見出し画像

非専門医にお薦めする脳神経内科の書籍

1. ジェネラリストのための神経疾患の診かた(中外医学社)

非専門医だけど、ジェネラリストのなかでも神経領域で差別化をはかりたいならこちらがオススメ。間口は広く浅くのように見えても、実は中身は結構しっかり、重みと深みがある。類書なしですね。この本の内容がカバーできたら、ジェネラリストとしてはかなり強くなります。


カバーにあるようによく遭遇する症候を5つに絞っていて、それもいいですね。症候の選別としても過不足ありません。

神経内科の歴史やトリビア的な知識も散りばめられており、著者の個性がまたグッド👍 自分がジェネラリストだったとしたら、これを持っているだけでちょっと自慢したくなる本

研修医      ★★★★☆

読みやすさ    ★★★★★

辞書的活用    ★★★☆☆

明日から使える度    ★★★★★★★★
持ってたらかっこいい感 ★★★★★★★★



2. みんなの脳神経内科Ver.2(中外医学社)

次にお薦めが、有名な「みんなの脳神経内科」 
待ってた第二版!
脳神経内科の知識ゼロの人には超お薦め。研修医でローテ前に一読することを強くお薦めします。脳神経内科を回らなかった後期レジもいいでしょう。

私のような立場であっても「非専門医や研修医に伝えるのは、なるほどこうすればいいのか」と唸りました。第二版の今回は、各ジャンルのアップデートに加えて脳炎のパートの追加など、非専門医にはさらに心強いラインナップとなってます。


研修医      ★★★★★

読みやすさ    ★★★★★

辞書的活用    ★★★☆☆

持っている安心感    ★★★★★★★★




3. 問診力で見逃さない神経症上(医学書院)

3つ目は、こちら!
といっても私が紹介するまでもなくすでに有名な本ですが。ご高明な先生の書籍を勝手にオススメいたします。黒川勝己先生の「問診力で見逃さない神経症上(医学書院)」

タイトルからしてイケてますよね。


脳神経内科領域では視診と問診がとても大事で、最近では、少しそういったトラディショナルな側面が蔑ろにされつつある風潮があるにはあるんですが。やっぱり基本が大事。そういう点で「問診」は診察の一丁目一番地であり、そこを爽快に解説しているのが本書


実臨床ではこの当たり前のことがなかなか難しく、また研鑽も容易ではありません。他の先生の問診力を観察する機会ってあまりないですよね?

そういった事情も鑑みると、この本はとてもわかりやすく解説してくださっています。また、ある程度の経験を積まれている先生にとっても「あ、こうやって若手に指導すればいいのか」という切り口にもなっていいのではないでしょうか。


研修医      ★★★★★

読みやすさ    ★★★★★

辞書的活用    ★★☆☆☆

確実な臨床力アップ    ★★★★★★★★



4. あの症例どうなった? 専門医に紹介した不思議な発作と神経症状たち

4つ目は、こちら!

意識障害やてんかん、不随意運動など、とっつきにくい神経症状についてどうやって問診し、アセスメントするか非専門医向けの実践書。詳しくはこちら。実力のあるジェネラリスト、意識の高い総合診療医におすすめです。




救急脳波を学びたいなら

非専門医の先生が、とりあえず、最低限の脳波の知識を学びたい
意識障害のファーストタッチとしての脳波が少しでも読めたらいい
NCSEの評価ができるようになりたい


脳波判読を基本から学びたい

脳波判読の基本から応用まで
判読手順の基礎を知りたい
てんかんの診療をブラッシュアップしたい
脳波レポートを作成できるようになりたい



脳波ウェブセミナーへの参加希望

脳波判読の基本から応用まで
判読手順の基礎を知りたい
てんかんの診療をブラッシュアップしたい
脳波レポートを作成できるようになりたい

いいなと思ったら応援しよう!