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237.『今の渇望、先の展望』

『今の渇望、先の展望』

カラカラに渇いている
ニンゲン干しシイタケ
オアシスを求めているけれど
その蜃気楼さえ見えない
進路がちがっているのだろうか?

砂漠を歩いているのなら
喉が渇くので、水が飲みたい
やっと見つけたお店では
高額の海水しか売ってない
さて、どうしようか?

海水を飲んだら、渇きは増して
さらに腹がくだってしまって
クスリがいるかもしれない
でも、今現在の抑えがたい渇望
さて、どうしようか?

「先」を思えば、バカなことはできないが
「今」を犠牲にしつづけるだけの価値が
果たして、「先」にあるものなのだろうか?
「先」につく前に脱水症状で倒れるかもしれない
みたび想う。さて、どうしようか?

2019年2月26日作
ラジオNIKKEI『私の書いたポエム』
2019年3月3日放送分

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