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【スタッフコラム】2024.5月 7周年を迎えて根っこビジョンとわたし ~あたっく~

もうひとつの学校事業でフリースクールの担当をしているあたっくのコラムをお届けします。

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イキイキのびのびしなやかに

 放課後、野球をすることになった。メンバーは私を入れて4人。

最初は野球をよくわかっているメンバーが、「ストライク!」とか「今のはボール!」とかやっていた。ピッチャーは打たれたくないから、強い球を投げ、投げた球は全部ストライクやし、バッターは打たれへんから、来た球は全部ボールやし、当然のように言い合いがはじまる。

そして、私(大人にか??)に判断を求めてくる。

私としては、
「どっちでもいいけど、お互いに気持ちよくやりたいし、今のこの感じは私は心地よくないし、面白くない」

と伝えた。

「どうなったら、楽しいの?」って聞いたら
「打てたら!」って返ってきた。

「じゃあ、どーする??」

そんなやり取りをひたすら繰り返す。

やり取り中、私の中では、心も頭もフル回転。

声をかける?かけない?
かけるとしたらどうやって?
なぜそれを選択する?
お節介になってないか?
私の中にある正解を押し付けてしまったか?
このやり方でしたかったのは私なんじゃないか?
今自分自身は何を感じている?
今の伝えたかはまっすぐやったか?
自分がめんどくさいという理由から争いが起こらないように捌いたか??
今のは私の「きめつけ」や「思い込み」が入っていたのではないか?

そんな疑問と自己対話が頭の中でひたすら繰り返される。

ふと、気がついたら、さっきまでストライクだ、ボールだと騒いでた人たちが、
「今のはちょっと高かった?」「どこに投げたら打ちやすい?」とか言ってる。

「三振とか面白くないから、ここでは、アウトは無しにしよう」
「リードはバッターが面白くないから無しにしよう」
独自のルールもできてくる。

「次誰バッター行く?」「私は走る人!」「じゃあ俺投げるわぁー。」

うーん…なんか、いい顔してるやん!

「楽しかったなあ」
「楽しかったんやなあー。なんで楽しかったん?」
「いっぱい打ったし、いっぱい走ったし、いっぱいしゃべったなあ」
「そうかあ。そういうのが楽しかったんやなあ」
「うん!また、野球やろなあ」
「うん。やろなあ」

こんなやり取り、一連の流れを通して人は「イキイキのびのびしなやかに」なっていくのかなぁとぼんやりと思った。

イキイキのびのびしなやかになんかめっちゃいいやん!

と思う自分と、

え?これやるの?まじで?めっちゃ疲れるやん!

と思う自分の両方が私の中で同時多発テロを起こしてくる。

記事:あたっく (西野昌美)

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