読書日記・入院編。『海が見える家 それから』はらだみずき著
田舎で育った人なら共感してもらえると思うのだけれど、近所づきあいの距離感が都会とは全く違う。わが実家は、田舎と言っても新興住宅地だったのでさほど町内が密接ではなかったものの、人口2万程度の小さな町では知らない人も知ってる人レベルに距離が近い気がする。
思春期以降のわたしは、周囲の人みんなが自分を知っていて、いつも見られていて、何かしら干渉される気がして、窮屈だった。息苦しかった。自分らしくいられなかった(子どもの頃から母に「自意識過剰なのよ。自分が思うほど他人はあなたを気に