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中国の「インターネット露天商」に、リモートでスマホを修理してもらう(前編)
「インターネット露天商」という概念
今晩和、藤佳です。
先日、中国の「インターネット露天商」という概念を提唱しました。
中国版メルカリのようなフリマサイトで、各種サービスを提供する人民の総称です。
ここでは物理的な商品の売買が一般的ですが、「サービスの受付」をするプラットフォームとしても活用しています。
たとえば、そのフリマサイトで「日本語翻訳」で検索してみると…
的な紹介を先日は行いましたが、本日は実際に利用してみたので、そのレポートをしてみたいと思います。
iPhoneが使えなくなった!
わたくし、身の回りでは「パソコンの大先生」として親しまれているわけですが、今日は知人から、iPhoneのパスコードを11回間違えた、Apple IDもわからんくなって詰んだ、藤佳ちゃんなんとかしてくれへん!?と泣きつかれたわけです。
普段FaceIDばっかりに慣れてると、パスコードもApple IDも忘れちゃうらしいんですよね。便利な機器は人々をダメにしますねぇええ?と内心毒づきつつも、あれこれ試してみます。
Appleに勤めていた知人にきいたところ、アクティベーションロックがかかってしまってApple IDがわからなくなると、解決に最大3ヶ月かかるとかで。
よし、タオバオで相談だ。
中華4000年の師父(マエストロ)たちが集う、中国の通販サイト「タオバオ」で早速検索してみます。
「iPhone 解锁」🔍 解锁とは、「鎖 ヲ 解ク」の字のごとく、unlockの意味です。
価格帯が、10元(約170円)~100元(約1700円)まであります。
松竹梅の原理により、中間価格帯くらいの、30元くらいの人に頼んでみます。510円くらいです。松竹梅といえば、中国ITの大師 山の谷老師のこれが好き。
インドネシアのTokopediaで見つけたナイキロゴの松竹梅。優秀な服が多くあゐ pic.twitter.com/NzvCbl1GEZ
— 山谷剛史 中国アジアITライター (@YamayaT) May 5, 2020
マエストロの名は「フルーツ兄貴」
30元でサービス提供していた人にさっそく話しかけてみます。
店舗名を日本語訳すると、「フルーツ兄貴の修理屋さん」
タオバオでは、Ali WangWangというチャットツールを使ってショップとコミュニケーションするのが一般的です。
私「ニーハオ」
フルーツ兄貴(自動回答)「ニーハオ。あなたのスマホの問題を書き込んでください。先に商品をポチらないでね」
最初は自動回答メッセージがつきましたが、すぐに既読がつき、フルーツ兄貴から返信がきました。
兄「ニーハオ、どうされましたか?」
私「iPhone11のパスコード10回間違えて、Apple IDもわかんなくなっちゃったんです」
兄「治せるか確認するので、SIMトレイの裏にある番号を教えて」
なるほど、IMEIなんですねコレ。(生粋のAndroid民なのでここに書かれてるの知らなかった)
兄「これなら大丈夫。データは消えますよ」
私「構わないです」
兄「では30元のリンクをぽちって支払ってください」
私「払いました」
兄「今からリモート作業をするので、QQで私を友達追加をしてください」
今日日QQ!?
QQは中国で2000年代に主に使われていたメッセンジャーツールです。今日では、同じテンセント社がリリースしたWeChatの方が多く使われています。
しかしQQ、データ入稿したり、データ転送ツールとしてはよく使われている印象です。なんかあるのかしら。なんか。しらんけど。
そんなわけで私は、QQを起動し、フルーツ兄貴を友達追加したのであった…
つつく。
あと1回くらいで終わるかなー。
ちなみに、私の宗教理念なんですが
ちなみに私は中2病で、他人と違うものを使いたがるので、基本的に変態中華Androidなどを使っています。自撮り専用機のMeituとか。
↑レビューに協力させてもらいました。この初代は水没したので、今は2代目を使用中。
宣伝です。
実はわたくし、中国の「オンライン露天商」的な翻訳会社から仕事もらいつつ、中日翻訳者をやっています。そのノウハウを本にしました。買ってね!!!(直球)