12月の病
今月始めはインフルエンザにかかって2週間寝ていた。
苦しかった。死ぬかと思った。
コロナの関係で高熱がある人はいきなり病院に来ないで下さいということになっている。
まず、かかりつけ医に電話して、それから受診という段取りと取らなきゃならない。かかりつけ医がいない場合は保健センターに電話してそこで教えられた病院に連絡して行けということと市のホームページにあったが、38度熱があり、喉が痛くて声も出ません、しかしコロナでもよっぽどじゃないと自宅療養の措置とあるので、えーっじゃあまず保健センター電話して紹介された病院行って検査してコロナじゃない場合また自宅に戻ってくるわけね。
なるほど。苦しくて行き倒れになるわ!
私は車も自転車(乗れない)も持っていないので病院行くには徒歩である。
うーんうーん。どうしようか。
でも、もしコロナだったら…。
だんだん高熱でハイテンションになってきた。あつい、あつい!熱で。
私はマスクを二重につけ、顔をマフラーでぐるぐる巻きにして不審者みたいな格好でドラッグストアに行きました。
そこでコロナ抗原検査キットを買うために。もし、コロナ陽性だったら病院に行く。陰性だったら家で寝ると決めて。
もしコロナだったらドラッグストアにいた人々に多大な迷惑をかけてしまうが、身近に頼る人がいない場合、自分ひとりですべてやらなければならない。皆さんごめんなさい。
コロナ抗原検査キットは2000円だった。
高い。しかも1度しか検査できない。
失敗は許されない。
でもコロナの特徴である味覚異常はなかったので感覚としてはインフルエンザなんじゃないかと私は思っていた。
結果は陰性。よかった。
ただの風邪にしては苦しすぎるからインフルエンザでしょうね。
よし、寝よう…。
しかし私は普段不眠気味で睡眠薬を飲まないと寝れない。
手持ちの睡眠薬も切れている。
熱が出なければメンタルクリニックに行く予定だったのだ。
寝れないと異様に心身を消耗するのでまあ地獄でした。
寝れて2時間くらい。
なんだか昨日と今日の境目も曖昧になってきた。
おそろしいことに食欲はあったので死なないためにカップ焼きそばとかバニラモナカジャンボとかをむさぼり食べていた。
その時食べたカップ焼きそばがすごくおいしかった。マルちゃん焼きそばのチキンスープ付きというやつだった。アイスも元気な時よりおいしく感じた。
食い物をうまいと感じるうちは死なない。
それは経験的に知っていた。
12月半ばの今は元に戻っているが病気になると元に戻るのに時間がかかるんだなぁと思うようになった。