子育て中の母親が演奏を続けていくのに感じる壁5つ
子育てをしながら演奏活動や演奏の仕事を続けておられる世の中のお母さん。
いやはや、本当にすごいと思うのです。
体力、気力、周りの協力…
全てがすごい。すごいです!!
特に子育てをしながら演奏活動で収入に繋げておられる方は一体どのようなパワーを持っているのだろう、本当にすごいなぁって思います。
私は長男を出産してから、今年の4月に1歳の次男が入園するまで、約5年間
練習らしい練習はできませんでした。
(しようと思えば色々工夫を重ねてできたのだろうけど、そこまでしようという気になりませんでした。)
もちろん演奏活動も全てストップ、5年間、
教室の発表会の講師演奏以外の演奏経験がありません。
双方の親が近くに住んでいない、という理由もあるかもしれないけど、それはもしかしたら関係ないのかもしれない。
色々な要因が重なり合って、できなかったのだと思います。
振り返って、私なりに5つの要因を考えてみました。
①時間の確保
家のこと、やらなければならないことを放っておいて、まず練習をする。
何よりも練習を優先にする、という気持ちでいないと、自分以外のことでやることが多い日々の中で練習時間の確保は難しいと気付きました。
②スケジュール調整
子どもの体調不良は予測不可能。
子どもが2人いれば確率は2倍。
いつ練習できなくなるかという不安のもとでの本番に向けての準備。
そして本番の日は変えられない。
病児保育の確保、夫に有給取得のお願い…
様々なハードルが存在します。
③手の酷使
家事と育児と仕事で1番手をよく使う。
日々、手が疲れている。
産後は抱っこで腱鞘炎になり。
今は右手の親指がバネ指になっていて、長時間の練習ができない。もどかしいし、今後治るかとても不安…。
④頭と心がリラックスしている
何かに追われていない。
予定に余裕がある。
ある程度自分の自由に過ごせている。
私の場合は自分をゆるめた状態で、初めて演奏と向き合って突き詰めていくことが可能になります。
学生時代や短期留学中
存分に練習できた頃を懐かしく思います。
⑤体がリラックスしている
温泉に入った後や、ヨガをした後みたいな力が抜けて心地よい状態。呼吸が深く体に入る。
特に乳児の間は授乳もあり、気が張って、身体がガチガチ。これではうまくいくものもいかない。
私なりに5つの要因を考えてみました。
私は演奏においては自分が納得のいくまで練習を重ねたい慎重で生真面目なタイプ。
けれど母親になりもうすぐ5年。
そして自分の年齢。
そんなことを言っていると、この先弾く機会はどんどん失われるのだと思うようになりました。
30代後半に入った今、何かしないと
「この先も何もしないのかな」と
ふと不安に思ったのです。
手の状態(ばね指)が改善してきたら少しずつ演奏の機会を作りたいと思い始めたり、最近は自分の演奏動画をInstagramにアップしてみました。
演奏動画をアップするということは、以前の私なら絶対に(!)考えられませんでした。
「もっとちゃんと曲と深く考え向き合って練習を重ねてから」
そんな私から、少しずつ、何か考えが変わってきたようです。
私自身が成長していく姿やその過程を、まだまだ未熟者ですが生徒たちや皆さまにも見せていけたら、と今は思っています。
そういえば、数ヶ月前にこんな記事も書いたなぁ。
できない仕事=演奏の仕事
ということを書いている記事です。
この時の自分から、少しずつ変化しています。
面白いですね。
いつもお読みいただき、本当にありがとうございます。
それではまた〜^^