の療育センターでは喋れない=自閉症の診断がつくことが多いそうです。ここはまた詳しく記事にしたいと思います)

発達性ゲルストマン症候群、なんとなくどういう症状か感じていただけたでしょうか?
もしどなたかの参考になっていれば嬉しいです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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