ビデオ会議専用デバイスの現地デモ
ビデオ会議のシステムも Microsoft Teams や Zoom に対応することにより簡単にセットアップができるようになりました。そのため、「現地でデモしましょう」を気軽に実施できる環境が整いつつあります。岩岸の場合、準備時間に15分、環境把握のためバッファーをとって30分いただければ現地でデモを実施します。
では、デバイスの搬入出をどうするか。Neat デバイスの場合ですが Neat Board を除くと重量物ではないのでできるだけ手持ちをするようにします。今日は Neat Bar Pro と Neat Frame をお客様先に持ち込みましたが、お借りしたのは Neat Bar Pro 用のディスプレイだけでした。その際に持ち込んだものとバッグをご紹介します。
モバイルルータ(有線LAN対応のもの)
テザリングでも動作はするのですが、スマホは残念ながらビデオ会議に適した通信を前提に設計されていません。特に遅延が起きることが多く、現地でもでは極力利用しないようにしています。また、有線LAN があると現地の電波状況に依存しない安定したデモを実施できます。岩岸が利用しているのは UQ WiMAX のクレードルを利用することで有線 LAN が利用できるオプションです。クレードル は別売りですので忘れずに。
Power Over Ethernet 対応スイッチ
ビデオ会議や電話機の製品でよくあるのが Power Over Ethernet(POE) と呼ばれる LAN ケーブルによる給電に対応したものです。 Neat でいうと Neat Pad がそれにあたります。 Neat Bar/Neat Bar Pro などの本体とコントローラである Neat Pad はローカルで通信するので、有線 LAN にプラスして、Neat Pad に給電できるスイッチがあると安心です。インジェクターと呼ばれる給電装置も Neat Bar に標準添付されていますが、現地デモでは電源ケーブルを一本でも減らしたいので POE スイッチを使います。今年の春くらいまでは色々設定できるという理由で Catalyst 2960-C を持ち歩いていたのですが、重さを感じるようになり、TP Linkの5ポートのものに変えました。Neat Pad は(~15W: 802.3af と呼ばれる規格)なので5ポートだと 1ポートをアップリンク(モバイルルータ)、残りの4ポートを2セットの Neat Bar/Neat Pad の接続に利用できます。
モバイルディスプレイ or HDMI キャプチャ
Neat Bar をデモする場合は基本的にはお客様のディスプレイをお借りします。残念ながら、事前のコミュニケーション不足や物理的な制約により、そのディスプレイが使えないケースもあります。そのバックアップとして 15インチ程度のモバイルディスプレイがあると安心です。ホワイトボードなどの検証にも使えるのでタッチスクリーン対応のもの、給電はUSB-Cで取れるものを利用しています。
荷物が多い時は流石にそれも減らしたいので HDMI キャプチャを使って PC のディスプレイに出力することもあります。
そのほかケーブル類
LAN ケーブル、HDMI ケーブル、それからあまり知られていませんが、HDMI コネクタにも J-Jがあります。お客様ご利用の HDMI ケーブルが短く交換できないケースなどの有用です。
電源タップも4口で3ピンのものを持参しています。意外と忘れがちなのが電源で、現地で電源口数が足りないことがないようにしています。
普段持ち歩いている PC には有線 LAN のコネクタはないのですが、デモ環境が正しく動作しているかのトラブルシューティング用途に USB-C > 有線LAN のケーブルは持ち歩いています。リンクのステータスがわかるものがおすすめです。
バッグ類
いわゆるバータイプのビデオ会議デバイスを持ち歩くのに使っているのが三脚用バッグです。頑丈なものを選びましょう。Neat Bar Proがすっぽり入る COMET スタンドケース LL を愛用しています。
Neat Pad を持ち運ぶのに重宝しているのがペッドボトル用の保冷機能付きバッグです。緩衝材がわりになるのと小分けができるので、ケーブルやスイッチングハブ、モバイルルータなどとまとめて一つにしています。
Neat Frame や PC などはゼロハリバートンの古いアタッシュケースにいれて運んでいます。緩衝材として100円ショップで買ったエアークッションバッグを使っています。
現地デモや検証も、自分なりのひと工夫を忘れないこと、改善点がないか継続して考えていきたいですね。
あ、バッグに関して。事前発送するのがもちろんベストなのです。ただ、エンジニアたるとも、前日の夜、あるいは当日まで事前準備した上で現地に持ち込みたいものなのです。。。