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【増補版】ヤシュボスにインド叙事詩『ラーマーヤナ』の魔王様・ラーヴァナ役をやってほしかったワケ(狂信者の妄言)

サラーム・ロッキーバーイ!パンだよ。

一昨日、推しが突然ボリウッドメディアのインタビューに出て『ラーマーヤナ』でラーヴァナ役をやると明言したため、うれしさのあまり推しをほめたたえる怪文書を記してしまいました。しかも語り足りなくて、朝のっけた内容を大幅改訂した。

朝のっけたやつはこれです。反応くださったみなさんありがとう。今からもっと気持ち悪いこと言っていくね!

本稿は主に「インド映画はあまり見ないけどKGFのヤシュさんかっこいいよね」ということで弊アカウントをフォローしてくださった方に向けての記事です。

が、日頃からパンの狂いをおもしろがって投稿をウォッチしてくださっているインド界隈のみなさまにも楽しく読んでいただける内容となっております、多分。知らんけど

パンが狂う原因となったインタビューはこれです。

今回なんと自動生成の英語字幕があり、かなり精度が高い!固有名詞以外は結構ちゃんと書き起こされるので理解の一助になるかと。日本語の自動翻訳もできる!こっちはまだ魔翻訳みがあるけど、カンナダ語の念力鑑賞よりマシである。字幕がつくだけありがたい~!!サンクス、THR India。

『ラーマーヤナ』の映画についての簡単なまとめはこちらの投稿を引用させていただきます。

今のところ、ランヴィール・カープールさん(『ブラフマーストラ』のシヴァ君)がラーマで、サイ・パラヴィさん(『ガルギ 正義の女神 - Gargi』)がシータ姫なのではといううわさです。カンナダ語のメディアしかフォローしていなかったので全然気付いてなかったんだけど、ボリウッドメディアにそれっぽい記事がたくさん載っておりました。ハッシュタグとかで調べたらたくさん情報出てきます、玉石混交だけど。ちなみに『きっと、また会える』を撮ったニテーシュ・ティワリ監督が手がけるそうです。

このインタビューのなかでね、ヤシュボスがこんなことを言っていたのです。

ラーヴァナでない、他のキャラクターなら、やらなかったって……コト…………?!?!?!
ヤシュボス、ラーヴァナさんになにか特大感情を抱いていらっしゃいますか………?

ほんでさ、なんでこの言葉にこんなに感動しているかというとさ、ちょっと話は以前に戻るんだけど、パンは『ラーマーヤナ』プロジェクトみたいな話を目にした時から、もしかしてラーヴァナ役でオファーが来てる……?!きてたらいいなと思っていてですね。

「知らんガーナ州」、おそらくインド映画の民にしか伝わらないと思うけどぜひ日常使いしてください。

じゃなくて、

なんでそう思っていたのかと言うと、本で読んだり講座などで聞きかじったりしていたラーヴァナさんのキャラクターが、ロッキーにすごく似ていると感じていたからなのです。

すぐそうやって神話と役柄とか、俳優自身と役柄をオーバーラップさせて語ろうとする……。ていうかパンが話すと全部ロッキーの話になる………。もうすでに狂信者の妄言始まってるけど大丈夫?みんなついてきてる?

もともと個人的にヴィラン(悪役)とその信念や孤独が大好物なので、また「VILLAIN」(※)みたいな悪い顔のヤシュぴ見てぇ~!くらいに思ってたんだけど……

(※)ヤシュぴがプロデュースしている香水ブランド。インドから個人輸入した。別記事にまとめております。

とりあえずヤシュの顔が好きなオタクは全員VILLAIN OFFICIALインスタをみてくれ、トブぞ

すいません、また脱線した。

過去作を掘り下げていくなかでこんなんも見つけちゃったりして。過去作『Masterpiece』(2015)の劇中歌『Attention please』のなかに下記のような歌詞があるのです。

