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コロナの唯一の功績。JUNYA WATANABE MAN 22AWを振り返る。

はろーこんにちは。
takiです。

25awのパリコレクションが終わり次は東京、という時期になりました。

過去のコレクションを含めればSaint Lawrent 13awやPRADA 12aw、Number (N)ine 05ss、Yohji Yamamoto 95aw、Undercover 03ss、私の大好きなブランドChristian Dadaからは13aw、14ss、15ssなど最高のメンズランウェイショーはいくらでも挙げられますす。

しかし、"私が服好きになってからのコレクション"という条件で見れば間髪入れずにこのジュンヤ22awを挙げるでしょうし、その条件無しでも伝説のコレクションと言っても過言ではない素晴らしいものでした。

そんなJUNYA WATANABE MAN 22AWのパリコレミニショーを今更ではありますが、振り返り、述べていきます

※ジュンヤワタナベを知ってる方は目次から2番まで飛んで頂ければと思います。




1.JUNYA WATANABE MANについて

デザイナーは渡辺淳弥。
日本最強のデザイナーズブランド、コムデギャルソン社が手掛けるコレクションブランドラインの1つです。

1992年、渡辺淳弥が「ジュンヤ ワタナベ・コム デ ギャルソン」のチーフデザイナーに就任し、東京コレクションにデビュー。
2022年春夏シーズンより「ジュンヤ ワタナベ」にブランド名を変更しています。

ちなみに渡辺淳弥が手がけているラインは以下の通りです。

・JUNYA WATANABE (レディースライン。1992年~)
・JUNYA WATANABE MAN(メンズライン。2001年~)
・COMME des GARCONS HOMME(ギャルソン社のメンズラインの1つ。2003年からデザイン担当)
・eYe JUNYA WATANABE MAN(ジュンヤワタナべ マンのセカンドライン 2005年~")

デザインの特徴としては、ツイードやデニム、チェック柄などを多く使用、近年はパッチワークが多く使われており、それらがトレードマークに近い存在となっている。

コムデギャルソンが服という既存概念を破壊することで全く新しい服を生み出しているのと対象的に伝統的な物づくりと歴史あるベーシックを解釈し、再構築をして、新しいメンズカジュアルを打ち出しています。


2.パリコレ22AW開催当時のギャルソン社

今から3年前。2022年の1月でした。
この頃はまだ世界中で新型コロナウィルスの影響が色濃く残っており、多くのブランドがパリでランウェイショーを行うのではなく、ルックだけあるいは映像でのプレゼンテーションでの発表でした(ヨウジヤマモトが日本でランウェイを行う、リックオウエンスなどの一部ブランドがフィジカルでランウェイを行うなど例外はありましたが、これはオミクロン株によるもので前シーズンよりも規制が少し緩和されたからです)

NIGOによるKENZOがパリ最終日のトップバッターとして初めてコレクションを行ったり、グラム・ヴァザリアによるVetementsの新ブランド「VTMNTS」で日程入りなどの話題もありました。

そんな中、ギャルソン社はコロナに対してはかなり慎重な姿勢を見せており、パリコレのスケジュール入りすらせず、単独で映像配信によるショーを決行しており、ジュンヤワタナベマンも当然その中の1つでした。

そんな中Youtubeのギャルソン公式チャンネルにて伝説のショーが配信されます。


3.JUNYA WATANABE MAN 22AWレビュー

キーワードは「ジャミロクワイ Virtual Insanity」
「先住民族文化」
「ワークやミリタリーのテイストと“リミックス”」

演出としてジャミロクワイの代表曲、「Virtual Insanity」を使用し、その曲中でモデルが踊るという演出。

ベースとなるのは、ワークやミリタリーといったカジュアルテイストのウェア。
今季はそれらを、カラフルなマルチカラーボーダーを織りなすメキシコの生地・サラペが華やかに彩ります。

ルック1

またWネームによるコラボも多く展開され、例えばペンドルトン(PENDLETON)のコラボレーションでは、ブランドを象徴するネイティブ・アメリカン柄をのせたウェアを展開。
すっきりとしたワークジャケットは、オレンジを基調としてウェア全体にネイティブアメリカン柄を表現。

ルック12

レザーブルゾンは、革のハードな質感を中和するようにカジュアルなムードをプラス。
また、キルティングジャケットやスエードの切り替えを施したブルゾンなど、ネイティブ・アメリカン柄で存在感ある雰囲気に仕上げたアイテムを取り揃えています。

また、Levi'sとのコラボレーションコートは、シングルブレストのトレンチコートのスリーブやバックをデニムのジャンプスーツで切り替え。ポケットやベルトなど、ディテールも踏襲。

ルック22

CARHARTTとのコラボレーションによるロングコートは、バックをワークジャケットのシルエットなどで切り替え。これらをパッチワークでネイティブアメリカン柄やメキシカンサラペ、ガンクラブチェックなどを取り入れています。

このコレクションの何が素晴らしいのか?

