好きすぎて、書けない。ワンダンス3
やる気に満ちています。篤姫です。
さて、やっと音を聞くことシリーズその1分解して聴くが終わり、その2へ移っていきます。
その2 ちょっと待ってみる
伊織先輩「ちょっとの早どりが命取り」
韻踏んでしまった!
…ということではなく、これは光の速さと音の速さの違いとダンスのお話です。
中学校で音は光より進むスピードが遅いとか、花火と雷はその例だ、とか習いましたね。
ダンスも同じで、特に広い舞台になってくると後ろの方で見ると、前の方にあるスピーカーから届く音は、目で見えるもの(光)よりも遅れてきます。
早どりとは、決められた音より早く動いてしまって、動きと音がバラバラになってしまうダンスで、厄介なことに自分で気づきにくい。
何故なら、自分は音に合わせて動いているつもり、または、ちゃんと遅れずに動かなきゃという焦りの「心理的要因」、スクールなどのレッスンでは場所がさほど広くないので音と光の差はあまり感じないという「環境的要因」があるからです。
ワンダンス1巻、2巻で早どりはダサい!みたいなことがたくさん言われていますが、実際のところどうでしょうか。何故ダサいと言われるのでしょうか。
まず、音の取り方は大体、「早どり、オンタイム、遅どり」の三つに分けられます。
ちなみに、早いという字を使っているのは、動きが単に早いことではなく、音楽と相対して早いこと(時間的)を指しているからです。
〈一般的な解釈〉
早どり:音より早い
ジャストタイム:音とぴったり
遅どり:音より遅い
〈私の解釈〉
早どり:頭の中の音楽ではジャストタイム
ジャストタイム:準備や練習によって頭の中の音と実際の音、自分の体のタイミングがぴったり、または拍の最初の音(「ドン」の「ド」)で動く
遅どり:「ドン」をDon(Ton)に分解してonのあたりで動く
とても勉強になる動画があったのでご紹介します。
クイズになっています。
どうでしょう、わかりましたか?
ワンダンス1巻では遅どりをしているワンダちゃんがスーパースターになっているので、早どりは悪、遅どりは善に感じますが、ケースバイケース&個人の好みによると思いました。
ワンダンスでは、発表会の舞台・初舞台で緊張する場面ということでオーデションでは遅どりの子が魅力的に見えたのではないでしょうか。あと、ダンスジャンルもジャズ一色というより、ストリート色が強そうなので、より音を聴かせる踊り方がかっこいいと判断したのかもしれません。
どれかが絶対にいい、悪いということより、自分はどんな音の撮り方をしているのか理解した上で時と場合によって変えられる人というのが強い気がします。
今はYouTubeとかTikTokでダンスを見る機会が多くなって、音は後から載せて編集したり、スクールのような狭い空間だと遅どりしすぎると全体と遅れて変になったり、不安になったするので、使い分けが肝心かなと思います。
〈それぞれのやり方〉
早どり:曲を覚えて、自分の頭で歌ってそれに合わせて踊る。踊る前に走って心拍数を上げたり、緊張感のある状況で踊る。
ジャストタイム:早どりと同じように踊りつつ、実際に踊った動画を見ながら微調整していく。頭の中で歌いながら、実際の音楽を聴いて調整する。
遅どり:ちょっと待つ。次に何の音が来るかわからないと思いながら、音の合図とともにスタートダッシュ。
遅どりは短距離走とかのピストルでフライングしないようにするときの気持ちに近いかも。
早どり、遅どりを指摘された時に、あれれと迷子になるので、その時はカウントと音をリンクさせる作業をひとまずやってみます。
ダンスで使う音楽はたくさんの楽器を使っていることが多く、音もミルフィーユみたいに何十層にもなっているので、どの音でカウントをとっているのかわからないところがあれば、振り付けを作った人に確認した方が早いです。
次は各ジャンルと音の取り方について書いていきます。
(続く)
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