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『親=家族』である必要はない

下の子どもは中学1年くらいまで母と同じ部屋で寝ていた。

今は上の子の部屋にベッドを入れ、子ども部屋として過ごしている。

おばあちゃん子だった下の子を母は溺愛し、部屋にあったお菓子などを好きな時間・好きなだけ食べさせてしまい・・・結果的に下の子は肥満気味な体形になってしまった。

夜中にお菓子とかをあげないで!と言っても母には無駄だった。

年寄りっ子は三文安、というけれど本当にそうだと思う。

老人は今の楽しさしか目に入っていない。

将来、その子がどう生きていくとか、体調がどうとか、今の楽しさを優先して無責任なことを平気でする。

自分さえ良かったらいいのだ。

孫がどうなっても気にならないから、地球環境なんかも全然考えない。

ゴミの分別もめちゃくちゃで辟易した。

母の楽しみのために下の子を犠牲にできない、と思った。

そんな祖母と孫の関係だったが、ある日下の子が泣きながら私の元へ走ってきた。

「おばあちゃんがママの悪口ばっかり言って嫌だ!」と号泣していた。

その時まで知らなかったが、母は私の悪口を孫に話していたらしい。

下の子はそんな祖母を宥めていたが、ある日ついに衝突して喧嘩になってしまった。

嫁姑の話ではない。

母は実の娘の悪口を吹き込んで孫を自分の味方に付けようとしていたのだと知った。

「自分と違って上手く生活しているあんたが妬ましかった」と母の口から聞いた時は自分の耳を疑った。

『上手く家族と暮らせているから自分も同居できているんでしょ?私が離婚して家を出ることになったら自分だってここに住んでいられないんだよ?』と。

私が居なくなったら誰が食事やデイサービスの世話をすると思っているんだろう?孫に任せるつもりなんだろうか?これから社会に出ていこうとする子ども達に?!そんなこと私は絶対許さない!!という怒りが沸点に達した。

何でもかんでも認知症のせいだと決めてしまえば言った方からしたら都合が良いのかもしれない。

事実だけで感情が割り切れる人ならばそれで解決するかもしれない。

でも、私にはできそうにない。

母を同居人として考えるようになったのはあの頃からだと思う。

実の親だと思いたくなかったからかもしれない。

離れていれば良かった、と今更ながら思う。

両親が離婚して家庭が崩壊したあの時に、私の旧家族は既に消失していたんだと。

もっと早くにその事実を受け入れるべきだったな、と。


もしも今、親との関係に悩んでいる人がいるのならば、まず貴方の家族を大事にして欲しいと思う。

もちろん私のような娘ばかりではないだろうけれど。

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