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浅羽悠真とかいう男


浅羽悠真という男はゼンレスゾーンゼロというゲームに登場するキャラクターである。

世界観としては、ホロウと呼ばれる災害により世界が壊滅し、ホロウの内部(イメージとして呪術廻戦の帳当たりがイメージしやすいかも)には、エーテリアスと呼ばれる危険生物がいる。またエーテルという危険物質もホロウ内部には蔓延している。

この世界ではエーテルという物質は、ホロウ内部に長時間滞在することにより侵食症状を受け、重度になってしまうと危険生物であるエーテリアスに変異してしまう。

今一度見ると結構暗くて重い世界観だな。

またエーテルは危険物質でありながらこの世界の資源でもある。

主人公は、裏稼業寄りのプロキシという活動をしていて、災害であるホロウ内部を案内する。

さて、この記事に辿り着いているということは、タイトルである浅羽悠真が気になっている方だと思う。
だが、ネタバレが含まれるこの記事で、彼のこと知って欲しくないので、公式でぜひ無料で配布されているキャラクターなので、これを機にゼンゼロを始めて浅羽悠真という人間のエピソードを見て欲しい。

ゼンゼロ、やること盛りだくさん、キャラクターがすごく魅力的、エピソードも面白い、映像が綺麗、キャラクターモデルが惚れ惚れする、爽快アクションなバトル、です。

ちょっと容量大きいけど、パソコンがある方はパソコンでのプレイをオススメします。
映像が綺麗だし操作性が良いので。

あと厄介女オタクの戯言しか書いてないと思います、多分。



では浅羽悠真について


ゼンゼロ、キャラが魅力的なのは言わずもがなであり、欠かせない親愛イベント。
プレイヤー(私はリンちゃん)をいつも通して親愛度を上げるのだが、私が特に好きなメンズキャラクターはビリー、ライカンである。

ビリーは特撮好きの私には当然に刺さってしまうわけであり、ゼンゼロのメンズキャラに共通する女世帯にいる男という構図がやはりとてもいいのだ。
邪兎屋にいるビリーは、十分頼られ信頼に値するのは邪兎屋の関係性から見てとれる。
アンビーは同期であれ、ニコを親分と言っているあたり、基本的に尻に敷かれているんだろうなというイメージ。
彼を最初に見たのはyoutubeの広告だった。
3DCGで作られたアニメーションなのに、ぬるぬる動き、ひとりカートゥーンアニメのような動きをするビリー。
声がいい。
何だこいつは。そして腰が細いみんな大好きルパン体型。なんだこいつ。
真っ赤なレザージャケットを着て、男のロマンとか、「男の子ってこういうのが好きなんでしょ」に全力で「はい!」と答えそうな風貌(説明になってるか?)。いい意味で男(の子)という感じがするのだが、火力制圧用高知能戦術素体とかいう正式名称というか、機械人だから、機体名称というか、そんな強そうなネームをもってる。

次にライカン。ギャップ。ギャップです。
いや、その慎ましさがあるのに拘束具のようなアクセサリーの数がすごい。怒ったら超怖いんだろうかとか思う。
それなのに毛並みにはすごいこだわっている。公式のyoutubeでも丁寧に可愛い絵柄で彼はブラッシングを行なっている。
頭を抱えてしまったのだが、ゴールデンカムイの杉本佐一、ビースターズのレゴシと声優が一緒の方らしく、
あー私って、芯があって優しいけど頑固すぎて融通が効かないかなり面倒くさいタイプのキャラクターに振り回されてしまいがちなんだと、勝手に共通項を見つけて納得してしまった。
あとやっぱりエピソードだよね、「俺」だもんね。

キャラクターの親愛度をあげるにあたってノックノックを使用しキャラクターとのイベントを楽しむが、この主人公どもは私の勝手なイメージで人をちょろまかすのが上手い、そういうのを楽しむタイプだけど真剣な時は真剣なので人を沼らせるタイプだと思っている。

そんな主人公の与えてくる選択肢を選ぶわけだが、いつもプレイヤー(主人公の性格の含め)が優位になりキャラクターに振り回されるということはない。
キャラクターはキャラクターとして成り立っており、主人公も主人公でゲームの世界としてきっちり完結させてくる。

しかし、浅羽悠真。こいつ、なんか違う。

ちょっとプレイヤーに片足踏み込んでくるキャラクターだと思っている。
キャラクターの親愛度でのノックノックは、遊びに誘うと簡単に「遊びに一緒に行こう」という内容で終わるのだが、
浅羽悠真は一緒に遊びに行く連絡の中でも彼の意志を感じるのだ。(厄介オタク)

選択間違ったら、本当にキャンセルしてきそうだし、あんまりいじると拗ねそうな“存在してる”感じが他のキャラクターより強い。
おまけに名刺の表情差分。こいつ、プレイヤーを見てる?ぐらい。
違うゲームにいたら、ドキドキ文芸部のモニカあたりになってそうな、この干渉してくる感じ。

で、ライトのマフラー然りキャラクターのアクセサリーに意味を持たせてくることがあることを知った。
チョーカーです。プレイしながら気づいたんですよね、
女の子のチョーカーならアクセサリーというただその一つの理由でつけられるけど、メンズでチョーカーの場合、(しかもシャツが開けてるので目立つ)何か意味がないとつけないんじゃないかと思った。
思ったらあのエピソードと公式の動画…!!