これを解読したあたりから、おや?もしかしてヤシュさん、ご自身のキャリア形成にあたって、徹底的にヴィランのキャラ貫こうとしてる?なんならいつかラーヴァナやりたいと思ってくれてる?と淡い期待を抱いていたのです。

ヴィランといっても純粋な悪役じゃなくて、そのキャラクターなりの義があって、正統の王位継承者じゃないけど、民に支持されて王位につく感じの魔王様がお好みか?とか思い始めてですね。

(ちなみにまた脱線しますけど、『Masterpiece』はやんちゃなチンピラの主人公ユヴァ君が自業自得でいろんな問題にぶちあたって、そのなかでエッチなお姉さんにせまられたりしながら最終的に葉っぱ隊のワナラムさんを撃退する話です。わけわかんないと思うけど観たら分かるから観て)(いや、本当に孝行息子のいい話だから大丈夫、観て)

実はK.G.F本編のなかでも、ラミカ・センとか記者のアナンド・インガラギ君が、ロッキーのことを「魔物」という意味で「ラークシャサ」って呼ぶシーンがあるんですよね。

ちなみにラークシャサというのは、日本語でいう羅刹のことだそうです。アニメ『BLOOD+』や『鬼滅の刃』なんかでご存じの方も多いかな?ヒンディー語が仏教に取り入れられたとき羅刹となったらしく、語源はラークシャサなんだって。

でね、ラークシャサの王様、羅刹王がラーヴァナなんですよね。ラーヴァナって、ランカ島(≒セイロン島、今のスリランカとされることが多い)に住んでて、ランカって「黄金都市」とか言われることもあるんですよ。

いろいろあってラーヴァナはこのランカを手に入れるんだけど、奪って手に入れた黄金都市て、それもうK.G.Fじゃん……?(限界オタクにありがちな論理の飛躍)

んで、ラーヴァナさんって、『ラーマーヤナ』のなかで、ラーマ王子のお妃様であるシータ姫をさらってくるんですよ。

パンは万物にK.G.Fとロキリナを見出すことを生業としているんですけど、魔王様がお姫様をさらってくる……えっ???それってつまり、Chapter2のロッキーじゃん?と思ったわけです。怖いか?俺のロキリナの才能が

そんなわけで、なんかもう途中からロッキーが偉大な魔王様に思えて仕方がないんですよ……。

で、直近1カ月の間に、この妄想を強固にしてしまった原因がもうひとつありまして。

先日、朝日カルチャー名古屋さんに「去年の8月にやった天竺奇譚先生のK.G.F解説講座をアーカイブ配信してくれ」って頼んだらほんとに配信してくれたんで、観たんですよ。(ありがとね、朝カルさん!チュッ💋)

そしたらね、「マハーバリ」っていう偉大な魔王様がいて、南インド(特にケララ州の方)ではバリ様を盛大にお祭りしたりするって言うじゃないですか。魔王なのによい統治をして、民にすごく好かれてたんですってよ。ネタバレしすぎるのよくないと思うので、詳しくは調べたり、また朝カルさんにアーカイブ配信依頼したりして欲しいんですけども。

K.G.Fをいまだにしゃぶっているみなさんならそろそろピンときてると思うんですけど、Chapter1のアナンド君の暴走ロッキー語りシーンで「奴隷じゃねえ、王だ」「我らが王!」って言うところ、「バリ」って言ってるんですよね。これもしかしたらマハーバリのバリっすか?

ということは、やっぱりロッキーってやってることは極悪だけど、民衆にはモテモテの魔王様……?!?そしてヤシュぴ本人も、今までのいろんなインタビューみる限り、そういう役柄を演じるのがかなり好き………?!?!!となったわけです。

マハーバリ様の話はラークシャサとかラーヴァナの話とはまた違うんですけど、やっぱりK.G.Fのなかではヤシュ本人もニール監督も「ロッキーは魔王様だけど本当の悪人ではない」という描き方をしたかったんだなと確信してしまったわけです。って言ってもこれ誰に確認取ったわけじゃないんで、ただの妄想なんですけど……。

