王の価値
ある日、ティムール王がジュハーに尋ねた。
「ジュハーよ、わしのことをどのように評価する?」
「黄金の塊でもちまして評価いたします、陛下」
答えを聞くと王はジュハーを打ち付けて言った。
「その程度の評価か、何ものでもないわ。わしの着物の一枚でもその程度の価値があるのじゃ」
ジュハーはすぐに答えた。
「もちろんでございます。私はお着物について申し上げたまで、お着物の下にあるものにつきましては値段のつけようがなく、黄金と比べるものでもございません」
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?