やりやがった…。

傷を隠すため?!と考えたらですよ、
「何見てるのかなぁ 傷ひとつないよ 顔にはね」
とか言いやがるわけです。

キャラクター出るたびにカメラ機能で舐めるようにモデルを見ることが趣味なんですがこの時も

あー悠真って今までにない女顔だな。とか
あ、まつ毛長いな。唇、すごいな?とか思って一通り見てカメラを閉じた後

「当てようか 僕のまつげ数えてたよねぇ」

と言われて「こいつやばいな?」と素で声が出てしまった。
干渉してる確実に。主人公じゃない、私に言ってるこれ、と困惑。
とにかく思わぶりな人たらしっぽい発言をまあまあする主人公よりも、よく喋る浅羽悠真とかいう男は珍しくプレイヤーである私もタジタジになる。

そう、私っていつから乙女ゲームやってたっけ?

そうこれ乙女ゲーム、乙女ゲームだ!

そしてこれ「エーテル適性減退症候群」
彼を語るにあたって外せない要素の一つなのだが、このことを主題にして書くと浅羽悠真を個人的に否定しかねないので主題とはしない。

エーテル適性減退症候群、高いエーテル適性を示しながら虚弱体質になりか体の一部に病変が現れる、まさに祝福と呪い。
浅羽悠真はその病変が心臓と肺にあらわれる。

末期になると激痛と共にエーテル適性及び諸感覚を失い死に至る、そしてこの時にホロウの中に入れば瞬く間に侵蝕しエーテリアス化するという、治療方法が現時点では存在しない難病である。この病気にかかった患者は寿命が短く最も長く生きた患者も26歳で亡くなっている。

ピクシブ百科事典

浅羽悠真はこの持病で両親に捨てられ、医者(師匠)に引き取られ被験者になる。師匠から弓矢等の使い方を教わり、それは天才のなせる技で、エーテル適正も高くお利口で努力家だった。

高いエーテル適正を持ちながらホロウ内部に侵入することによって、長時間ホロウ内を探索してもエーテリアス化に変異しない、ホロウ内部が恐ろしくなくなる。(その他色々思惑はありそうだが)

浅羽悠真はその持病を持ってして首から髄液を抜かれ続けたが、彼は師匠が追われる身となるまで実情を知ることはなかったし、師匠であり家族であった。

実験体が動物ではなく浅羽悠真という名前を持ってして、意思を持って個として、それでも人間として存在していた分師匠は情が湧いたんだろうし、持病で両親に捨てられた背景もあり、実験内容を伝えることができなかったのかなあとか思うわけである。
しかし拾われた先は被験者。

エーテル適性減退症候群。
自分がいつエーテリアスになるかわからない、そんな恐怖であろう気持ちを抱えながら生きてきたこの青年の心労は計り知れない。

彼の度々出てくる笑えない自虐は、それでもここにいて良いとか、そういう肯定してほしさから出てくるものなのかなあとか思ったりする。

そんな背景を持ちながら、生きていればきっと良いことはあるとか、悪いことがずっと続くわけではないだとか、他の部分が苦くてもほんの少し甘い部分があれば良いだとか、彼はそんなことを言う。

浅羽悠真という人間は、希望そのものではなく、希望に対して祈っているキャラクターというほうが私にはしっくりくる。希望を忘れていないから瞳の色と希望をかけあわせているんだろうし。

いくら彼が命の事を貶しても、彼は命の重さからは逃れられない事を知っているだろうし、知っているからこそ命に対する姿勢が真摯で丁寧だ。

自虐をしその自分で消化しきれない気持ちを肯定してほしい希望、人生に希望があってほしいという祈り。

彼をエーテル適性減退症候群で語るのはそれらの気持ちを抱いているのに、彼の気持ちを否定しかねない。

希望と祈りがよく似合う。というかメインに伝えたいことはそれなんだろうな、と。

誕生日が来るたびにちょっと怖い事、すぐ自虐よりな戯言を言ってしまう事、すぐ誤魔化していつもの調子に戻ったり

おそらく長い投薬期間で苦味の部分に強く反応して、味音痴というか、手頃な好みの味に脳内変換されてるというかなんというか

ハルマサボンプしかり、不便な体だだとちゃんと自分で思っていたとことか

エーテリアス化した際には、ホロウで彷徨いたくないから殺してほしいとお願いしたりとか

エーテル適性減退症候群で心臓と肺に難があり虚弱体質、いつ正気を失いエーテリアス化するかわからない自分の体は悠真にとって、薬でかろうじて自分と人間の形を保っているだけだとか、薬ありきだとどこかで自分を見ているから、悪夢にうなされているんだろうかとか考える。

不便な体、というのは薬で形を保っているだけで
もはやそれは自分じゃないとかも思ったりする。

現実か夢わからないような、あの公式の動画は彼の自分の人間としての境目だとかそんなことも思ったりする。

それでも繰り返し希望があると願ったり、祈ったり、諭したりで優しい手を述べそうなのが浅羽悠真という人間なのではないかと勝手に解釈

以上厄介女オタクになってしまった浅羽悠真に対する思いでした。

浅羽悠真…

マサマサ、言いたいことがあるんだよ

健やかに生きろ

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