続・コーヒーバッグ
店をオープンしてこれを機に外注しようということになった。
店では手詰めのコーヒーバッグを販売していなかったけど、買ってくれたことのあるお客さんからどさっと注文の連絡が来たり、ロカンダオカーダさんに卸したりと販売は続いていた。
しかし、店の営業、事務作業、仕込み、焙煎をしながら手詰めのコーヒーバッグを作ることはなかなか大変だった。
外注すれば焙煎したコーヒー豆を送るところまでは自分たちがやるのだが、挽く作業と詰める作業は業者にお願いできる。
また、窒素も充填してもらうことができて日持ちが長くなる。
お願いする業者は何社か目星をつけていた。
これは昨年夫がSCAJというコーヒーの展示会のような商談会のような大規模なイベントが年に1回東京であるのだが、それに参加していてそこで知った会社だった。
その数社に問い合わせのメールを送った。
質問したことは、挽き目の決め方、価格、コーヒーバッグの素材など。
そこでとある1社からコーヒーバッグの素材は生分解性の不織布を使っていると返ってきた。
正直どの会社も良かったけどその1社だけが生分解性の素材を使っているということだったのでそこの会社にお願いすることにした。
何度かメールのやりとりをして早速コーヒー豆を送る準備をすることになった。
依頼できる最小の量が私たちにとっては結構大量で夫曰く1日かけて焙煎しなくてはいけないくらいだということだった。
なので、とある営業日の1日だけをフードの提供はなしにして私のワンオペで店をまわし、夫は1日中そのためだけにひたすら焙煎をするという日を設けた。
なんとか焙煎ができて発送も無事に完了。
業者との打ち合わせで、製作日を◯日にするので◯日には豆が到着するようにしてくださいと言われており、古い豆ではなく新鮮な豆を使うため製作日から逆算してこの日に焙煎!逆算してこの日に発送して◯日に必着させる!と日程を調整した。
製作日からわずか数日で大きな段ボール箱に入ってやってきた。
依頼できる最小限の量で発注したのに大量に届いて驚いた。
届いてから早速店頭で販売をしている。
お客さんもサクッと買いやすいのか店でコーヒーを飲んだあとに手にとっていただくことが多い。
リピートして買ってくださる常連さんがいたり、手土産にと近所の方が立ち寄って購入されたりする。
味の感想はなかなか聞けないので購入された方でもし思うことがあればインスタなどで教えていただけると大変嬉しいです。
ちなみにめちゃくちゃ手こずったことがあって、それはパッケージのデザインだった。
ネクタイコーヒーの深緑色のロゴならデザイナーさんに作ってもらったものをデータで持っているので、それを送ったら終わりだと思っていたのだけど色を深緑ではなく黒色に変えたものをくれと言われたり、実寸サイズで送ってきてくれと言われたりしてかなり戸惑った。
コンピューターの画面上のデータを、しかも、人に作ってもらったデータを実寸サイズにして色を変えるなんてどうしたらいいのか全くわからない。
結局うちの専属デザイナー(私の後輩)がボランティアでなんとかやってくれたのだが、これは他のコーヒー屋さんまじでどうしてんの?と思う。
みんなイラストレーター使いこなしてんの?
それかやっぱり人に頼んでるのかな。
私たちにとってはかなり難関なミッションでパッケージのロゴデザインが1番難しかったかもしれない。
専属デザイナーにはいつも大変お世話になっていていつかお歳暮を送らなくてはと思っている。
(が、結局送るん忘れるのだろうな私たち)