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好きすぎて、書けない。ワンダンス5

豆腐とホットケーキミックスで作った蒸しパンが美味しい。篤姫です。
いつかタンパク質とダンスの話も書きたいなぁ。

さて、今回も「1.分解して聞く」の続き。同じ音楽を聴いてどうやって個性を出すのか?というところにフォーカスしていきます。

宇千くんのムーブ

ダンスバトルで個性的な動きをしていたのが印象的な宇千くん。

彼の特徴をまとめると、

・コミカルな動きも渋く見せれる黒さ(伊織)

・ファンクがわかってる、かっこいいポーズを目指すところから逸脱してる(審査員)

・基本的な動き(ステップ主体のムーブ)もできる(審査員)

・動きの韻を読むのが上手い。オンビートで乗っていると見せかけて7.8でひっくり返す意外性。(伊織・カボ)

宇千くんから学べること

・実は戦略家。
コミカルな動き、その場で対応しているように見えて、実は勝ちパターンを持っている。頭を使って踊っている。

・自分の価値観に引き込む作戦。
自分の面白い動きで会場を沸かせて、相手も自分のマネをてしまう空気感にする。自分の強み、観る側が求めていること、相手の心理もわかった上で動いています。

・「この曲はこう踊るんだぜ」という絶対的な自信。
正解がないからこそ、正解を作ってしまう。そしてそれを相手に納得させる。ちなみにこの納得感(説得力)は基礎に裏打ちされていると力が増します。例えば、ジャズのパドブレをなんとなくやる人より、足を出す向き、体の向き、目線などバレエの動きがわかった上で、自分で考えて出す人の方が、見ている人に「パドブレというステップをしているんだな」と伝え、納得させることができます。

個性を出すには?

・自分の体、雰囲気を知る。
背の高さ、肉付き、ジェンダー、表情、性格、バックグラウンド、自然に動いてしまう動き…
同じ人間はいない=自分にしかない強み・特徴がある
ということです。
そして、自分にないものをみるとワクワクしますよね。
つまり、どんな人も、誰かしらにその人のダンス・ムーブを求められている、と考えられます。
自分の生まれ持った特徴を分析し、それにあった動きを見つけて、その「才能」を惜しみなく発揮しましょう!

・相手が観たいものを想像する。
10分のダンス動画を見て、途中で飽きてしまったり、逆に1時間のショーを見ても飽きなかったりといった経験はありませんか?
数分間でもまとまった時間、人の興味を惹くためには「意外性」が大切になってきます。
例えば、キング・オブ・ポップのマイケルジャクソンのダンスを見ても、同じ動き、単調なリズムではなく、曲の途中にムーンウォークを入れたり、つま先でポウ!とやってみたり、「うわ、面白い」と思わせてくれるダンスですよね。
普段レッスンで踊る時や、アイソレの時でも、ずっと同じように動きを繰り返すのではなく、アクセントや音の拾い方(ゆっくり、キレなど)を変えてみるといい練習になりそうですね。

・自分の直感を信じる
例えクラスで先生に違うと言われたり、オーディションに落ちたりしても、正解はないので、そのダンスが好きだと思ってくれる人は必ずいます。
私の好きな言葉に「専門を一つに絞るということは世界を広げること」というのがあります。
これは大学院の研究室での言葉でしたが、ダンスにも通じると思います。
自分はこう思うと一つ考えを持った上で人のダンスを見ると、その違いが鮮明になって、学びとりやすくなります。
まずは自分の直感で曲のイメージとそれをどう表現したいかを考えて、それを大切にしたいですね。

さて、次は音を聞くシリーズのその2を書こうと思います。

(続く)



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