8月の下旬に町内の地蔵盆があった。 地蔵盆とは京都で行われる地域のお祭りのようなもので元々はその地に住む子供の健康と成長を願う行事であり、いわば子供のための催しである。 私も幼い頃はゲームをしておもちゃをもらったり駄菓子をもらったりして楽しんだ夏休みの大きなイベントの1つだった記憶がある。 が、昨今の京都では地域に子供が全くいなくてほとんど地域住民の交流の機会になっているらしい。 店のある町内にお地蔵さんが2箇所ある。 そちらを壬生寺からお坊さんにお越しいただいて経を唱え
最初一瞬渋った地元での出店であったが結果的に得なことしかない。 私は京都市で生まれ育ち、「そうどすなぁ」なんて今の時代にまだ言うような祖母を持つ、たぶん生粋の京都人なのであるが(京都人らしくないところもあると思うけどそれはおいときます)、京都人は…というか京都の年配の方々はご近所に新しく住み始めた人が他の場所からやってきたと知ると少し戸惑う。 私もやっぱり小さい頃は家族たちに洗脳されて(笑)そういう考えが少なからずあったかもしれないけど今はそんなことは全くない。 他の場所
私たちは西院エリア・壬生にある壬生モクレンさんで1年ほど定期的に間借り営業をしていた。 そこに来るお客さんはやはり壬生モクレンさんからそれほど遠くないエリアに住んでいる方が多かった。 間借りながらありがたいことに常連さんがいらっしゃって、店を構えてからも間借りからの常連さんに今後も会いたいなぁ来ていただきたいなぁと思っていたので、できるだけ壬生から遠くない場所に店を持つことが私の理想ではあった。 とは言うものの、やはりそこだけに絞ると物件はなかなか見つからない。 早く出店
よく聞く妊婦の安定期というやつがやって来て平穏を取り戻したように思えた体調だったが、必ずしも常に安定しているというわけではない。 安定している日がほとんどではあるが初めての経験で体が適応していけてないのか、体調が優れなくて立つことができないほどしんどい時もある。 ここでも自営業ということに本当に助けられていて、少し体が動かなくても家族である夫に仕事を任せられるから遠慮なく休むことができる。 (それでもやっぱり罪悪感で泣きたくなる) つわりが終わったら「もう無理です」って
この夏は暇でした。 熱中症アラートやら不要不急の外出は控えてやらをニュースで言われているのでお客さんが全く来なかった。 自営業の飲食店にとっては本当にこれは複雑なことで、お客さんにはもちろん来てほしい!のだが来てもらったら来てもらったで、こんな暑いのに外歩いてきて大丈夫だった!?と心配になる。 お客さんにどうしてほしいと言うべきなのだろう。 複雑です。 インスタをなにか投稿したいとも思えたが話すネタが全くなかった。 暑すぎてお客さんが来ないからお客さんとの出来事とか
ネクタイコーヒーは土日の休みがあれば完全に日曜日の方が忙しい。 この事実が私たちは不思議でしかたない。 私たちは今までシフト制で働いていたから土日も平日も関係なく休みがあった生活をしてきた。 なのでカレンダー通りに働いている人たちの生活リズムというのはわからないのだけど土日は一般的にみなさん2日間とも休みなのではないの? とりあえず土曜日よりも日曜日の方が格段にお客さんの来店が多い。 土曜日にも出勤してる人が多いのかな〜。 今日は土曜日やし忙しくなるかも!?とか思って一応
海外のお客さんが1日最低1組は来る。 なので英語メニューは初期の頃から用意していたのだが、この前興味深いことを聞いたのでここに残しておく。 ある日、欧米から来たらしき風貌のお客さんからミートソーストーストの注文をいただいた。 ミートソーストーストなんて食べてみるの初めて!と、彼は言っていた。 だが、作ってテーブルに出してみると「なんや、これボロネーゼやん。これなら食べたことあったわ(笑)」と言う。 実際に食べてもらって、ほんまにボロネーゼ?と聞くと、うんそやね、僕にとって
先日、夫が体調を崩して発熱したので1週間お休みをいただいた。 私は腹に子がいるためもしうつったとしたら薬が制限されるだろうと思い、ぶっ倒れた夫を家に放置して実家に避難した。 おかげさまで私はうつらずに済んだけどその1週間はなんだか私も体調が絶好調ではなくて、ワンオペで営業しても途中で体がしんどくなってお客さんに迷惑をかけるのが嫌だったから休むことを選んだ。 休んだ間の1週間分の収入はゼロ。 これはもう仕方ない。 いろいろタラレバなことは考えたけど起こってしまったことは仕方
