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とうとう大晦日。ようやく大晦日。
何もない、空っぽの一年。あちこち出かけて、いろんなものを見て、食べて、感じたはずなのに、あまり記憶が残っていない。
例年なら12月から新しい手帳に切り替えるのだけれど、今年はできなかった。今日も2022年の手帳の最終ページを開いている。
今日が土曜日なので、明日の元旦でスケジュールページが終わっていてキリがいい。西洋暦的には一週間は日曜始まりだもんね。
精神的に一杯一杯だった一年。とにかく穏やかに、静かに過ごしたかった。雑音や雑念をシャットアウトして心を鎮めたかった。
側から見れば、全くもって無気力で怠惰。ふらふらと好き勝手に出かけて働かず、相当呆れられていただろうという自覚はある。
6月、手術から5年目の節目を迎えた記念に、大好きな石垣島に出かけた。そして、母と愛犬の月命日に満天の星空を眺めた。
その後、京都、京都・大阪、函館、盛岡と出かけて、つい先日、母の一周忌に母の故郷である宮城県(仙台)へ出かけて来た。
とにかく息苦しくて、悲しみが充満したここではないどこかに逃げ出して、心の換気をしたかった。半年間それを繰り返し…。
家族みんなを見送るというミッションを完遂し、自分の命の期限も伸びて、新たなフェーズに踏み出す予定(あと約3週間後)。
最近、大好きなアーティスト(藤井風くん)の苦悩を目の当たりにし、そこから抜け出た今朝の姿にパワーを分けてもらった。
大人になったら悩まないわけじゃない。シニアだから達観できるわけじゃない。悲しむし、苦しむし、悩むんだよ、やっぱり。
知り合って数年しか経っていないのに、互いの違いを受け入れた上で尊敬し合える友人がいる。彼女達との出会いに救われた。
全ての人に理解されたり、愛されたりする必要はない。自分が信頼できる人が自分をわかって認めてくれれば安心だし、幸せ。
何でもないふりをしても何でもなくない時もある。弱音も愚痴も吐きたい時もある。でも、他人のせいにはしたくないと思う。
矛先を他人に向けるより、自分の内面に向ける方が、よほど建設的。誰かの生き方に口を挟む暇があったら、自分を顧みよう。
わたしのいちばん大事なもの、譲れないものは、自由。やりたいことをやって「ああ、楽しい一生だった」と思って死にたい。
画像は、石垣島のホテルの窓から見た大きな虹。今回の石垣島滞在中は何度も虹を見た。Wレインボーも見られて嬉しかった。