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カップへの思い
モーニングセットのコーヒーやラテ、カプチーノなどのエスプレッソドリンクはニッコーのカップで提供している。
ニッコーとはこのカップを作っているメーカーの名前で、このデザインのカップは山水やダブルフェニックスと呼ばれている。
(私もそんなに詳しくないのでこれ以上は聞かないでください)
このカップを取り扱いたいと思ったきっかけは京都のとある喫茶店での出会いだった。
店がどこかはここでは伏せるがそのとある喫茶店がこのカップを使ってコーヒーを出していた。
コーヒーを注文したら赤色だったか青色だったか…ニッコーの山水でコーヒーが運ばれてきた。
コーヒーを飲みながら、カップ美しいなぁ!いや〜美しいなぁ!と2人であの角度からこの角度までジロジロと眺めていたら、店の方が声を教えてくださった記憶がある。
そこで私は初めてニッコーというブランドを知った。
山水がかなり有名なものだということも知らなかった。
自分でコーヒー屋を開くならモーニングと一緒にニッコーの山水でコーヒーを出したいと夫は常々話していた。
私もそれには同意だったので開業準備に山水の購入は必須だった。
調達先はもちろんメルカリです。
古道具屋に山水は意外とない。
あってもカップ&ソーサー1組だけとか。
このニッコーの山水は昔から一般家庭で広く使われていたらしく、お客さんからしょっちゅう「これ実家で使ってました」と聞かされる。
そういう実家に眠らされていたカップがメルカリでカップ&ソーサー5組セットなどで販売されているのだ。
実家で使っていたというお客さんたちにはもれなく「それ貴重ですよ!!?」と強く訴えるようにしている。
どうかみなさん捨てないでくださいね(笑)
本当素晴らしいものなんですよ。
メルカリで売るのがめんどくさかったら私たちが買い取るかもしれません。
開業準備の段階から錦山水も購入していた。
ネクタイで普段から使用している山水は赤色と青色なのだが、錦山水は似たような絵柄ではあるもののこちらはカラフルでなんだか豪華。
とても美しいです。
これはいつかゲイシャなどのちょっと贅沢なコーヒー豆を出すときに、特別感を感じられるようなときに出すんや〜と夫は言っていた。
だが、この錦山水は青色や赤色の山水カップよりもかなり高額。
夫が買いたいと言って少しためらったけど、まぁいつかゲイシャを出すようなコーヒー屋になるでしょう…いや、なろう…と思って購入に踏み切った。
結果的に夫よりも私の方がこのカップをかなり気に入っているのだが。
オープンして半年ちょっとでゲイシャをご用意することになって、お客さんにこの錦山水でコーヒーを提供することにもなった。
ついにお披露目できて私は嬉しい。
お客さんもみんなこのカップを好いてくださる。
素敵やねと言ってくださる方もいればインスタにあげてくださる方もたくさん。
運ばれてきたコーヒーを見て写真を撮らずにはいられないといった様子がふと視界に入ると、うんうん、撮りたくなるよねー!と心の中で私は頷いております。
もう少し語らせてもらうとネクタイで使っているニッコーのカップには貫入があるカップもある。
![](https://assets.st-note.com/img/1728974053-4RTcWUCKuqnNr5LEtyOIvQdp.jpg?width=1200)
カップの表面にあるこの筋のことです。
これは陶器の焼成によってできたり、使い込まれた結果できたりするもので(from Google先生)、デザインを邪魔していると考えて貫入を嫌う人もいるのだが私はこれを愛している。
人が手で書いたわけではない、自然の物と自然のエネルギーがかけ合わさってできた研ぎ澄まされたような不思議な線は人によって作り出すことができない。
自然が作り出したデザインだと思っている。
貫入が入ったカップで提供されたら是非見ていただきたいです。
◇◇◇◇◇
*ネクタイコーヒー
京都府京都市下京区櫛笥通丹波口下る裏方町177-5