夫も私もアメリカからきたコーヒー屋で元々働いていて最初夫は東京の品川店に配属された。 当時の元職場は働き方がアメリカナイズで海外のカフェに来たかのようなフリースタイルな接客をしていたと言う。 実際働いてる人も海外で過ごしてきた人やいろんな経験を積んで面白い人が多かったし、みんな個性を出していて唯一無二な感じだった。 そんな同僚や先輩たちに囲まれて京都の端っこからやってきた夫もなにか個性を出したいな〜とくすぶっており、せっかく東京のビジネス街・品川にいるのだから自分も品川ら
店をオープンしてこれを機に外注しようということになった。 店では手詰めのコーヒーバッグを販売していなかったけど、買ってくれたことのあるお客さんからどさっと注文の連絡が来たり、ロカンダオカーダさんに卸したりと販売は続いていた。 しかし、店の営業、事務作業、仕込み、焙煎をしながら手詰めのコーヒーバッグを作ることはなかなか大変だった。 外注すれば焙煎したコーヒー豆を送るところまでは自分たちがやるのだが、挽く作業と詰める作業は業者にお願いできる。 また、窒素も充填してもらうことが
コーヒーバッグはドリップバッグとはちょっと違う。 ドリップバッグってたしかに手軽やけど正直どこに向かって湯を注いだら良いのか、どのくらいの量の湯を注いだら良いのか昔はわからなかったなぁと思い返す。(いや今でもわからんかも) 手軽!簡単!と言われているものの私は難しいなぁと思ってしまう。 でもコーヒーバッグはティーバッグと同じなので、カップにコーヒーバッグをぽいっと入れたら湯をザブザブいれて放置。 数分後にコーヒーバッグを取り出したら出来上がり。 飲んでみて薄いなと思ったら
いつかチーズケーキを出したいという思いがネクタイコーヒーとしての活動を始めた間借り時代からずっとあった。 と、言うのも浅煎りのフルーティなコーヒーに合わせる菓子はチーズケーキ以外ないと思っている。 あ、あんみつの記事でコーヒーと合うのは餡子!餡子!と言ってるけれど、ここでは「浅煎りコーヒー」に特化させてもらう。 これはまだ店が見つかる数年も前の話なのだが、鞍馬口にある友人のコーヒー屋、Manaia Coffee & Thingsに行った時のこと。 マナイアがこれまたチー
オープン前の話に遡るが、夫はもちろん私もトイレについてのデザインに全くリクエストがなかった。 他のお店を見るとこだわってるのかどうかは知らないけどすごくセンスの良いトイレをたくさん見る。 たぶん多くの方がそう思ったことがあると思う。 「ここのお店のトイレめっちゃオシャレやったで」と女子なら話題に出したことはあるでしょう。 私もできたらトイレをこだわりたいな〜と思っていたのだが、まぁ全く希望がない。 どれだけ考えても何も浮かばない。 トイレの掃除用品をこう隠したいとか手洗
よく飲食店で一見さんより常連さんを優遇するという話を聞く。 私はそれがずっと理解できなかった。 自分自身が一見さんとして店に行くことはとても多いしそれで他の人とは違うサービスを受けられないって不公平だし、常連さんも一見さんも同じ金額を払うお客さんなんだから同じように扱ってほしいと思っていた。 とか言っといて実際に常連さんよりも劣ったサービスを自分が受けたことは今までないんですけどね。 でも店をしていて常連さんを持つことの素晴らしさを今すごく思い知っている… 店にとって常
6月末に引っ越しを済ませた。 前いた家は店から自転車で片道15分の場所だった。 自転車で毎日店に来ていたので心配性の実母から「子で腹がデカくなる前に店の近くに家を探せ!早く!!!!!」と耳にタコができるくらい言われていた。 店を開店した直後でやりたいことがたくさんあるのだが、たしかに雨の日にバスに乗るのはいつだって満員で嫌だったし交通費もかかるし、それに母が言うようにいずれは自転車に乗れなくなる時期が来るだろうし、子を授かったのも良い機会だと思って家を移すことにした。 引
壬生の菓子屋・アンフルネさんと、同じく壬生の花屋・草花園さんが母の日ギフトでクッキー缶と花束をセットにしたギフトを企画されていた。 うわ、母の日かー!と正直面食らった。 私たちはオープンして数ヶ月はそういう行事ごとをすっかり忘れていて、母の日はもちろんバレンタインもホワイトデーもなーんにもできなかった。 けど父の日はギフトをやるかと夫が言い出した。 どういう流れか忘れたけど草花園さんの力を貸してもらおうという話になった。 たぶんアンフルネさんとの母の日コラボから便乗して考