見出し画像

小籠包と港区女子

先日の東京で、いつの間にか港区女子に華麗に転身していた後輩ちゃんと小籠包を食べに行った。

私は何かで包まれた食べ物が好きだ。
食べるのも、作るのも。

餃子、小籠包、春巻き、焼売、肉まん、あんまん、バインセオ、大福、ピロシキ、ロールキャベツ

中でも小籠包が1番好き。
外はもちもち、中はじゅわじゅわ。
家でもたまに作ってみるけど、成功確率は3割程度。
私の料理の成功確率は精神状態に依存している。

作る苦労を知っている身としては、お店で食べられる完璧な形をした小籠包は本当に見ているだけでも幸せ。

後輩ちゃんは港区女子の研究のため、港区女子がやりそうなことを片っ端からやっていた。
ピラティス、ホットヨガ、リポカプセル、玄米ご飯、ドライフルーツ、アサイーボウル、マッチングアプリ…他にも報告してくれたが覚えられなかった。

表向きは華々しいが実際は社畜で遊びに行く暇もなく、単なる擬態だという。
港区女子に擬態する港区女子。
外はモテモテ、中は社畜。

モテたいわけでもないらしい。
たまに揺り戻しがきて、一人、マックでたらふく食べるらしい。

いつ会っても、何かに全力で楽しそうな彼女。
社畜と卑下しているが、お仕事が楽しくてしょうがない様子。
力強く生きている。
おもしろい。

私は外側と中身のギャップがあるものが好きだ。
そして、外側の「その人がそう見せたいと思っている姿」の方にもとても興味がある。
擬態している後輩ちゃんはとても可愛らしい。
たくさん話してたくさん笑った。

またくるね。