浅い思慮
かつて、Twitterの相互フォローさんが、ご本人と同じような病気により働くことができず生活保護を受けている人たちを中傷する投稿をしていたのを見た。
根拠なく不正受給であると言っていた。
私が見たところ、そのお相手は不正受給をしているのではなく、趣味のものを購入したいと言っていただけであった。
そしてそのお相手は、どうやら実際に面識のあるひとのようであった。
つまり、Twitterでコソコソと陰で罵っていたのである。
なぜ友人関係を続けているのか疑問だが、まあそれは置いといて…。
ご本人はもともと勤務先があり、病気療養で休職していたようであった。
そして、退院後に職場に戻る予定だったようだ。
病気でも働こうとする自分は正しいのだと、胸を張っているのだろう。
しかし、事情はひとそれぞれ異なる。
さまざまな事情で働けない人もいるだろうし、家族のサポートを受けられないひともいる。
が、そこまで思慮が及んでいない。
また、生活保護受給者はみんな不正受給をしているという、間違った偏見があるように見受けられた。
私も不正受給をしている者だと思われていたのかもしれない。
まあ、どうでもいい。
その方は家族(ご両親やペット)と同居であり、入院・通院・生活介助など、すべてにおいて家族のサポートを受けていた。
だから、入院中にペットの世話について心配する必要はないし、欲しいものがあれば病院まで家族に持ってきてもらえるし、退院後に帰れる家があるし、生活するうえで自分ができないことは家族がやってくれたり介助してくれたりしてもらえたわけだ。
ぶっちゃけ恵まれた環境である。
経済的に困っている様子はなく、家族仲も良さそうであった。
その方にとってはこれが普通だろうから、ほかの家もこんな感じだろうと思っていたかもしれない。
しかしいっぽうで、退院後に帰る家がないひと、治療費が払えるかわからず経済的に不安なひと、入院したことや病気で働けないことで家族から厄介者として扱われるひと、そもそも親が毒親で同居も介助してもらうことも期待できないひとなど、自分ではどうしようもできない環境に置かれているひとは少なくないと思うのだ。
そうゆうひとたちが安心して療養生活を送ることができるようにと、慈悲の念を起こすどころか中傷するのは悪である。
中傷することで自分の優位性を確認し、気持ちよくなっていたのだろうか。
ひとは幼い頃から、困っているひとや弱いひとを助けなさいと教わってきたはずである。
アンパンマンのように自分の身を削ってまでやる必要はないが。
アンパンマンは、顔がなくなったらジャムおじさんが新しい顔を持ってきてくれる!という強い確信があるからこそ、身を削る行為が躊躇なくできるのである。
強いサポートがあるのだ。
まだ本題に入っていないのだが、悪意に触れて気が病んでしまったので、続きは後日にしようと思う。
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