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【後編】NECの新人デザイナーが実践する生成AIの使い方

こんにちは!NEC DESIGNの1年目です。今回は5月に行ったSNS新人研修ワークショップ編をお届けします。

前編では、生成AIを使って、目的に沿った画像や映像をどのような手順で制作したかをお話しました。後編では、部内へ研修内容を報告する場で開催したワークショップの様子をお届けします。
前編はこちら

1. 聞いてもらって、触れてもらおう

報告会の目的は、SNS新人研修で取り組んだことを共有することでした。研修内容から飛躍し、AIの今後の展望、AIとの関わり方などについて議論できる貴重な機会でした。しかし何よりも、生成AIにまずは触れてみてほしいと思い、今回のワークショップをセットで開催することにしました。これにより、議論に参加できる人の裾野が広がった気がしています。

ワークショップで使用した生成AIソフト :
Adobe Firefly, Image Creator, Stable Diffusion, ImageFX, MusicFX, TextFX, Udio

2. ワークショップの内容・手順

ワークショップは大きく以下のように進んでいきました。

  • 生成AI紹介 → 生成タイム → ディスカッション

まず初めに、現状どのような生成AIがあり、どのように活用できるのか(例 : 音楽生成AIで作った曲をBGMとして報告会資料に組み込み場づくりをする)私たち3人の視点を共有しました。次に、当ワークショップで使用するAIを5つほど絞り、生成したモノをmiro上に共有してもらいました。そしてmiro上に共有していただいた画像の中から人気投票をし、選ばれたものを生成した人に話を聞き、様々な人が話を広げていく、といった流れです。

ワークショップ中のmiro

3. 生成された画像・参加者へのインタビュー(会談形式)

ワークショップを通して、生成された画像をmiro上に共有してもらい、気に入ったものに ”いいね!マーク” をつけていただきました。いいね!がたくさんついたものについて、どのようなプロセスで、どんな狙いをもって生成したのかをインタビューしました。

1.トマトワールドさん

生成されたトマトの画像たち

司会:この素晴らしいワールドの生成には何のAIツールを使用しましたか。

生成者:MicrosoftのImage Creatorを使いました。プロンプトは、私トマトがすごく好きなので、トマトで溢れる世界っていう日本語で入れたものになります。

司会:ありがとうございます。ちなみにこのトマトは2つとも同じプロンプトで出力されてますか。

生成者:右二つは同じで四つぐらい生成されて、その中の二つです。

司会:この、お絵書きっぽいテイストと、3Dっぽいテイストは、どちらも、同じプロンプトから出ている感じですか。

生成者:そうですね。左の三つは、Stable Diffusionを使って出しました。そっちは、日本語だと上手くできなかったので英語でやったっていう。でも、基本同じです。

司会:なるほど、ありがとうございます。 今使ってみて、どうですか。

生成者:そうですね。同じことを入力したのに全然違うものが出て、結構左側のStable Diffusionの方は、自分でも、あんまり想像できないというか。狂気じみてて怖い感じの世界になったなっていう感じで。すごく面白いなと思いました。

2.スーツサッカーさん

生成されたサッカースタジアムの画像たち

生成者:私はImage Creatorを使いまして、ほとんどプロンプトの変更だけで、 いくつか種類を出したんですけど、サッカースタジアム、っていうのを軸にワードからプロンプトを変更して、いくつか画像を出してみました。 プロンプトで言うと、例えば in the futureだとか、natureだとか例えば都会にあるサッカースタジアムと都会と自然の融合とかいくつか言葉を試してみて、画像として、成立したものを出してみたと、そういったスタジアム、というキーワードを軸に例えば日本人だとか、Jリーグだとかいくつか言葉を出したところこういった画像が出てきたというところです。

司会:なるほどです、ありがとうございます。結構普段から、生成AIの方は、触られたりしていらっしゃいますか。

生成者:いえいえほとんど触ってないんですけど、 プロンプトで、カンマ区切りでいくつかの言葉を試したというところですかね。なるべく英語で、入力するようにしました。

司会:これは、3つとも、英語のプロンプトでの出力のようですね。

生成者:単語レベルですけど、英語はできないので単語レベルなんですけども、こういった、違うバージョンのものがいくつかできたという感じですね。

3.ワンちゃん

生成されたワンちゃんの画像たち

司会:ワンちゃんにも、お話を聞きたいんですけれども、恐らくオンラインの方でしょうか。

生成者:そうです。OOです。これも、Image Creatorを使って、英語でカンマ区切りで、ゲームワールド、プードルって入れたら、出てきたものになります。 三つとも全部Image Creatorを使ったんですけど、真ん中のものは、リアルとかサイケデリックみたいな感じで、追加して入れたもので、一番右のものは、これは、プードルとか、海、夏みたいな感じで入れたら出てきたものですね。

司会:ありがとうございます。触ってみて、いかがでしたか。

生成者:どんなものが出てくるのか分からないワクワクみたいな、凄い面白くて、出てきて、意外だなみたいな感じで思わず笑っちゃう感じの楽しさがありました。


ワークショップ編は以上です!いかがだったでしょうか。

画像や映像、言語や音楽など、さまざまな生成AIが加速度的に身近になってきました。日々の業務の中でもペルソナの作成やブレスト、アイデア発散、業務効率化など、使用シーンは多種多様です。生成AIに何を代行してもらい、私たちは何をするのか、ひいては何をしたいのか。これからも面白がって、能動的に使っていけたらいいですね!

ご注意:
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