充ちる、飽きる。
過ぎたるは猶及ばざるが如し。
何事もほどほどがよいとわかっていても、ついやり過ぎてしまうことがよくある。
今朝、夕べのおかずの残りと、一昨日のお味噌汁の残りを準備しながら考えた。どちらももう一回分を残しておけば、腹八分目の適量である。でも、3回同じ物を食べるのは飽きる。よし、食べ切ってしまおう。
温め直して食べ始めたものの、量が多過ぎて、途中で食べ飽きてしまった…。
3回目に「また同じかぁ」と思うのと、2回目に満腹で「もういらない」と思うのと、どちらが正解だったんだろう。いや、最初から大量に作らないのが正解だよね。
作り置きという罠。食材を使い切る、無駄にしない、すぐに食べられる。はずだったのに、食べ飽きて、食べ切れず、結局無駄にしてしまう。本末転倒だし、調味料や光熱費や時間を費やした分、余計に罪深い。
一人暮らしでもバランスの良い食事をしようとすると、起こりがちな失敗。
途中で味を変えたり、1品ずつタイミングをずらしてメニューを増やしたりと工夫しても、こうなる。そもそも、食べるよりも作る方が楽しい。作り終えたら、その料理やスイーツに興味を失うことすらある。
充たされた時点で飽きてしまう。困った性癖。もったいないにも程がある。
だから、誰かに食べてもらおうと始めたサロンとショップ。『ねこのて』という屋号は、お客さまと補完し合える関係を願ってつけた。
作りたいわたしと、食べたいと思って下さるあなたが、もっと繋がれますように。PRもせず、気まぐれな営業なので難しいけれど…。
画像は、自家製いちじくジャム2種。同じ品種のいちじくだし、同じレシピで作ったって信じられる? こういう発見が大好物なんであーる。