【スタッフコラム】2023.5月「うわぁっ!、、、。その時どうする?」 6周年を迎えて根っこわーくすとわたし ~あきにぃ〜
「あっっ!⽬の前で⼦どもがジュースの⼊ったコップを倒す」
まさに、その瞬間
「さあ、あなたならどんな顔をして、なんと声をかける?」
いつも、注⽬してしまう瞬間です。
つい先⽇も、お⽗さんの⽬の前で、低学年の男の⼦がコップを倒した。
⼀瞬で、テーブルいっぱいに広がったジュースの⽔たまり、、、。
時間とともに広がっていくジュース。そして、ポトポトと床にしたたたりはじめる。
その時、お⽗さんは、動じる様⼦もなく「さあ、どうしよう?」と声をかけた。
で、「タオル探してくる?」と(子ども)。
その後、⾃分で持ってきたタオルで、拭きはじめた。
しばらく、自分で拭くのを見守ってから、お⽗さんも⼿伝った。
その様⼦に感⼼した。というか、共感した。
こころに残る瞬間でした。
根っこわーくすの私が⼤切にしたいのは、
こんな「本⼈も望まないこと」が起こった瞬間の、
大人の対応・反応のひとつひとつが、⼦どもの「こころの育ちに⼤きく影響する」ということ。
⼦どもが将来「ひとの顔⾊ばかりをうかがう」「失敗を恐れて⾃分で決められない」「⾔われたことしかできない」そんな⼦になるか?
それとも「失敗を恐れず、思ったことは試してみる」「ダメだったら⾃分なりに対処をする」そうして、「実感をともなった⾃分にとっての学び(経験)にしていける」そんな⼦どもになるか?
そんな⼦は、きっと、やってしまったと思ったら、素直に謝ることができて、⾃分でできることはしようとする。やりたいことはできるまで試す。困ったら助けを求めることができる。そんな⼦どもになるはずだと思う。
⾃分の⾏動・選択に責任を持って、
ひとや環境のせいにせず、しなやかに⽣きる⼤⼈。
そんな⾵に育って欲しいと思うし、⾃分もそう在りたい。
⽇々の⼩さな失敗やトラブルに、動じない⾃分でいたい。
望まない結果。そんな場⾯こそ「逃げずに向き合う」練習・学びの機会ととらえたい。
⽬の前の「お家が汚れる」ことや、おとなの感じた「イライラ(ダメ!)」をわからせることの⽅が⼤切か?
それとも⻑い⽬で⾒て、⾏動は間違っても
「⾃⼰肯定感は傷つけない」「ひととしての⼤切さは変わらない」と、伝える関わりを⼤切にできるか?
そんな⾵に思う。
ちょっとした事かも知れないけど、⽇々の失敗やトラブルを扱う⼤⼈の反応ひとつで、⼦どもが「失敗をどう捉えるひとになるか?」「⾃分を信頼できるか?」「ひとの⽬ばかり気にするひとにならないか?」そんな内⾯的なこころの成⻑や将来のあり⽅に⼤きく影響すると思っています。
それくらい、⾝近にいる⼤⼈の関わりって、⼦どものこころ(価値観)が育つ上で⼤きな環境要因になると思っている。
そうなると、突然こぼれた時にはじまる、様々な対応や反応に注⽬してしまいます。
「だから、⾔ったでしょ!!」と怒るひと
(わかっていたけど、なってしまったのに、、、)「怒りながら、イライラと⼩⾔とともにガザガサと(本⼈ではなく⾃分が)拭く」
(子ども:こぼれたもの、起こったことは仕⽅ないのに、、、罪悪感でいっぱいになる、、、)
「コンコンと」論理的に説教をするひと
(子ども:⾔われなくても⾃分が⼀番やりたくなかったし、⼗分に落ち込んでいるのに、、、)と、様々な対応を⽬にします。
私としては、ひとにも⾃分にも
「そんなことは、⼤したことじゃないやん。やり直せばいいだけのことじゃない?」を思える対応・反応
ができるひとりで在りたい(腹の⽴つこともあるし、難しいんだけど)。
そして、厳しく接する場⾯も例に挙げたけど「そんな⼤⼈や⾃分を責めてしまうと」
これもまた、⼦どもを萎縮させてしまう対処と同じこと。そんなことをして、⾃分を責めたり罪悪感を感じて欲しい訳ではない。
もし、後で、⾔い過ぎたなぁ、、、とか、嫌な気分が残るなぁ、、、と思ったら、だって嫌だったんだから仕⽅がない。
だけど「⾔い過ぎてごめんね」と謝ればいいと思う。
打ち明けると、不本意ながら、私⾃⾝が、⼤⼈になった今でも、こぼしてしまったり、物をなくしてズーッと探しものばかりしてしまうので、⽬の前で、⼦どもが何かをこぼしたり、なくし物をしたことで、怒られている姿を⾒ると、なんとも⾔えない気持ちになる、、、。
逆に、素敵な対応に出会うと、とてもうれしくなってしまうのです。
⼤⼈になっても、不本意な失敗やトラブルって、いくら避けようと注意しても完全には無くならず、不意に起こってしまうものだと思います。
だったら、恐れるよりも、真っ直ぐ対処できる⾃分でいられたら、失敗を恐れず、トラブルにウンザリせず、そこから当事者として、やれることをする。解決していける。
そんな⾃分でいられるんじゃないかな。その⽅が、⽇々をのびのびと、しなやかに、ご機嫌な毎⽇を⽣きていけるんじゃないかな。と思っています。
さあ、あなたは、「⼦どもたちに、どんな⼀声をかける⼤⼈で在りたいですか?」
記事:あきにぃ (穐久宗徳)
2022年5月「根っこワークス5周年」に向けて書いたコラム
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