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web3で実現する持続可能なデジタル社会の未来、私たちと一緒に考えてみませんか

シンクタンクの国際社会経済研究所(IISE)は、2024年度よりソートリーダーシップ活動の中で「web3」に関する情報をマガジン形式で発信します。

いま、デジタル社会の急速な進展によりインターネットやSNS、電子商取引などが生活の隅々にまで入り込み、生活者は簡単にコミュニケーションや買い物などができるようになりました。一方で、米などの独占プラットフォーマーが個人データを収集し、個人のプロファイルを作ることで、リアルな世界に大きな影響を与えることが懸念されています。生活者中心の持続可能なデジタル社会の未来を実現するために、どのようにデジタル社会に向き合うべきでしょうか。

私たちは、その解答の一つが“web3”にあると考えています。“web3”は個人のデータを個人でコントロールするという非中央集権的なコンセプトで、プラットフォーマーがSNSなどのサービスを提供する代わりに個人情報を収集する“Web2.0”のアンチテーゼとして生まれました。DAO(分散型自立組織)やNFT(非代替性トークン)、スマートコントラクト、そしてリアルとデジタルの社会のインターフェースであるデジタル・ウォレット等を利用し、個人の価値観を示すと同時にリアルな世界の課題解消のための働きかけができる可能性があります。

例えば、モノとモノの交換にweb3のテクノロジーを使うことで、その活動にコンテキスト(文脈)を乗せメッセージを込めることができるようになるかもしれません。DAOを使うことで組織をフラット化し、意見を反映しやすい社会や組織を作ることも考えられます。このようにweb3を利用した“非中央集権的”な社会をデザインすることで、若年層から高齢者、女性、外国人等が多様な価値観を表現・反映する社会を作ることができるのではないでしょうか。

このnoteでは、IISEやNEC等の専門家が、web3がデザインされた世界や、web3の利用に必要不可欠なデジタル・ウォレットとその技術のDID/VC/生体認証、海外の政策等に関して発信する予定です。また、web3の個別ユースケースとして、ファンマーケティングやアビエーション(航空関連)、金融等に関する情報発信も計画しています。web3を使ってどのような世界を作ることができるか、皆さんと一緒に考えていきたいと思います。

(名和達彦、塚原督、鈴木章太郎、石垣亜純)