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ソートリーダーシップHub(TL Hub)、ここにはじまる。
はじめまして、国際社会経済研究所(IISE)の公式noteです。2024年度から本noteにて「ソートリーダーシップHub(TL Hub)」を新設します。
ここでは「ソートリーダーシップ(Thought Leadership)」、およびソートリーダーシップ戦略における有用な情報を、様々な観点からみなさんに触れていただけるよう、シンクタンクであるIISEが発信をしていきます。まさに「ソートリーダーシップのハブ(Hub)」となる媒体であり、拠点です。
私たちはTL Hubを、マーケティングやビジネスデベロップメント(新規事業開発)に日々奔走する方、そして日本のビジネスを牽引する経営層の方に至るまで、たくさんの方々にお読みいただきたいと考えています。
「最前線」からはじめよう
初めの質問をしてみましょう。「ソートリーダーシップって、なんですか」と聞かれたら、読者のみなさんはどう答えますか。
IISEは、NECの経営戦略の一つである『ソートリーダーシップ活動』を牽引するシンクタンクです。この活動のベースにあるソートリーダーシップを、下記のように定義してみましょう。
ソートリーダーシップは、新しい考え方を世の中に提示し、共感によりステークホルダーを共創へ誘引することで、新たな顧客や市場を創造するマーケティング手法の一つである。
考え方を提示するコンテンツは、新規性、専門性、ファクト、分かりやすさ、などが求められる。
目指すべき成果は、リーダーポジションによる顧客からの指名買いである。
まず言えるのは、ソートリーダーシップとはマーケティング手法の一つである、ということ。では、「マーケティングって、なんですか」と聞かれたら?
「日本マーケティング協会」は2024年1月25日、マーケティングの定義を刷新したと発表しました(出所はこちら)。実に34年振りのことと言います。
どうなったのでしょうか。引用してみましょう。
■マーケティングの定義(2024年制定)
(マーケティングとは)顧客や社会と共に価値を創造し、その価値を広く浸透させることによって、ステークホルダーとの関係性を醸成し、より豊かで持続可能な社会を実現するための構想でありプロセスである。
注 1)主体は企業のみならず、個人や非営利組織等がなり得る。
注 2)関係性の醸成には、新たな価値創造のプロセスも含まれている。
注 3) 構想にはイニシアティブがイメージされており、戦略・仕組み・活動を含んでいる。
お気づきの読者もいるでしょう。先ほど「ソートリーダーシップ」の説明において、以下の言葉を用いておりました。
「ソートリーダーシップは、新しい考え方を世の中に提示し、共感によりステークホルダーを共創へ誘引することで、新たな顧客や市場を創造する」
結論を急ぎます。つまり、ソートリーダーシップは限りなく、これからのマーケティングの最前線に近い。これが本マガジンにおける、基本的なスタンスです。その詳細は今後公開していくコンテンツの中で、お見せできればと思っています。
TL Hubがぜひ、読者のみなさんにとってのマーケティング、ビジネスデベロップメントの実践的な一助に、そして新たな経営戦略を推進する第一歩の支えとなれば幸いです。ソートリーダーシップが、より多くの企業にとって、「最前線」から「当たり前」の概念に変わっていくことを、心から願っております。
では、ここからはじめていきましょう。
IISEソートリーダーシップHub(TL Hub)
藤沢久美、鈴木章太郎、塩谷公規、石垣亜純
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