で、ラーヴァナさんについてもいろいろ考え始めるんですけど、やっぱりこの人も真の悪人ではないとパンには思えたのです……。というわけで、ぜひこのキャラクターをヤシュボスに演じてほしい!と思っておったのです。でもパンの考え方が偏ってるからかもしれない。教えて、あなたの、ラーヴァナ像………。

さて、こっからは推しをただ讃えたい狂信者の独白で、ヤシュボス自身のキャリアの話になるんですけど……。

ヤシュボスがロッキーを演じて、インド全土でヒット。ロッキーは海の底に沈んで行方知れずだけど、ファンはChapter3を熱望している。数年の休養期間を経て、『TOXIC』で新進気鋭の女性監督と再びマフィア映画を撮り、おそらく新たな「BOSS」像がまた生まれるはず。そしてロッキー含め、今までに演じてきたキャラクターたちを内包しながら、インド叙事詩『ラーマーヤナ』の悪役ラーヴァナとして、スクリーンにカムバックするっていう、そのストーリーラインがもう完璧&劇的すぎるなと思いまして……。ヤシュボスの人生が映画みたいだよねえ、マジで……。

(ボリウッドの『ラーマーヤナ』にラーヴァナ役で出演するというのが南インドの反ヒンディー思想的にどう考察できるかとかも考えたけど、邪推かも知れないし賛否ありそうなのでここでの言及は避けよう)

とにかくまあ、ヤシュボスの俳優としてのビジョンの描き方というか、セルフプロデュース力に感服してるってワケなんですよ。

10月23日に公開されたインタビューでも「映画にお金を払ってくれる観客を楽しませるために僕は出るべき作品を選ぶ責任がある」的なこと言ってたけど(雑な記憶&めちゃくちゃ意訳)よくぞラーヴァナ役を選んでくれたと思っております…………。ありがとう…………。

そういえば自身のキャリアと役柄をオーバーラップさせる云々は、こちらの投稿を拝見して滾ってしまったんだった。追記させてください。

というわけで、ラーヴァナにもヤシュボス本人の解釈がかなり入るのではないかな〜と思っていて、どういう表現をしてくれるのかがすごく楽しみだなというお話でした。

この次はどんな役をやるのかなあ。推しの次回作を楽しみにしていられるって幸せだなあ。もう一生ヴィランなのかな?笑

『ラーマーヤナ』のラーヴァナやっちゃったら、もうあと何やるんだろう?『マハーバーラタ』の悪役ドゥルヨーダナ?でもロッキーもかなりドゥルヨーダナみがありますもんね。
うーん、ヤシュボスじゃなくてヤシュちゃん(若)のころにカルナを演じているところを観たかったな……!なんかカルナって不惑の歳でやるキャラじゃない気がする。
いや、うそです、銀幕で推しが観られるならなんでもいいです。別に叙事詩じゃなくてもいいです。スパイになって国を救ってもいいし、クローンが量産されてもいいよ。でもずっと役者でいてほしいなあ。。。

あ、そうだ。ラーヴァナ全然関係ないんだけど推し夫婦尊いから見て。尊すぎて趣味爆発の翻訳してしまった。意外と反応をたくさんいただいたので、ヤシュぴと奥様のラディカ様尊すぎるぜの記事もそのうちまとめるか……。

もう一個おまけにこれはロッキー=カルナ説について1人で壁打ちした怪文書。めちゃくちゃヒマで、ソースとか気にしない妄想癖のある人にはおすすめです。いるのかそんな人

でも、このあとちゃんと『マハーバーラタ』読んだけど、やっぱりロッキーってカルナでもありドゥルヨーダナでもあるなあと思う気持ちは変わらずです。これもまたロッキー狂信者の戯言と思ってご笑覧ください。今読み返しても「筋が悪い」っていう評がほんとその通り過ぎてウケる

きょうも通常運転で気持ち悪くてすまない!
ここまで読んでくださってありがとうございました!


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