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【鉄道ネタ】東北新幹線・上野駅の存在意義〜東北新幹線の歴史から

先の記事で東海道新幹線における品川駅の存在意義について考えましたが、
品川駅と似た扱いをされがちなのは東北新幹線の上野駅でしょうか。
しかし、この2駅、似たような立ち位置に見えますが、
品川駅は後からできた駅であるのに対して、
上野駅は先にできた駅となります。
歴史的背景と東京駅の現状から見ると、この2駅は異なった駅であることがわかるでしょう。

1. 最初は大宮〜盛岡の開通

Wikipediaより、200系車両

東北新幹線の開通は1982年。
しかし、当時の区間は大宮〜盛岡で
東京都内には乗り入れていませんでした。

2. 東京都内への乗り入れ

近隣住民の反対もありながらも、
1985年に東北新幹線は東京都内に乗り入れ開始。
しかし、そのときの終着駅は東京駅ではなく上野。
1991年に上野〜東京が開通するまでは、
上野が東北新幹線のターミナル駅でした。

NHKニュースより

しかし、1991年に東京駅まで開通したといえども、
当時の東京駅の東北新幹線ホームは1面のみ。
東北新幹線だけでなく、上越・山形の各方面へ走る新幹線をこれだけでは捌き切れず、
引き続き多くの本数が上野発着だったそうです。

3. 現在の新幹線上野駅の役割

1997年に東京駅の東北新幹線ホームが増設されてからは、ターミナル機能は完全に東京駅に移行する。
しかし、ゴールデンウィークやお盆等、
臨時列車が増発されるときは東京駅だけでは捌ききれなくなるので、
そのときは上野発着の新幹線が運行される。
季節限定ではありますが、上野駅も東北新幹線で重要な役割を果たす駅となっています。

Wikipediaより、上野駅新幹線地下ホーム

ということで、新幹線以外の在来線についても
上野東京ラインの開通により、
上野駅のターミナル駅、「北の玄関口」という性格は薄くなってきています。
しかし、上野駅は鉄道の歴史の上では欠かすことのできない重要な駅であるのは間違いありません。
今後の上野駅の変化についても見守りたいと思います。

それでは。

(参考)

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