まずは、Virtual Insanityの90年代の懐かしさもありながら、新鮮さを感じるムードとそれを汲み取るルックの完成度。
90年代の懐かしさをクールに現代風に再構築された演出は圧巻です。
ダンサーと音楽と共に躍動するトレンチコートのカッコよさは異常です。カッコよすぎます。

そして何よりもコロナ渦において、コロナ渦だからこそできる新しいランウェイの表現方法を提示した。
これが何よりも革新的で伝説と言える最大の要素です。
退屈なコロナ渦において新鮮で楽しく、誰でも何度でも見返せるショーというのは後にも先にもこのジュンヤワタナベマン22AWただ1つです。

デジタルだからこそ、ジャミロクワイ似のモデルの人を繰り返し起用できるし、切れ目なくモデルを自由に登場させることができるし、デジタルだからこそできる既存のランウェイショーとは違うMVのような演出がだった訳です。


3.JUNYA WATANABE MAN 22AWと僕

Christian Dadaの記事でも「クリスチャンダダと僕」なんて目次作って思い出話をわーわー書き殴っていましたが、ここでもやります。

久しぶりですね。
私が特定のブランドやコレクションについての思い出自分語りなんて。

このコレクションが発表されたのは2022年1月18日でしたが、当時はヨウジヤマモトの22AWを見て絶対ヨウジの22AW買うぞ!と息巻いていました。

…が。

そんなヨウジへの憧れはこのコレクションを初めて見た時に簡単に打ち破られ逆にジュンヤに夢中になってしまいます。

そもそもヨウジ買うって言ってたくせにちょこちょこクリスチャンダダを買ってたんですよね。

そのせいでまず、全身ヨウジヤマモトの夢は消え失せ…。
次にこのジュンヤのコレクションを見た時にはもう10月とかで、そもそもヨウジ買う気すら1シーズン買った頃には無くなってたんです。
ヨウジヤマモトの夢また消え失せ…。

そしてトドメがこのコレクションを見たその瞬間。
「あー俺は絶対ジュンヤ買ってやる」そう思って気づいたらジャケットとデニムの2着買ってました。

アホなんかな…。
そのお金をヨウジに注ぎ込めたはずなのに、気づいたらジュンヤに注ぎ込んでいるんですよ。

いや、ちゃんと理由があるんです。

ヨウジの店舗での接客を受けてちょっとグイグイ来られる感じがあまり気に食わなかったんです…。

それに対して当時はまだあった池袋西武のコムデギャルソンの店舗でジュンヤの服を初めて見て、店舗4周くらいして話しかけてくれた今はもうギャルソンを買う時の担当になってくれる方の接客というかその方の人間的な波長が合ったんです。

ヨウジを買いたい。
ジュンヤを買いたい。
じゃなくて、「この人からジュンヤを買いたい」と思うようになったんです。
結果、10月と1月のセールに買いました。
余談ですが、1月のセール中に買ったのはデニムの方だったんですが、その頃は鬱病(後に双極性障害に診断名が変わりますが)だったんです。
でも、たまたまギャルソンのセール初日の昼間ぐらいにたまたま調子の良い時間があったんです。
躁状態でしたね。

なので、ZOZOTOWNで買いました。

どうせマイサイズの在庫は銀座にしか残ってなかったし、銀座に行く気力までは無かったし、なんとなく「ジャケット買ったんだし、デニムも買っておきたいよな…。買わないと後悔するかもなぁ…」と思っちゃったので、売り切れる前にと思ってZOZOTOWNな訳です。
セール前に買えなくてごめんなさい…。
でも時間とサイズが無かったんです…。

その後、届いたは良いけど鬱状態がやっぱりぶり返してまさかの放置
4月になる直前でしたよ…開封したの…。
本当にごめんなさい…。

で、その買ったジャケットとデニムがコチラ。

ジャケットがルック34。
ショーでは最後のシーンで3人踊りながら出てくるところの実質大トリのルック(違う)のジャケットです。

デニムはルック9。
ちなみにこのデニムに合わせているニット、未だに欲しいです。
でもメルカリにしか無いしバカ高いという…。

ルック9

ちなみにルック22のリーバイスコラボのコートに合わせているニットも最近買いました。
リーバイスコラボのコートでは無い。

ルック22。さっきのやつ。

そうです。
3アイテム全部ペンドルトンコラボアイテム
たまたま…なんでしょうか…?
惹かれたアイテムがペンドルトンばっかりだったのか…?

まぁそれは良いとして…

今でも集めてるくらいには大好きなシーズンです。


最後に

皆様も最高のコレクションショーはあるでしょうか?
私はこのジュンヤ22AWでしたっていう話でした。

最後までお読み頂きありがとうございました。

したっ。


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